最終更新日:2023年9月25日

 歴史初心者でも理解できるように気を付けながらテキストを書き連ねています。ただし、それなりのマニアの方でも楽しめるように留意しています。

 ※著者の興味がある範囲内での記述ですので、断片的な内容が多いです。 
 ※ドラフト的な記事もありますが、少しずつ書き進めて行っています。

 

通史的な内容

はじめに

旧石器時代

縄文時代草創期

縄文時代早期

縄文時代前期

縄文時代中期

縄文時代後期

縄文時代晩期

ヤマト王権を明らかにする絶望的作業

古代国家の諸問題

続日本紀 要点講座

平将門の乱

将門の乱から鎌倉幕府滅亡まで

関東地方の平氏一族

元寇

関東戦国史

幕末・維新の事件の整理

  

地域別

北海道の歴史

岩手県の歴史

秋田県・山形県の古代史

宮城県の古代史

福島県の古墳時代史

上毛野の古墳時代史

栃木県の古墳時代史

埼玉県の古墳時代史

東京とその周辺の古代・中世を知る

東京都八王子市の歴史

甲斐の歴史

房総の古代史

越後の古代史

越前の古代史

駿河の古代史

三重県の古代史

オオヤマト古墳と大和古墳群

馬見古墳群と葛城の古代史

丹後の古代史

山城の古代史

飛鳥時代の人びとと遺跡

備後の古代史

日向の古墳時代史

 

資料的なもの

縄文時代の国宝と重要文化財の一覧

土偶の歴史

甲冑

長持形石棺

形象埴輪の逸品

全国古墳大きさ別一覧① 150m以上の大きさランキング

全国古墳大きさ別一覧② 100~149m

全国古墳大きさ別一覧③ 100m未満

前方後方墳 大きさベスト20

全国古墳大きさランキング⑤ 円墳(70m以上)

全国古墳大きさランキング⑥ 方墳(50m以上)

珍しい形の古墳一覧

AI 100名墳

歴代天皇陵・宮跡伝承地一覧

令制国 国府跡・国分寺跡一覧

 

動画での解説

動画での解説もいくつかやっています。

稲用のYouTubeチャンネル「プピトムジーク」は、こちらです。

プピトムジーク

 

 

はじめに

 過去も現代も、そして未来もそうだと思いますが、人類の歴史は宇宙の運動に左右されます。宇宙というと大げさかもしれませんが、人知の及ばない天体としての地球自身の環境の変化(温暖化や寒冷化)にプラスして、たまに起こる突発的で大規模な火山の噴火などによって大きく環境が変化して、それにより植物や動物が変化を強いられて、当然人間もその影響を大きく被ります。そのため、歴史を勉強するときは、自然環境の変化(とくに気候変動)に敏感にならないといけません。

 地球には一定の周期で氷期が訪れ、氷期と氷期の間には温暖な間氷期が存在します。これについて、間氷期には奇数番号を、氷期には偶数番号を付けて、海洋酸素同位体ステージ(MIS: Marine Isotope Stage)と呼んでいます。下の図は、青色の線が気温ですが、日本でホモサピエンスが活動を開始した4万年前から縄文時代の始まりの頃までは、きわめて寒冷であったことが分かります。1~9の数字がMISです。

『列島の考古学 旧石器時代』(堤隆/著)より加筆転載

 そして、歴史は人間の営みですが、その人が何を考えているのかは、他の人には分かりません。推測はできても本当のことは本人しか分かりません。例えば、本能寺の変で信長が自害したのは事実としても、本能寺を攻めた光秀の心の内は誰にも分からないのです。

 だからこそ、歴史の解釈をめぐっていろいろな説が登場しますし、自分でもあれこれ考えたりして、私たち歴史好きはそれを楽しむことができるのです。真実の追及に全力を尽くすのもいいですが、その気持ちが行きすぎて、例えば恣意的な考えをもとに「邪馬台国は奈良にあった」と決めつけて、その考えを他人に押し付けるとか、そういう恥ずかしいことはせず、他人の考えを尊重しつつ、様々な可能性を考えながら分からない状態でいることをもっと楽しみましょう。

 本稿で述べることは、稲用の説なのか、それとも誰かの説なのか、そして内容は客観的な事実なのか、推測なのかということをなるべく分かるように留意しながら論を進めます。

 

旧石器時代へ進む