最終更新日:2024年8月12日
※道央、道南、道東、道北の4ブロックに分けたうえで、本ページでは道北・道東のスポットをそれぞれ自治体名の五十音順で掲載します。
※一覧の見方に関しては、こちらをご覧ください。
北海道の行政区画は、他地域と同様に市町村によって分けられていますが、北海道庁の業務をサポートする形で、それらを9つの総合振興局と5つの振興局が取りまとめています(以前は支庁といいました)。総合振興局と振興局の範囲は下図の通りです。
道東や道北と言った呼び名は通称で、その範囲をどう考えるかは人によって少し異なるようですが、本ページでは、総合振興局と振興局の管轄範囲で考えるとして、道北は、宗谷・留萌・上川、道東は、オホーツク・根室・釧路・十勝とします。
なお、近代北海道の行政は、明治2年(1869)に開拓使が設置され、11の国に分割されたことを端緒とします。そのとき、日本固有の領土である北方四島に関しては、国後島と択捉島は千島国とされ、色丹島と歯舞群島は、根室国に含まれました。つづいて、明治15年(1882)に札幌県、函館県、根室県の3県となり、それから4年後には北海道という一つの地方自治体になり札幌に北海道庁が設置されました。
目次
※下記一覧にスポットがない場所は、目次にリンクを表示していません。
羅臼町(らうすちょう)
釧路市(くしろし)
ブロック③ 道北地方
旭川市(あさひかわし)
旭川市博物館
旭川市神楽3条7丁目(大雪クリスタルホール内)
0166-69-2004
公式HP
6~9月は無休
10~5月は、第2・第4月曜日(祝日の場合は翌日の火曜日)と年末年始(12月30日から1月4日まで)が休館
9時~17時(最終入館は16時30分)
大人350円ほか
「アイヌの歴史と文化に出会う」というコンセプトの通り、アイヌ関連の展示があるが、歴史や自然の総合的な博物館で豊富な展示がある。考古系は、旭川市以外の道内各地の土器も展示してあり面白い。
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【食事・お土産】道の駅あさひかわ
旭川市神楽4条6-1-12
0166-61-2283
フードコードがあり、ラーメンや蕎麦などが食べられる。旭川市博物館のはす向かいにあるので、博物館の見学前後に行くのが効率的。
【ラーメン】春夏冬
旭川市3条通7 豆源ビル 1F
0166-22-4113
辛味噌ラーメンは辛さを選べる。麺、スープ、具材、すべて完璧。ラーメン専門店は意外と生ビールがないのだがここは生が飲めるのが尚更嬉しい。
枝幸町(えさしちょう)
目梨泊遺跡
めなしどまりいせき
北見神威岬南西の海岸段丘上に所在するオホーツク文化期の集落跡。時期は、中期刻文系土器群の時期(7世紀頃)から後期貼付浮文系土器群(8~9世紀頃)。
昭和40年代に北海道大学文学部附属北方文化研究施設によって6次にわたる学術発掘調査が行われ、その後も発掘調査が行われた。
出土遺物は、鉄製品・青銅製品・銀製品・石器・土器・土製品・骨角製品など30万点を超え、そのうちオホーツク文化期の遺物319点は、国の重要文化財に指定されている。これらの遺物は、オホーツクミュージアムえさしにて鑑賞できる。
遺構は、竪穴住居跡6軒、土壙墓48基、土壙165基、それに魚骨や獣骨を廃棄したブロックが2ヶ所見つかっている。
目梨泊遺跡はただの集落跡ではなく、北方民族たちとの交易の場であったとも評価されている。
なお、現地には説明板や標柱は無く、とくに何もないので、北見神威岬公園からの眺めを楽しもう。
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オホーツクミュージアムえさし
枝幸町三笠町1614-1
0163-62-1231
枝幸町やオホーツク海沿岸の自然や歴史について解説した施設。かなり充実した展示。
枝幸町の旧石器、縄文、続縄文、擦文、オホーツクの各時代を多くの遺物とともに説明しており、とくに目梨泊遺跡については、国指定重要文化財の土器や鉄器を交え、詳しく解説している。
動物関連では、1400万年前の中期中新世に生きていたデスモスチルスについて詳しく展示解説している。町内からデスモスチルスの化石が多数見つかっていて、どうやらデスモスチルスマニアの間では、枝幸町はかなり有名らしい。
大きさはカバくらいで、海獣なんだけど象の親戚でもあるそうだ。
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音威子府村(おといねっぷむら)
北海道命名ゆかりの地
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小平町(おびらちょう)
小平町文化交流センター
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小平町観光交流センター
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猿払村(さるふつむら)
鉄道記念館(鬼志別バスターミナル)
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士別市(しべつし)
上士別遺跡
遺跡へ行くには舗装されていない道を少し走らなければならないが、小さな案内板が所々に立てられているため、迷わずに行けると思う。ただし、道の最後の部分は車では厳しいと思うので、適当な場所に車を置いて2~3分歩く必要がある。クマにはくれぐれも注意しよう。
士別市博物館の展示パネルによると、市内には47個所の遺跡が登録されているが、発掘調査が行われて調査報告書が残されているのはここ上士別遺跡と多寄遺跡のみである。
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士別市立博物館
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【鉄道】JR宗谷本線 士別駅
【食事・お土産】道の駅 羊のまち 侍・しべつ
苫前町(とままえちょう)
三毛別羆事件復元地
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三渓神社
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苫前町郷土資料館・考古資料館
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名寄市(なよろし)
JR宗谷本線 東風連駅跡
東風連駅は名寄高校生徒の通学のために1.6㎞北に移設して駅名を名寄高校駅に改称したが、実質的には東風連駅の廃駅と新駅の設置と言ってよいのではないだろうか。
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名寄市北国博物館
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SL排雪列車「キマロキ編成」
名寄市北国博物館の横には除雪用の特殊な「キマロキ編成」が展示されている。先頭の機関車はポピュラーな9600形だが、4両目にはD51がいる。
除雪車というと先頭にラッセル車がいるのを思い浮かべるが、豪雪地帯では通常のラッセル車ではダメで、こういう特殊な編成で除雪をしたとのことだ。
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【ホテル】マイステイズ名寄
小ぢんまりとしたビジネスホテルだが、時間による男女入替制の大浴場がある。部屋も綺麗で朝食も美味しくお勧めできるがホテルだが、日曜日は周辺の居酒屋などが軒並み休業なので注意
富良野市(ふらのし)
富良野市博物館
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【おやつ】ゆでとうきび
富良野ではとくに多くの「ゆでとうきび」の店を見かけるような気がする
利尻町(りしりちょう)
北のいつくしま弁天宮
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利尻町立博物館
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【観光・景勝】仙法志御崎公園
【観光・景勝】寝熊の岩・人面岩
【観光・景勝】利尻山見返台公園
【食事】利尻 ふる里食堂
利尻町沓形本町17
0163-84-3393
利尻富士町(りしりふじちょう)
沼浦遺跡および沼浦可海水浴場遺跡
具体的な場所を示す説明板や標柱などはない
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利尻富士町役場遺跡
具体的な場所を示す説明板や標柱などはない
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会津藩士の墓
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ラナルド・マクドナルド上陸記念碑(野塚展望台)
スコットランド人の父とインディアンの母から生まれたラナルド・マクドナルドが、焼尻島からボートを漕いでやってきて上陸した場所。
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利尻島郷土資料館
利尻富士町鬼脇
0163-83-1620
考古資料は展示していないが、自然関係や民俗関係の展示で島のことが良く分かるためぜひ訪れよう。
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【観光・景勝】ペシ岬展望台
【観光・景勝】夕日ヶ丘展望台
【観光・景勝】白い恋人の丘
【観光・景勝】オタトマリ沼
【観光・景勝】南原湿原
【食事】磯やき亭
留萌市(るもいし)
留萌市海のふるさと館
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礼文町(れぶんちょう)
船泊遺跡
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香深井遺跡
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浜中2遺跡
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上泊3遺跡
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見内神社
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礼文空港跡
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礼文町郷土資料館
考古資料も豊富に展示してあり、島の古代史が良く分かる資料館
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【観光・景勝】スコトン岬
【観光・景勝】金田ノ岬
【観光・景勝】北のカナリヤパーク
【観光・景勝】桃台・猫台
【観光・景勝】メノウ浜・地蔵岩
【ランチ】最北のキッチン キタムジロ
外観はこんな感じだが、店内はリノベーションしていておしゃれなカフェのような雰囲気で女性にもお勧め。
稚内市(わっかないし)
稚内市北方記念館および稚内公園
樺太について知りたい場合は必ず訪れるべき施設で、樺太の遺跡から出土した遺物も展示してある。展望タワーや公園からは、コンディションが良ければ樺太が望める。
また、稚内公園には、「九人の乙女の碑」がある。終戦間際、ソ連は日本との不可侵条約を一方的に破棄して日本領に攻めてきたが、樺太の真岡(ホルムスク)で電話交換手をしていた9人の女性たち(10代後半から20代前半)は、ソ連が攻めてきても仕事を全うするべく逃げることはせず、最後は全員自身の持ち場で青酸カリを飲んで自決した。彼女たちについては、北方記念館で詳しく説明している。
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稚内市樺太記念館
その名の通り、樺太について詳しく説明しているもう一つの施設。パネル展示のほかにも、樺太出身の方や樺太出身者のお孫さんが樺太に訪れたドキュメンタリー映像などが見られるので、時間を多めに確保して訪れよう。なお、考古系の施設ではない。
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【食事・お土産・鉄道】JR稚内駅および道の駅 わっかない
ブロック④ 道東地方
網走市(あばしりし)
モヨロ貝塚
国史跡名は最寄貝塚。北海道を代表するオホーツク文化期の遺跡のひとつ。現地では、部分的に復元されたオホーツク文化期の六角形の竪穴住居跡を見学できる。
オホーツク文化は住居の構造が独特。中央に炉を設け、U字形に粘土を敷いて土間を形成。奥にはクマの頭蓋骨を安置した祭壇を設け
ている。クマを祀る風習は、のちのアイヌの文化と関連がありそうだ。また、床面積が広く、3~4くらいの複数の家族で同居していた。
墓に関しては、墓壙に仰臥屈葬で安置する。珍しいのは、頭部に土器を被せることで、これを被甕墓(かぶりかめぼ)といい、モヨロ貝塚の最大の特徴だ。他にも石を並べて配石墓を造ることもあり、オホーツク人の墓の作り方は多様だ。
現地は園路によって周遊できるようになっており、奥の方に行くと続縄文時代の住居跡の竪穴がいくつも掘られている場所も見られる。そちらは円形だ。
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モヨロ貝塚館
網走市北1条東2
0152-43-2608
9:00~17:00
月・祝休館
モヨロ貝塚に所在。オホーツク文化について、住居、墓、貝塚をテーマとして展示解説している。
オホーツク人の「半」実物大の復元住居(屋内のみ)や実際の墓域の直上に造られた墓域展示室もある。オホーツク人やその文化の実態がよくわかる施設。
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網走市立郷土博物館
網走市桂町1-1
0152-43-3090
9:00~17:00
月曜休館
昭和11年に竣工した建物が素敵。外観も良いし中もレトロなまま。北海道お得意の動物のはく製が多数展示されており海獣も充実。土器や石器から近現代の物、そして民俗関係まで何でも展示されている。アイヌ関連も少しある。何とも去りがたくなる博物館だ。
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北海道立北方民族博物館
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博物館 網走監獄
いろいろなことを考えさせられる施設。絶対行った方がよい。
なお、私はカーナヴィに「網走刑務所」と入力して向かったのだが、現役の刑務所に連れていかれてしまった。間違いないようにしよう。
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網走駅
モヨロ貝塚から近いこともあって、オホーツク文化について少し紹介している。
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【居酒屋】吉田三八商店
網走市南3条西1-10
0152-44-3311
カキ、ウニ、カニ・・・。贅沢し過ぎたが、東京で食べるのと比べたらコスパは言うまでもない。
【ホテル】ドーミーイン網走
ドーミーはちょっと良い目のビジネスホテルで、全国どこのドーミーに泊っても一定のクオリティがあるから安心できる。朝食も美味しい。
遠軽町(えんがるちょう)
白滝遺跡群
遠軽町奥白滝
白滝遺跡群は、大雪山系の北東山麓にある遠軽町白滝に所在し、湧別川の河岸段丘上を中心に旧石器時代の遺跡が100か所ほど分布している。旧石器時代の遺跡ということで、看板や説明板が立っている場所にも特に何かあるわけで
はなく、ヒグマの気配を感じるのみである。
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八号沢露頭
遠軽町奥白滝
白滝市街の北北西6.5kmには、国内最大級の黒曜石の産地とされ、その埋蔵量は数十億トンとも言われる赤石山がある。
八号沢露頭の標高は1000mくらいで、黒曜石の分布域の西南境界に位置する。
300万年前の噴火によって流れ出した粘性の強い溶岩は、西南部分ではこの位置で止まった。ちょうどその止まった先端部分が八号沢の露頭で、後期旧石器時代以降、黒耀石の採掘がおこなわれたが、石器に使う石としてはあまり具合が良くないらしく、むしろ近代以降の鑑賞用としての評価が高かった。
白滝の黒曜石というと「花十勝」の愛称があるように、鉄分の錆びが元で赤やオレンジ色の部分が混ざるものが有名だが、八号沢露頭の場合は、そういうものはない。
なお、この場所に無許可で立ち入ることはできず、私たちはベアバレーの熊谷さんにガイドを依頼して見学した。遠軽町でもガイドツアーをやっているが、熊谷さんは学芸員で、実際に白滝遺跡群を掘っていた方なので、自然系のみならず考古系にも関心がある方は、熊谷さんにお願いすることをお勧めする。
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遠軽町白滝ジオパーク交流センター
遠軽町白滝138-1
遠軽町白滝総合支所の1階に遠軽町白滝ジオパーク交流センターがあり、2階には遠軽町埋蔵文化財センターがある。
白滝ジオパーク交流センターでは、白滝の黒曜石の成り立ちを映像や黒曜石の展示で理解することができる。
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遠軽町埋蔵文化財センター
遠軽町白滝138-1
0158-48-2213
遠軽町白滝総合支所の1階に遠軽町白滝ジオパーク交流センターがあり、2階には遠軽町埋蔵文化財センターがある。
埋文センターには展示室があり、2023年6月27日に国宝指定された『白滝遺跡群出土品』を見ることができる。遠軽町の遺跡は旧石器時代の比率が非常に高いが、他の時代の遺物も少し展示しているので忘れずに見よう。
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【食事・お土産】道の駅 しらたき
遠軽町奥白滝 白滝パーキングエリア(奥白滝IC)に隣接
遠軽町埋文センターから車で西方向に10分くらい。白滝周辺はランチどころが少ないため貴重な存在。お土産も売っているぞ。
帯広市(おびひろし)
暁遺跡
暁遺跡は、早期初頭の暁式土器の標式遺跡。草創期に土器作りが活発に行われていなかった北海道では、早期初頭になると道東の十勝地方や道央の日高地方で暁式土器が出現する。
列島各地の早期の土器は尖底や丸底だが、暁式土器は平底で、文様はほとんどない。
日高地方以西の道央や道南で土器が作られ始めた時期は、暁式土器の出現よりも遅いため、そうなると道東の土器のルーツは、北海道最古の土器である帯広市・大正3遺跡の爪形文土器に求められる可能性があるが、大正3遺跡の土器から暁式土器までを繋げようにもあまりにも資料が少なくてはっきり分からない。つまりは、繋がらない可能性があるわけだ。
もし暁式土器のルーツを他の地域に求めるとなると、例えば北東北が候補に上がるが、それもはっきりせず、むしろ大陸側に求める考えもある。現在のところ、暁式土器のルーツは不明と言わざるを得ない。
面白いのは土器を造る際にホタテの貝殻を敷いて作っているため、底部に帆立貝の圧痕が残っていることだ。さすが北海道という感じがするが、道内を含めて他の型式の土器では見たことがない。
後期旧石器時代末期の細石刃も多数見つかっている。
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大正3遺跡
大正遺跡群に属する大正3遺跡からは、道内最古の土器(爪形文土器)が出土している。その土器からは海産物の脂肪酸が検出され、サケやマスなどの煮炊きに使用した可能性が高い。
日本で土器が誕生した頃はまだ冷涼な気候で、いまだ旧石器時代とそれほど変わらないライフスタイルであり、その後の縄文時代の食生活とは違ったため、土器はサケ・マスなどを煮て油を得ることを目的に開発されたと考える研究者がいる。
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落合遺跡
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宮本遺跡
前期後半の宮本式土器の標式遺跡。宮本式土器は縄文ベースで平底。口縁部に鍔状の突帯を巡らすこともある。
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帯広百年記念館
帯広市緑ケ丘2
0155-24-5352
9:00~17:00
月曜休館。
帯広市の全体的な歴史を紹介した施設。考古遺物としては、大正3遺跡出土の土器や暁遺跡出土の石器や土器、それに八千代A遺跡出土の国指定重要文化財などを展示している。
なお、八千代A遺跡からは、縄文時代早期の竪穴住居跡が105軒みつかり、うち103軒は暁式期。国内最古級の動物形土製品や縄文時代の物としては最古級の石製装身具などが出土している。それらを含め、土器・土製品39点、石器・石製品541点、計580点が国の重要文化財に指定されたのだ。
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帯広百年記念館 埋蔵文化財センター
帯広市西23条南4-26-8
0155-41-8731
9:00~16:00
日・月曜休館
帯広では道内最古の土器が見つかっているが、道内最古の石器も見つかっている。若葉の森遺跡から出土した旧石器だ。ただし、残念ながら中期までは遡らない。しかもそれどころか、後期旧石器としても列島最古段階の物ではない。現状では、北海道で見つかる石器は、後期の初源にまで遡るものは存在しない。このことは、日本列島にやってきた最初の頃のホモサピエンスは、南回りで日本列島にやってきたことを示していると思われるが、何しろ広大な北海道のことなので、どこかに古い石器が眠っていそうだ。
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【ランチ】とかち豚丼 夢の蔵
帯広市西23条北1-5-5
帯広といえば豚丼でしょう。
【居酒屋】ほたる帯広駅前店
帯広市西2条南10-9 フジモトビル1F
0155-20-7712
帯広駅近くには飲み屋が多くあるが、このお店は綺麗な佇まい。個室もあるため、少人数のグループで落ち着いて話しながら食べるのに適している。料理も美味しくてもちろん日本酒も良いものを入れているぞ。
北見市(きたみし)
常呂貝塚
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ところ遺跡の館
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ところ埋蔵文化財センター
20220621A
20240809A
東京大学常呂資料陳列館
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【食事】レストハウスところ
北見市常呂町土佐16
看板メニューにホタテづくし定食やホッキづくし定食があり、普段食べることが無いホッキづくし定食をチョイスした。刺身、しゃぶしゃぶ、煮つけ、バター焼き・・・。最高です。他のメニューもどれも美味しそうだった。
釧路市(くしろし)
東釧路貝塚
釧路市貝塚1-11
東釧路式土器の標式遺跡。北海道屈指の大型貝塚で、現在は貝塚公園になっている。
遺構の時期は、繩文時代早期から晩期、続縄文時代。戦後、数次にわたって発掘調査が行われ、鹹水(かんすい)性の貝層(7割がアサリで、他にはカキ・ホタテなど)からは押型文土器が多く出たことから、前期に造られた貝層であることが分かる。
貝層からはイルカの頭骨を意図的に放射状に並べて置いたものがみつかったり、トドや犬を埋葬した形跡も残っていた。
貝層の下からは、早期の土器が出土し、屈葬で葬られた人骨も多数見つかっている。早期の人骨は全国的に見ても数が少なく貴重だ。
出土遺物は釧路市立博物館や釧路市埋蔵文化財調査センターで見ることができる。
東釧路式土器は、I~V式まであり、とくに早期後半の東釧路III式土器は、道内各所に勢力を拡げた土器だ。早期の土器というと尖底を思い浮かべる人も多いと思うが、東釧路Ⅲ式土器は、底が平らで「く」の字状に外側に張り出しているのが特徴。縄文もしっかり付いている。
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北斗遺跡
釧路湿原に臨む段丘上の長さ2.5㎞・幅500mに及ぶ範囲に遺構が点在している。
最も古い遺物は旧石器時代最後の細石刃で、縄文土器としては、早期の東釧路下層様式、前期の綱文土器様式、中期の北筒様式、後期末から晩期初頭の土器が出土。さらに、続縄文土器や擦文土器も出土し、アイヌの遺物もみつかっており道東の歴史の縮図のような複合遺跡で、釧路湿原周辺では中核的な性格を持つ。
遺構集中地点は9地点あり、第1地点からは、縄文前期の貝塚がみつかっている。
現在目で見られる遺構は無数の竪穴住居跡の窪み。縄文・続縄文のものは円形や楕円形で102軒、擦文時代のものは方形で232軒見つかっている。
※2024年8月7日に訪れた時は、数日前にヒグマの目撃があったため展示館を見学したのみで遺跡には行かなかった。
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史跡北斗遺跡展示館
10時~16時
月曜休館
北斗遺跡のガイダンス的な施設。遺物の展示や擦文時代の住居の実物大模型もあり、遺跡について紹介したヴィデオを見ることができる。
20220622A
20240807A
釧路市立博物館
釧路市春湖台1-7
0154-41-5809
9:30~17:00
月曜休館
1階は自然や動物関係の展示で、動物のはく製も豊富に展示している。
2階に考古遺物の展示があり、東釧路貝塚の貝層剥ぎ取り展示もある。
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20240807A
釧路市埋蔵文化財調査センター
博物館とは入口は違うが、建物は一緒のようだ。土器の展示が素晴らしく、細かい説明はないが型式がきちんと書いてあるため、道東の土器を勉強するにはとても良い施設。
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【ランチ】釧(せん)ちゃん食堂
釧路市浜町3-18 くしろ水産センター1階
朝7時からランチ時間までの営業。たくさんのメニューがあって悩むが、多分どれも美味しいと思う。
行ったことは無いが、釧路町光和4-11に釧之助本店という店もあるようだ。
斜里町(しゃりちょう)
斜里朱円周堤墓群
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【鉄道・お土産・ランチ】浜小清水駅
小清水町の釧網本線・浜小清水駅には、「道の駅 葉菜野花(はなやか)小清水」が併設されており、お土産や鉄道グッズが買える。食事はしなかったが、食事処もある。
【ホテル・食事】ウトロ温泉 知床第一ホテル
斜里町ウトロ香川306
0152-24-2334
リノベーションしたばかりの部屋だったようで、木材の良い香りがして、とても居心地が良く住みたくなった。
夕食のビッフェも美味しいので付けることをお勧めしたい。デザートも豊富で食べ過ぎた。
芽室町(めむろちょう)
小林遺跡
写真の工場奥の丘の上が遺跡のはずで、畑地や住宅地となっているが、説明板などはない。
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ふるさと歴史館 ねんりん
写真の工場奥の丘の上が遺跡のはずで、畑地や住宅地となっているが、説明板などはない。
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紋別市(もんべつし)
オムサロ台地竪穴群
紋別市渚滑町川向
オムシャリ沼と渚滑川の間にある低い海岸段丘上に所在する。縄文時代早期から続縄文時代、オホーツク文化期、擦文時代、アイヌ文化期に渡る複合遺跡で住居跡や墓が検出されている。
駐車場で車を降りて、低い段丘に上がるとそこが遺跡で、手作り風な展示室もあって地元の方の遺跡愛を感じることができる。
今でも林の中に竪穴住居跡が残っており、北側からA遺跡60軒、B遺跡57軒、C遺跡91軒、合計208軒あり、とくに擦文時代の四角い竪穴住居跡が多数。
オムサロ遺跡公園として、まるで妖精が出てきそうな雰囲気の森に整備されいるのは南端のC地区で、擦文時代の様子を再現している。擦文文化はアイヌ文化の元になったと言われているが、公園内にはアイヌが食用としたオオウバユリ、エゾエンゴサクなども植えられている。妖精さんは出てきても構わないが、ヒグマは御免だ。
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【自然】オムサロ原生花園
オムサロ遺跡公園にはトイレがないため、すぐ近くにあるこちらのトイレを利用するとよいが、トイレは24時間使えるわけではないので要注意。
なお、オムサロ遺跡公園の見学を開始した時は晴れていたが、見学を終えるころ急激に霧が立ち込めて、小雨が降り出した。極端な天候の変化に恐怖を覚えた。
紋別市立博物館
紋別市幸町3-1-4
0158-23-4236
9:30~17:00
月曜休館
紋別市の歴史について紹介した施設。市内の遺跡で見つかった土器や石器などの考古遺物も展示しているが、数は少ない。アイヌ関連の展示もあるが、そういったものよりかは、近代の漁労具、民俗関連の展示の方が豊富。そしてこ
こはとくに動物のはく製の展示が充実している。
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【飲み】まるとみ
紋別市港町6-5-8
0158-24-1188
紋別セントラルホテルから歩いてすぐの場所にあって便利。ホテルに戻るときはセイコーマートにも寄れる。丼や定食もありランチ営業もしている。
【ホテル】紋別セントラルホテル
紋別市港町7-1-58
0158-23-3111
機能的なビジネスホテルで、大浴場もあり、駐車場も無料。好感の持てるホテル。
湧別町(ゆうべつちょう)
シブノツナイ竪穴住居群
湧別町川西499-1
遺跡は牧場の中にあり、見学をするには事前に「ふるさと館JRY」(01586-2-3000)へ連絡して予約が必要。
※2022年6月は見学できたが、2024年は牧場主の都合で非公開だった。
主として擦文文化期の集落跡。広大な草原の中に竪穴がポコポコと残っており壮観な景色を楽しめる。下草の少ない時期に行った方が竪穴をより楽しめるだろう。
オホーツク海の浜辺がすぐそばなので、浜辺でしばし遊んでもいい。
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羅臼町(らうすちょう)
知床羅臼ビジターセンター
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羅臼町郷土資料館
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【景勝地と我が国固有の領土】知床峠展望台と国後島
6月22日の8時半くらいに到着すると東側に雲海が見えた。羅臼方面に少し車を走らせると、雲海に浮かぶ国後島の山々を望むことができた。
国後島は言うまでもなく日本の島で縄文遺跡もあるのに行くことができない。
探訪懸案遺跡
・ 朱円竪穴住居跡群(斜里町) 縄文・続縄文・オホーツク・擦文
・ 興部豊野竪穴住居跡(興部町) 擦文
・ 浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群(浜頓別町) 縄文
・斜里町立知床博物館(斜里町)
・ 春採台地竪穴群(釧路市) 擦文
・若葉の森遺跡(帯広市) 旧石器
・ 西月ヶ岡遺跡(根室市) 擦文
・ 根室半島チャシ跡群(根室市)
・ 標津遺跡群(標津町) 擦文・オホーツク
・湧別町郷土館
・ 厚岸神岩砦跡及び竪穴群(厚岸町)
・厚岸町郷土館
・ 十勝ホロカンヤトー竪穴群(大樹町) 擦文
・ 浦幌新吉野台細石器遺跡(浦幌町) 縄文早期の細石刃
・ 十勝オコッペ遺跡(浦幌町) 擦文
・ 十勝太遺跡群(浦幌町) 擦文・アイヌ