【一旦募集締切】2027/1/15~17【3日間】雪深い越後の縄文を体感しに行こう <第N次 AICT>

 

講座概要

 新潟県は、縄文時代中期中頃の火焔型土器の本貫地として有名な場所です。あの独特な造形は初めて見た人を「何だコレは」と驚かせ、縄文の世界に導く圧倒的なパワーを持っています。十日町市の笹山遺跡出土の火焔型土器や王冠型土器は国宝に指定されており、今回訪れる十日町市博物館で鑑賞できます。

 冬は北国での現地講座はほぼ開催しませんが、今回はわざと行ってみようと思います。いつものようにたくさんの箇所を廻ることはできませんが、幹線道路やその周辺は除雪されていますので、博物館や資料館を中心にめぐりつつ、越後の冬景色や冬の味覚を楽しみたいと思います。

 著名な縄文遺跡にも近接を試みますが、近づくことすら困難だったり、現地に到達しても一面の雪景色ですから無理はしないようにします。

 縄文遺物と真剣に向き合って、その世界を堪能することが本現地講座のメインテーマですが、土器ばっかり見ているとお腹いっぱいになると思うので、地元の古刹や越後の冬が堪能できるヴュースポットもいくつか目星を付けています。ただし、降雪状況によっては行けないため、下の「探訪箇所」には表示しません。「ミステリーツアー」的な要素だと思ってください。

 なお、今回の宿は、せっかくなので2泊のうち1泊は温泉宿(ホテル)にします。開催曜日によって行程が変わるため、催行が決まった段階で、適切な温泉地あるいは温泉ホテルを決めます。ただし、できればリーズナブルな宿(2食付きで1万円台前半)にしたいので、催行決定のタイミングで良い宿が見つからなかった場合は、いつものようなビジホになりますので、その点はご了承ください(つまりは、早く催行決定になった方が良い宿が取れる可能性が高まります)。

 ※本現地講座を企画した段階では、各館の休館予定はチェックしていますが、もし臨時休館になってしまった場合は、他の箇所で代替させていただきます。

 ※各館に展示してある遺物に関しては、展示替えによって現在は展示されていなかったり、タイミングによっては他館へ貸出している可能性がありますが、その場合はご了承ください。

 

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
◎縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2027年1月15日(金)~17日(日)に決まりました(9月24日追記)

日程調整案件です。

2027年1月6日(水)~31日(日)の中で、参加可能な日にち、あるいは絶対無理な日にちをお知らせください。

 

集合場所と出発時刻

上越新幹線・長岡駅「新幹線大手口(中央口)」改札を出たところに10時10分集合(「大手口(北口)」ではありませんのでご注意ください)。

以下の列車がちょうどよいです。

東京駅8:22発 長岡駅9:58着 とき307号

 

昼食

探訪途中で自由昼食。温かいものを食べて落ち着きましょう。越後ですので日本酒が好きな方はどうぞ。

 

宿泊場所

1泊目(1月15日<金>) ・・・ 南魚沼市の六日町駅近くでお取りください。ホテルが少ない地域ですので、多少離れていても送迎します。

稲用は、「六日町温泉郷 彩食一心 金誠舘 ―グレースコート・レアリス―」取りました。天然温泉かけ流しの「美人の湯」があります(10月1日現在まだ空室があります)。※裏山は坂戸城跡

2泊目(1月16日<土>) ・・・ 新潟駅から徒歩圏でお取りください。

 

解散場所と帰着時刻

以下の列車に乗れるように長岡駅に戻ってきます。

長岡駅16:52発 東京駅18:40着 とき330号

 

探訪箇所

※除雪が行われている場所へ行きますので、私たちがいつも行っているような山の中のスポットには行けません。

※下記は探訪順ではありません。

 


十日町市博物館|十日町市

 十日町市西本町1-448-9 025-757-5531 9:00~17:00(16:30) 月曜休館(祝の場合は翌日休館)

 

 縄文中期の集落遺跡である笹山遺跡から出土した928点の遺物は一括で国宝に指定されており、その中には火焔型土器と王冠型土器が57点含まれています。列島中を見渡しても、縄文土器が国宝になっているのはこれだけです。本館には「国宝展示室」が設けられ、国宝の数々を鑑賞することができます。

 

火焔型土器

 

火焔型土器

 

王冠型土器

 

 とかく、火焔型土器に注目が集まりがちですが、それ以外の土器も俊逸ですので、火焔型土器だけを見て満足しないようにしましょう。

 市内からは縄文時代草創期の土器も出土しており、干溝遺跡の隆起線文土器は形状が復元されています。

 これ以外にも隆起線文土器の土器片を多数展示しており、縦線のものも含め、細かく見ると様々な隆起線文があることが分かります。また、爪形文土器や多縄文系土器の土器片が多数展示されており、文様を観察するための良い資料となっています。

田沢遺跡出土・爪形文土器

 

おざか清水遺跡出土・多縄文系土器

 

 草創期の土器片がこれだけたくさん展示されている施設はそうあるものではないですよ。

 土偶も多数展示されており、デザインは中部高地から都内西部(多摩地域)にかけての土偶と似ていますが、どことなく南出羽と風合いが似ている感じのものもあり面白いです。

 

 面白いのは、日本海側で特徴的に見られる三角形土版の中でも造形が凝ったものをここでは「三角形土偶」と呼び土偶にしていることです。下図右側がそうです。そして、下図左側の土偶とともに、これらは笹山遺跡出土で国宝なのです。

笹山遺跡出土・土偶

 

 越後は日本海側ですので、富山県以北の日本海側で特徴的に見られる三角壔(さんかくとう)形土製品の展示もあります。そしてこれらも笹山遺跡出土で国宝指定されています。

笹山遺跡出土・三角壔形土製品

 

 もう国宝だらけですが、なんと国宝の石棒もあるのです!

 下の写真の一番左の胴部がちょっと欠けている石棒が国宝石棒です。

 

 なかなか太っといのが揃っていて良いですね。

 国宝以外でも石棒のラインナップは素晴らしいです。

小坂遺跡出土・石棒(中期)

 

 本当に「なんだコレは!」の連続ですよ。

樽沢開田遺跡出土・土版?土偶?(後晩期の所産)

 

 十日町市内では、縄文後期の所産の墓で、墓壙内に安置した遺体の頭部に甕を被せて埋葬し、その上に平たい石を並べて蓋のようにして、さらに立石を設置して墓標のようにした独特な墓制が見られます。

 石の並べ方は墓によって少し違うのですが、栗ノ木田遺跡の第21号配石墓の場合は、地表面ではこうなっていました(これは模型です)。

 

 地下の様子を分かりやすく示すとこうなっているのです。

 

 配石があることから配石墓と呼ばれますが、それまでの墓とは違って住居と混在せず、墓域をきちんと区画しています。

 総じて、縄文時代や縄文土器について展示パネルを交えて丁寧に解説されており、縄文時代について勉強するには優れた施設です。火焔型土器が主役の施設ですから、とくに中期の土器に関しては、各地の土器の写真を交えてその特徴が分かるように解説しています。

 AICT的には縄文時代に注目して訪れるわけですが、本館では「織物の歴史」と「雪と信濃川」というコーナーもあり、機能的に優れた越後の織物や、越後の人たちが雪とどのように関わってきたかについても知りましょう。

 


津南町農と縄文の体験実習館 なじょもん|津南町

 津南町下船渡乙835 025-765-5511 9:00~17:00(16:30) 月曜休館

 

 その名の通り、「農と縄文」の「体験実習館」ですから、それに関連するイヴェントを多数開催しています。考古遺物の展示はそれほど多くありませんが、コンセプト的に面白い施設ですので訪れます。

 


津南町埋蔵文化財センター うもれあ|津南町

 津南町中深見甲2348 025-755-7011 9:00~17:00(16:30) 12月~3月は土日祝休館

 2025年10月18日にオープンした新しい施設です。津南町には以前から歴史民俗資料館がありますが、そこは現在休館中で、そこにあった縄文時代の考古遺物は現在こちらに展示されています。国史跡・沖ノ原遺跡から出土した遺物などを展示しています。 

 


新潟県立歴史博物館|長岡市

 長岡市関原町1-2247-2 0258-47-6130 9:30~17:00(16:30) 月・祝の翌日休館

 新潟県の歴史について、大きく「歴史展示」と「縄文展示」に分けて紹介しています。「歴史展示」では、新潟県の歴史を時系列で振り返り、新潟県の特徴である「雪」と「米作り」について詳しく展示しています。

 「縄文展示」は、特に土器の展示が素晴らしい。壁面には火焔型土器や王冠型土器がズラーっと展示されています。そして、その下にはさりげなく他地域の土器も展示してあって比較することが出来ます。AICTでも実物を見ていますが、群馬県渋川市の道訓前遺跡出土の焼町式土器のレプリカも展示されています。個人的には、「焼町推し」なので、ぜひ比べてみてください。

 

 縄文時代草創期の越後では、円孔文土器という独特な土器が作られました。口縁部に円孔をめぐらせて、その他は無文の土器です。たったそれだけですが、非常に珍しいのです。本館には円孔文土器の展示があります。

 円孔文土器は十日町市の壬遺跡で多く出土していますが、面白いことに十日町市博物館には草創期の土器片を沢山展示しているのに円孔文土器の土器片は無いんですよね(見落としてる?)。

 珍しいので、本館で見てください。

 参考として、ロシアのウスチーノフカ3遺跡で出土した円孔文土器の写真を展示しています。同遺跡は、ロシア沿海地方のシホテ・アリニ山脈東側麓を流れるゼルカーリナヤ川の段丘上にある遺跡です。

 と聴いて、「あー、あそこねー。こないだ行ってきた」とか言われたら私はひれ伏しますが、大雑把な位置を示すと樺太の対岸です。そこで出土した円孔文土器は新潟の円孔文土器と作られた時期が近く、両者には関連性があるものと考えられます。古代ロシア沿海地方との繋がりまで視野に入るところが、越後の面白いところですね。

 縄文時代の驚愕遺物としては、南魚沼市の柳古新田下原A遺跡から出土した「弓矢を持つ縄文人の絵」が挙げられます。

 

 これは、岩ではなく後期の土器片に書かれているのです。土器を焼成する前に書いたことが分かっています。俄かには信じがたいですが、そいうことになっています。私が知る限り、縄文時代で最も絵が上手い人が書いた絵です。というか、縄文人って凄い造形の3Dの土器は作れるのに、2Dは苦手なんですよね。この辺が面白くて、可愛らしいところですが、認知能力において現代人と何らかの差があったのでしょうか。不思議です。

 でもやっぱり、私が知っている(?)縄文人のタッチとは違う気がするんですよね。これは興味を抱いた方に実際に目で見て感想を聴きたいです。

 他にも縄文文化を知る上で参考になる他の地域の遺物も参考として展示しており、例えばこちらはすべてレプリカですが、列島各地の土面が分かって面白いです。

 

 一点だけ貝面がありますが、土面は私自身も見たことがないものもあってナイスだと思いました。

 そして、新潟県以外の驚愕遺物は、この青森県の岩木川周辺でゲットされたといわれる瑪瑙象嵌土偶です。

 

 これはレプリカではありません!

 似たものは、つい先日札幌市の北海道博物館で、八雲町・鮎川洞窟で出土した土偶を見ました。ただしこちらはレプリカです。

 

 メノウとされていますが、こちらの場合は正確には玉髄のようです。それをアスファルトを使って接着していました。このタイプの土偶は大変珍しく、晩期の「環津軽海峡文化圏」でわずかに見られます。

 全然新潟県じゃないですが、そんな貴重な土偶の本物を展示しているなんて新潟県立歴史博物館は凄いです。

 弥生時代の注目すべき遺物としては、新発田市村尻遺跡出土の土偶形容器があります。弥生時代中期の所産です。

 

 こういった遺物はたまに見ることができますが、このように状態が良いものは各地を見渡してもあまりないと思います。

 


馬高縄文館|長岡市

 長岡市関原町1-3060-1 0258-46-0601 9:00~17:00(16:30) 月曜休館(祝の場合は翌日休館)

 

 国史跡「馬高・三十稲場遺跡」に隣接しており、その遺跡から出土した遺物を中心とした縄文時代に特化したミュージアムです。馬高遺跡は火焔型土器が初めて見つかった場所ですので(後述)、火焔型土器について詳しく解説しています。

 

 馬高遺跡出土の火焔型土器は国の重要文化財に指定されており、国宝火焔型土器に負けず劣らず俊逸なものが多いです。

 

 ところで、馬高縄文館の展示では、「火炎土器」と表記されている個所があります。まず、「火焔」と書くか、「火炎」と書くかですが、他の博物館や書籍などの多くは「火焔」の字を使います。

 でも、馬高縄文館には拘りがあって、長岡市出身で國學院大學名誉教授・新潟県立歴史博物館名誉館長の小林達雄さん(2025年8月死去)が、縄文土器に「様式」という概念を導入して、「火炎土器様式」と表記しているのです。

 馬高縄文館では、「型」も抜いて「火炎土器」と表記していますが、それは「様式」のことを指していて、展示パネルの説明文では、「火炎土器様式」と丁寧に書いている部分もあれば、「火炎土器」と省略して書いている部分もあります。この「様式」に含まれる「型」として、「火焔型土器」と「王冠型土器」があります。

 しかし、例外的に絶対「火焔土器」と表記することがあります。それは、一つの個体(土器)にのみ使われる特別な「愛称」で、それが使われる個体は、馬高遺跡で昭和11年に発見された火焔型土器の第1号土器のことで、展示もされています。

 

 頭がこんがらがってしまったでしょうか?

 そもそも、「様式」という概念を知っていないと理解するのが難しいのですが、ある程度土器をやっている人なら分かると思います。分からなかったらそれでもいいと思いますし、マニアの道に突き進むのであれば理解してください。私も縄文土器を考える上では、小林先生の「様式」の概念を使わせてもらっています。

 さて、展示内容に話を戻しますが、火焔型土器以外にも、長岡市内の遺跡から出土した関東地方や東北地方の影響の見られる土器も展示されており、土器の見方について丁寧な解説がされています。学芸員の熱意の現れですね。土器を単に眺めるだけでなく、理解しようとする人にとってはありがたい。

 火焔型土器は、中期中頃の長く見積もっても500年くらいの短い間しか作られなかった土器で、越後以外にはあまり伝播していません。作られた長さは300年くらいと考える研究者もおり、沢山ある縄文土器群からしたらメジャー土器ではなく、マイナー土器なのです。しかし、デザインが凄いのと、岡本太郎の影響もあって縄文土器のスターダムにのし上がりました。

 火焔型土器が成立する前の中期前葉の北陸系土器を見てみましょう。長岡市・岩野原遺跡から出土した北陸系の新保・新崎式土器はこちらです。

 

 この状態からトサカが大きくなっていったように想像できませんか?

 岩野原遺跡からは、関東人にはお馴染みの五領ヶ台式系土器も出ています。「系」ですよ。

 

 五領ヶ台式土器は、バリバリ縄文を施文していますが、新保・新崎式には縄文はありません。そのかわり、半截竹管を使用しています。上の2つの土器を見比べて、文様がまったく違うというのは理解できると思います。その縄文を使わない流れで、火焔型土器は成立しました。

 馬高縄文館では火焔型土器の成立を下図の通り考えています。

馬高縄文館の展示パネルを撮影

 

 土器以外も見てみましょう。

 土器以外の珍しいものとしては、中道遺跡出土の晩期の鍔形土製品があり、ちょっと他では見たことが無い気がします。

 

 焼き菓子ではありません。

 中道遺跡からは秋田県や青森県西側の遺跡でも良く見られる三角形土版も見つかっています。

 

 これまた大変珍しい縄文時代の土笛も展示していますが、キャプションを撮るのを忘れました。

 

 凄い遺物があまりにも多くありますが、やはりここのスター遺物は、「ミス馬高」と呼ばれている中期の土偶ではないでしょうか。

 

 形状は中部高地の土偶と似ており、笑っているような表情が良いですね。

 また、馬高遺跡からは独特な石棒が出土しており、キャプションには「石棒」とあるのですが、石皿として使ったのか?と思わせるような面白い遺物です。

 

 また、普通は石棒は円柱状に奇麗に整形しますが、角柱状に作ったものもあり、これまた独特です。

 

 見事に彫刻の施された石棒も多く、新潟は石棒好きには堪らない場所ですね。

 縄文土器は全国を見渡しても不思議と蓋が見つかりません。あれだけ大量の深鉢を作っておきながら蓋らしきものがほぼ見つからないと言うことは、蓋の土器を作らないことが一般的だったのです。ところがここでは、岩野原遺跡から出土した蓋を展示しており珍しいです。

 

 縄文人は蓋の土器を作らない人たちだったので、「これは蓋じゃないんじゃないか?」と疑義を呈する人もいるかもしれませんが、蓋でしょう。

 ということで、馬高縄文館には縄文マニアを唸らせる展示が目白押しです。

 実際、私はこのページを作るために写真を編集しながらひとりで唸っていました。

 気持ち悪いですね。

 ところで、馬高・三十稲場遺跡というのは国史跡の名称で、遺跡として別個です。馬高縄文館の北側に広がっているのが中期主体の馬高遺跡です。馬高遺跡には竪穴住居が復元されています。他地域でよく見る円形の平面形ではなく、越後では長方形の建物が作られました。

 

 しかも独立棟持柱があるのです。

 すわ祭祀!と飛びつく人もいそうですが、これは一般人のお宅です(多分)。

 馬高遺跡は、既述した通り火焔型土器が初めて発見された場所です。昭和11年(1936)の大晦日に、地元の近藤篤三郎氏が掘り出しました。それは、「馬高A式1号」と命名され、これも既に述べた通り、「火焔土器」の愛称で馬高縄文館に展示されています。

 大晦日に雪は積もっていなかったのか不思議ですが、それが見つかった場所には「伝「火焔土器」出土地点」の標柱が建っています。あくまでも「伝」です。

 

 現地講座当日は、雪に埋もれた馬高遺跡を眺めてみましょう。

 馬高遺跡の西側に遠藤沢を挟んで展開するのが後期主体の三十稲場遺跡です。三十稲場式土器の標式遺跡となっており、玉造りの村として著名です。糸魚川流域にあるヒスイ、滑石、蛇紋岩などを素材として、丸玉、臼玉、垂玉などを製作していました。原石や未製品、研磨用の細い溝のある筋砥石も見つかっています。私は三十稲場遺跡まで足を延ばしたのは1度しかありませんが、現地はなすがままにされているような印象でした。

三十稲場遺跡

 


魚沼市歴史資料館|魚沼市

 魚沼市今泉1488-1 025-793-7782 9:00~16:30(16:00) 年末年始以外無休

 2025年3月にオープンした施設です。火焔型土器をはじめとして、魚沼市で出土した考古遺物を展示しています。現地には行けませんが、黒姫洞窟遺跡出土の遺物も展示。

 


新潟市文化財センター まいぶんポート|新潟市西区

 新潟市西区木場2748-1 025-378-0480 9:00~17:00(土日祝は10:00~16:00) 月・祝の翌日休館

 

 新潟市内の遺跡について詳しく解説した施設です。新潟市内の最古の遺跡は、今のところ後期旧石器時代の終り頃で、その時代の解説から始まり、AICTでも度々名前が登場する「御子柴型石斧」を展示。

 

 新潟市秋葉区の愛宕澤遺跡から1998年の発掘調査の際に6点まとまって出土しました。出土状況まで詳しく調べていないので分かりませんが、御子柴型石斧はまとまって出土することがあり、向きが皆一緒だったりした場合はその出方は尋常でないので気になります(詳しくは当日話します)。

 土器に関しては、縄文土器や弥生土器のラインナップが優れています。こちらは縄文土器群。

 

 また、新潟市域の海に近い方は低湿地が多いので、木製品の依存が良いようです。

 

 縄文マニアが飛びつく環状木柱列ではありませんが、新潟市西蒲区の御井戸遺跡から出土した縄文時代晩期の木柱は結構立派です。

 

 2021年7月にAICTで訪れた時は、企画展「地下2メートルの考古学 低湿地の遺跡からわかる人々のくらし」が開催中で、新潟市江南区の砂崩前郷遺跡(水田下から埋没した砂丘を検出)から出土した晩期の遮光器土偶を展示していました。

 

 亀ヶ岡文化は新潟にも及んでいたんですね。

 新潟県域は弥生時代後期には高地性集落が作られ、その分布域の東限になります。山陰地方などの西日本の政治情勢と軌を一にしている可能性があり、「倭国大乱」との関係も指摘されており、高地性集落に関する展示もあります。

 今回は季節柄、古墳に行くことはできませんが(相当な気合と根性が必要)、古墳時代についての解説もあります。新潟市内では前期の古墳が見られますが、中期になると見られなくなり、後期には県内でも上越市の方で群集墳の発達が見られます。そのような変遷をパネル展示とともに解説しています。

 古代城柵ファンからすると新潟市は渟足柵があった場所ですから気になるところだと思いますが、渟足柵はどこにあったのか分かっておらず、したがって遺物もありません。候補地に関しては、展示パネルで解説しています。

 ところで、敷地内には古民家の移築もあります。

 

 上の写真を撮ったのは2021年にAICTで訪れた7月15日ですが、このお家は真冬にはどうなっているのでしょうか。

 


新潟県埋蔵文化財センター|新潟市秋葉区

 新潟市秋葉区金津93-1 0250-25-3981 9:00~17:00 年末年始以外基本無休

 

 新潟県の埋文センターですので、旧石器時代から近世まで、県内各地の出土遺物を展示しています。縄文時代の展示が多いですが、他の時代も満遍なく分かるようになっているため新潟県の歴史を全体的に知ることが出来ます。

 

 新潟県最古の遺跡は、糸魚川市の大角地(おがくち)遺跡で、台形石器が出土しているので、3万5000年くらい前まで遡るかもしれません。展示は、実物でなく写真です。旧石器の展示はあまりありません。

 縄文土時代なると急激に俊逸な展示になります。県内各地から選りすぐられた面白土器が展示されています。土器は早期以降の展示で、西日本的な雰囲気のある押型文土器があります。

 Coming soon!

 

 

参加費

参加人数が2名様の場合、お一人様69,000円
参加人数が3~5名様の場合、お一人様59,000円

※レンタカーはスタットレス料金が別途かかる場合がありますが、本現地講座に関してはその分の料金はサーヴィスします。

    

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催一か月前に発生し、25,000円です。
前日・当日のキャンセル料は、50,000円です。

 

催行人員

最少は2名様、最大は5名様。

 

参加予定メンバー(9月28日現在)

・MTさん
・松山さん
・沖永さん
・勝衛さん

以上、男性3名様、女性1名様。

他に参加調整中の方がお一人いらっしゃるので、一旦募集を締め切ります(9月28日追記)

 

「【一旦募集締切】2027/1/15~17【3日間】雪深い越後の縄文を体感しに行こう <第N次 AICT>」への4件のフィードバック

    1. ゴンさん

      早速の反応ありがとうございます。
      催行日が決まって、もし都合がよろしければご参加ください。
      身体は動くでしょう(笑)

  1. 初めてですが、古墳好きです。
    先生の話をユーチューブで追っていたら。ここにたどり着きました。
    縄文につていは疑問だらけです。
    故田中先生の話から、東の歴史に興味があります。
    ぜひ、参加させてください。
    昭和16年12月10日生まれで現在84歳、見学時は85歳となりますが、山登りの会にも属しており元気です。

    1. 松本義彦さん
      はじめまして。コメントおよび参加申込みありがとうございます。
      縄文は古墳以上に謎だらけですね。
      あとでメールで連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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