
講座概要
水子貝塚の現地講座の際にも説明しましたが、埼玉県には縄文時代前期における著名貝塚が多く存在し、花積下層式、関山式、黒浜式といった縄文前期前半の土器型式の標式遺跡が集まっています。
今回は、そのうちの関山貝塚と黒浜貝塚をめぐるほか、国指定重要文化財である「みみずく土偶」が出土した後晩期の真福寺貝塚も訪れます。つまり、今回は埼玉県における「一大貝塚ゾーン」めぐりとなります。資料館では、土器などの遺物をじっくり観察していただき、縄文時代に関する理解を深めましょう。
※本現地講座は、自動車を使用します。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
◎ | 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる |
弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 | |
奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
2025年5月3日(土)
集合場所と出発時刻
JR大宮駅 在来線中央改札口を出た場所にある「大宮観光案内所」に9:00までにお集まりください。
※在来線中央改札口は、北側と南側に分かれていますが、どちらから来ても同じ場所に出ます。「大宮観光案内所」というブースがあるのでその辺に集合してください。
※今まで大宮集合の時はレンタカー屋に来ていただいていましたが、レンタカー屋への到達に手こずった方もいらっしゃるので、今回は駅集合にします。
昼食
自由昼食。
解散場所と時刻
大宮駅 18:00予定
主な探訪箇所
※以下は主な探訪箇所で、これら以外にもいくつかの古墳をめぐる予定です。
※探訪順は以下の通りではありません。
※開催前に下見に行き、主な個所を見てきます。

黒浜貝塚|蓮田市
前期・黒浜式土器の標式遺跡で、貝塚を伴う集落跡です。水子貝塚と同じ頃の遺跡ですが、こちらの方が少し早く、関山Ⅱ式の頃から盛期が始まり、諸磯a式期までは存続しなかったようです。
集落は環状に近い状況を呈しており、この後本格化する環状集落の初期段階を観察することができます。

蓮田市文化財展示館|蓮田市
黒浜貝塚に隣接し、そのガイダンス施設としての機能も果たしています。黒浜貝塚から出土した遺物はもちろんのこと市内の旧石器時代から歴史時代に至る遺跡から出土した遺物も展示しています。
蓮田市黒浜2801-1 048-764-0991 9:00~17:00 月曜休館
関山貝塚|蓮田市
前期・関山式土器の標式遺跡。現地には説明板があるのみですが、重要な遺跡ですので肉眼で現地を観察しましょう。

綾瀬貝塚|蓮田市
縄文時代前期の貝塚で、現地には貝塚神社という素敵な名前の神社があります。貝殻の散布が確認でき、説明板もあります。

小貝戸貝塚|伊奈町
縄文時代前期の貝塚です。水子貝塚と同様、ヤマトシジミが多く見つかっています。説明板あり。

稲荷原遺跡|さいたま市見沼区
早期・稲荷原式土器の標式遺跡です。現地にはとくに何もなく、説明板すらありませんが、地形を確認していただくために訪れます。

真福寺貝塚|さいたま市岩槻区
縄文時代後期の貝塚を伴う集落跡です。関東地方では後期の初頭、称名寺式期の頃に一時的に集落数が減りますが、その次の堀之内式期から復活し、土偶の製作も盛んになります。真福寺貝塚はそんなムーヴメントに乗って登場した遺跡で、後期末までが盛期で、晩期の頃も規模を縮小し継続しました。
出土遺物で特に有名なのが、国指定重要文化財の「みみずく土偶」です。現地講座当日は見ることができませんが、この子の仲間たちは岩槻郷土資料館にいます。

岩槻郷土資料館|さいたま市岩槻区
戦国時代の岩槻城に関する展示が中心ですが、真福寺貝塚から出土した遺物の展示もあります(重文のみみずく土偶はいません)。
さいたま市岩槻区本町2-2-34 048-757-027 19:00~16:30 月曜休館
参加費
参加人数に関わらず、お一人様15,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催1ヶ月前に発生し、参加費の半額となります。
※前日・当日のキャンセル料は、参加費の全額となります。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様。
参加予定メンバー(3月16日現在)
・早坂さん
・MTさん
・沖永さん
以上、女性2名様、男性1名様。
※ニックネームは掲載の許可を頂いた方のみ掲示します。はじめての参加の方で公開されたくない方は掲載しませんのでご心配は無用です。
参加希望します。よろしくお願いします
沖永紀子さん
申込みありがとうございます。
よろしくお願いいたします。