【残席1名様】4/4~6【3日連続】長野盆地の古墳 「将軍」たちの古墳と渡来系の積石塚・拡大版 <第N次 AICT>

 

講座概要

 ※本現地講座は、2024年11月に1泊2日で開催した現地講座の拡大版で、十数分ほどの登山の機会が何回か訪れます。

 長野県は大きく4つの地域に分けられますが、大型前方後円墳や石室墳が集中して築かれた地域は、北信(長野盆地周辺)と南信(飯田盆地周辺)です。また、東信地域にも興味深い古墳や遺跡があります。今回は、東信の上田盆地から探訪を開始し、メインは北信となります。

 北信地域には、長野県を代表する大型前方後円墳である森将軍塚古墳や、これもまた長野県の特色の一つである渡来系要素たっぷりの大室古墳群などがあります。素晴らしい眺望や珍しい形状の石室、そして個性的な出土遺物の数々をお楽しみください。

 なお、古墳によっては車を降りてから十数分程度の山登りをする場合があります。長野の古墳は山の上にあることが多いため、ちょっとしたハイキングを楽しめる方のご参加を歓迎いたします。ただし、後述する通り、森将軍塚古墳は古墳との行き来に有料送迎車を使用します(ただし、注意点がありますので、下記「森将軍塚古墳」を参照ください)。

 ※整備状態のよくない古墳は、天候などの諸要因によって割愛することもありますので、その場合はご了承ください。

 ※本現地講座を企画した段階では、各館の休館予定はチェックしていますが、もし臨時休館になってしまった場合は、他の箇所で代替させていただきます。

 ※各館に展示してある遺物に関しては、タイミングによっては他館へ貸出している可能性もありますが、その場合はご了承ください。

 ※本現地講座は自動車を使用します。

 

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 信濃編
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2025年4月4日(金)~6日(日)

 

集合場所と出発時刻

北陸新幹線 上田駅 新幹線改札を出た場所に、9時30分集合でお願いします。

※東京方面からいらっしゃる場合は、東京駅7:52発「はくたか553号」(上田駅9:18着)がちょうどよいです。
※「はくたか」は自由席もありますが、座れるかどうかは分かりません。指定席が良い場合は、往復ともに当日切符を買おうとすると満席で買えない場合があるので、事前にお買い求めください。

 

宿泊場所

1泊目(4月4日<金>)は、上田駅近くでお取りください。駅近くには飲食店が多いです。
2泊目(4月5日<土>)は、長野駅近くでお取りください。駅近くには飲食店が大変多いです。

 

解散場所と帰着時刻

以下の列車に乗れるように上田駅に戻ります。

18:37 発 はくたか572号(東京駅20:00着)
※この1本前の「はくたか570号」は、17:49発なので微妙に厳しいと思います。

 

主な探訪箇所

探訪箇所はまだ増えます
※天候などによって探訪順は臨機応変にします

 

100
森将軍塚古墳|千曲市

 長野県で最も有名な古墳かも知れない。大きさは長野で一番。写真を見れば分かる通り、積極的復元がなされており、山の上にあるため眺望もすこぶる良い。麓から歩いて登ると、他の古墳も見られるため悪くないが、20分くらい登るし結構きつい。そのため、現地講座では有料の送迎車を使用する(往復で一人500円)。

 ※送迎車は、古墳までの道に積雪があったり凍結していたりした場合は運行しません。例年では4月上旬であれば大丈夫なはずですが、万が一ということもあります。もし、送迎車が運行されない場合は、古墳まで歩いて登ります。片道20~30分くらいの軽い登山になりますので、その点はご了承ください(11月30日追記)。

 

 

墳丘からの眺め

 

33
有明山将軍塚古墳|千曲市

 森将軍塚古墳よりもさらに高い場所にある小型の前方後円墳。築造時期は中期とも後期とも言われていてはっきりしない。

 

 


森将軍塚古墳館|千曲市

 その名の通り、森将軍塚古墳について詳しく解説した施設。圧巻は、森将軍塚古墳の実物大竪穴式石室の模型。私が今まで見た全国の竪穴式石室の展示の中では最高レヴェルだと思っている。月・祝休館。

 
 
 
 

 


長野県立歴史館|千曲市

 長野県全体の歴史を解説した施設で、古代の展示も充実している。今回の現地講座は古墳がテーマだが、ここでは縄文・弥生関係の遺物も見られるので、箸休めも良いだろう。月曜休館。

 
 

 

78
倉科将軍塚古墳|千曲市

 5世紀前半に築造された前方後円墳。長野県で3番目に大きな古墳(なお、4位~7位は、飯田市内の古墳)。

 

67.7
土口将軍塚古墳|千曲市

 5世紀前半に築造された前方後円墳。

 

93
川柳将軍塚古墳|長野市

 長野県で2番目の大きさを誇る前方後円墳。山の中にナチュラルな状態で存在している。墳丘の傍からは、東国では珍しく埴輪棺も見つかっている。

 

 

31
姫塚古墳|長野市

 川柳将軍塚古墳より前に築造された古墳と考えられる前方後方墳で、川柳将軍塚よりさらに少しだけ登った場所にある。

 

 


大室古墳群|長野市

 5世紀から築造が始まった群集墳で、総数は500基を超えている。墳丘は一般的な古墳と同じように土を盛って造られたものや、石だけを積んで造られた積石塚、それに両者の要素を合わせたものがあり、多分に渡来系の要素が強く、古墳群の造営開始時期は列島内での馬の飼育が本格的に始まる時期と重なるため、すでにこの時期に律令時代の勅使牧に相当するような馬牧を信濃に設置し始めたのではないだろうか。

 立地も特殊で、通常の古墳群とは異なり、尾根の上ではなく谷の間に造られている。

 駐車場を備えた古墳館が古墳群を歩く際の起点となり、緩い山道を登っていくと随所に古墳が見え、そのうちのいくつかには石室に入ることができる。あまり谷の奥まで歩いて行くと帰るのが大変になるので程々に歩く予定。

 
 

 


大室古墳館|長野市

 大室古墳群のガイド施設。パネルや模型によって大室古墳群について解説しており、ヴィデオも見られるので、それを見てから古墳群を登る予定。

 

 


長野市立博物館|長野市

 長野市内の遺跡から出土した遺物が展示してあり、大室古墳群についての解説もある。月曜休館。

 
 

 


八丁鎧塚古墳群|須坂市

 こちらも長野県では著名な積石塚群。大室古墳群とはまったく立地が違うことを現地で確認しよう。

 


須坂市立博物館|須坂市

 須坂市内の遺跡から出土した考古遺物の展示があり、八丁鎧塚古墳群から出土した珍しい鍍銀銅製獅噛文銙板(とぎんどうせいしかみもんかばん)も展示している。月曜休館。

 


勘介山古墳|飯山市

 墳丘長40mの前方後方墳。

 


飯山市 ふるさと館|飯山市

 飯山市の歴史や自然を紹介した施設。月曜休館。

 

61
七瀬双子塚古墳|中野市

 5世紀前半に築造された墳丘長61mの前方後円墳。善光寺平の前方後円墳としては、千曲川右岸では最北端に位置する。周辺には複数の円墳あり(ただし、現在はほとんど消滅)。

 

51.2
高遠山古墳|中野市

 4世紀前半に築造された墳丘長51.2mの前方後円墳。善光寺平の前方後円墳としては最古級と考えられている。「長野県宝」を含む出土品は中野市立博物館に展示している。

 


中野市立博物館|中野市

 中野市内の遺跡から出土した考古遺物が展示してあり、今回のテーマではないが、柳沢遺跡出土の銅鐸5個と銅戈8本の展示もある。火曜休館。

 
柳沢遺跡の青銅器ほか

 

51~53
中曽根親王塚古墳|東御市

 おおよそ一辺が50mの大型方墳。古代の街道との関連が考えられ、実際の場所に行って立地を確認しよう。

 

 

参加費

参加者が2名様の場合、お一人様60,000円
参加者が3~5名様の場合、お一人様55,000円

 

催行人員

最少は2名様
最大は5名様

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、1ヶ月前から発生し、30,000円になります。
前日・当日のキャンセルは、60,000円となります。

 

参加予定メンバー(11月27日現在)

・まだらさん
・勝衛さん
・球根さん
・みっきいさん

以上、女性3名様、男性1名様(残席1名様)

 

※ニックネームの掲載を許可してくださった方のみ掲載しています



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