【装飾壁画見学】4/12~13【2日間】羽山横穴の装飾壁画見学と福島県浜通りの古墳・縄文 <第N次 AICT>

 

講座概要

 AICTでは、チャンスがあれば装飾古墳の公開を見学しようと目論んでいます。装飾古墳の中でも彩色系の壁画は九州地方が有名ですが、東北地方にも少しだけあります。今回は、福島県南相馬市にある羽山横穴の一般公開日に合わせて企画しました。

 また、浜通りには東北地方で4番目に大きな前方後円墳である玉山古墳があり、東北地方に大型前方後円墳が相次いで築造された4世紀の歴史背景について解説します。今回は郡山駅を出発しますので、最初に中通りにある前方後方墳・大安場1号墳にも立ち寄ります。浜通り地方でも桜井古墳という前方後方墳を見学しますので、東北地方の前方後方墳についても考えていただきます。

 浜通り地方は縄文時代の貝塚がたくさんある場所でもあり、国史跡の浦尻貝塚や新地貝塚、それに製塩遺跡として有名な三貫地貝塚など、浜通り地方で著名な貝塚もいくつか訪れます。資料館では土器などの遺物が見学できますので、浜通り地方の縄文時代についてもお楽しみください。

 ※本現地講座は自動車でめぐります。

 

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 陸奥(福島県)編
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2025年4月12日(土)~13日(日)

 

集合場所と出発時刻

東北新幹線郡山駅 新幹線改札口を出たところに9:30集合。

東京駅7:44発 郡山駅9:21着 やまびこ205号がちょうどよいです。

  

宿泊場所

JRいわき駅近くでお取りください。

 

解散場所と帰着時刻

以下の新幹線に乗れるように福島駅に戻ってきます。

福島駅18:16発 東京駅19:48着 やまびこ154号

※往路は郡山ですが、復路は福島ですのでご注意ください(稲用は車を返しに郡山駅まで戻ります)

  

探訪箇所

※探訪順は下記の通りではありません。
※本現地講座を企画した段階では探訪予定の施設はすべて開館予定(あるいは休館未定)になっていますが、探訪当日に臨時休館だった場合はご了承ください。

 

83
大安場1号墳|郡山市

 東北地方を代表する前方後方墳。前方後方墳らしく丘の上にあって眺望がとても良いです。古墳とその周辺は公園として整備されているので少しだけ登りますが歩きやすいです。

 ※浜通りの古墳ではありませんが、郡山駅出発の現地講座ですので、せっかくなので見学します。

 


大安場史跡公園ガイダンス施設|郡山市

 施設名が「ガイダンス施設」なので大したことが無さそうに思えますが、その実、結構立派な郷土資料館で、大安場古墳に関する展示はもちろんのこと、縄文時代の遺物展示もあり、郡山市の歴史全体を学ぶことができます。

 

 

 


いわき市考古資料館|いわき市

 常設展示室があり、いわき市内の遺跡から出土した旧石器時代から江戸時代までの遺物を展示しています。この施設で福島県浜通り地方の縄文土器の傾向が掴めると思います。9:00~17:00(16:30)。第3火曜休館。

 

37
甲塚古墳|いわき市

 6世紀後半に造られた径37mの地域では大きめの円墳です。

 

112
玉山古墳|いわき市

 墳丘長112mを誇る大型前方後円墳。浜通りでは最大、東北地方全体で見ても4番目に大きい古墳です。南東北では、4世紀に大型前方後円墳が築造される傾向がありますが、本古墳もその一つで、浜通り地方の勢力とヤマト王権との結合を示唆しています。

 


中田横穴|いわき市

 東北地方を代表する装飾古墳(横穴墓)の一つ。ただし残念ながら一般公開日が非常に限られており、羽山横穴の日程と合わないので、装飾壁画の見学はできません。築造場所や周辺地形だけでも確認しておこうと思います。

 


楢葉町コミュニティセンター|楢葉町

 震災後に新たにオープンした歴史展示施設。高橋遺跡出土の超レアな男性土偶の展示があるそうです。9:00~17:00。月曜休館。

 


天神原遺跡|楢葉町

 弥生時代中期の集団墓。

 


清戸迫横穴|双葉町

 こちらも東北地方を代表する装飾古墳(横穴墓)の一つ。ただし、今は一般公開はされていません。いつ再開するかもわかりませんが、築造場所や周辺地形だけでも確認しておこうと思います。

 


浦尻貝塚|南相馬市

 縄文時代前期から晩期にかけての集落跡で貝塚を伴います。現地は公園として整備されています。

 


浦尻貝塚縄文の丘公園ガイダンス棟|南相馬市

 浦尻貝塚にある施設で、公園のグランドオープンに合わせて、2024年9月7日にオープンしたばかりのピッカピカの施設です。9:00~17:00。基本無休。

 


南相馬市博物館|南相馬市

 有名な「相馬野馬追」が主力展示の博物館ですが、総合的に歴史全般を解説しています。9:00~16:45。月曜休館。

 


羽山(はやま)横穴|南相馬市

 東北地方で有名な装飾壁画を上げるとしたら、この羽山横穴、上述した清戸迫横穴と中田横穴、そして中通りの泉崎横穴を挙げることができます。泉崎横穴は、2022年10月の現地講座の際に見学しました。今回は羽山横穴の装飾壁画を見学します。

 

74.5
桜井古墳|南相馬市

 37基からなる桜井古墳群の主墳。4世紀後半に築造された前方後方墳です。墳丘長は74.5mあり、ほぼ同じ規模の大安場1号墳と対比して考えてみても面白いでしょう。現地は公園として整備されており、上渋佐7号という方墳もあります。

 


三貫地(さんがんじ)貝塚|新地町

 縄文時代後晩期の集落跡。製塩遺跡としても有名です。会津にある福島県立博物館に人骨などの展示があるためそこを訪れた人は知っていることでしょう。

 


新地貝塚|新地町

 新地式土器の標式遺跡。縄文時代後期の貝塚です。貝塚にたまに見られる巨人伝説も残っています。つまり、貝がらの山は、昔巨人が手を伸ばして海岸の貝を拾い、パクパク食べて捨てたものが積もったものであるというお話です。大正時代には山内清男や八幡一郎などが発掘調査をしました。 

 

参加費

2名様の場合、お一人様40,000円
3~5名様の場合、お一人様35,000円

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催一か月前に発生し、20,000円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、40,000円となります。

 

催行人員

最少は2名様、最大は5名様。

 

参加予定メンバー(月日現在)

 

 

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