※上記日程に決定しました(12月25日追記)
講座概要
AICTでは、濃尾の現地講座を数多く開催してきましたが、尾張と同じ愛知県でも三河はまだ開催していません。今回は、その三河へ行きます。
三河の縄文遺跡や古墳を思い出そうとしても、多分すぐには思い出せないくらいマイナーな場所かも知れませんが、例えば、縄文遺跡では、以前本サイトで軽くご紹介した「マッチョ村」といわれる保美貝塚があります(その記事は、こちらです)。
保美貝塚は、「渥美の三大貝塚」の一つに数えられていますが、もう2つの吉胡貝塚と伊川津貝塚にも訪れます。
また、古墳に関しても前期の前方後方墳や前方後円墳があり、開始期のヤマト王権との関係はどうだったのか、西側の尾張の勢力の影響はどう受けていたのか、そして東側の遠江との関係はどうだったのかなど、考えるべきことは数多くあります。
知られざる三河の古代史を探る旅に出かけましょう。
※本現地講座は自動車でめぐります。
※稲用が未探訪の箇所が多いため、事前に可能な範囲で下見に行ってきます。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
◎ | 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる |
弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 三河編 |
奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
2025年3月8日(土)~9日(日)
集合場所と出発時刻
豊橋駅 新幹線改札口を出たところに10時集合
東京駅8:33発 豊橋駅9:53着 ひかり635号がちょうどよいです。
宿泊場所
豊橋駅近くでお取りください。
解散場所と帰着時刻
以下の新幹線に乗れるように豊橋駅に戻ってきます。
豊橋駅18:51発 東京駅20:12着 ひかり660号
※1本前のこだま号はちょっと厳しいです。
探訪箇所
※探訪順は下記の通りではありません。
※本現地講座を企画した段階では探訪予定の施設はすべて開館予定(あるいは休館未定)になっていますが、探訪当日に臨時休館だった場合はご了承ください。
※リクエストによる探訪箇所の追加は、稲用が考えている箇所だけでパンパンなので、難しいと思います。
瓜郷遺跡|豊橋市
弥生時代から古墳時代初頭にかけての集落跡で貝塚を伴う。出土遺物は、豊橋市美術博物館に展示している。
70
馬越長火塚古墳|豊橋市
前方後円墳としては最後の時期に造られた古墳。
42
車神社古墳|豊橋市
49
妙見古墳|豊橋市
豊橋市美術博物館|豊橋市
名称に「美術」が付いているが、考古遺物も展示している。月曜休館。
吉胡貝塚|田原市
縄文時代後期末から晩期を中心とする貝塚。「渥美の三大貝塚」の一つ。
シェルマよしご|田原市
吉胡貝塚の展示施設。月曜休館。
伊川津貝塚|田原市
縄文時代後期から晩期にかけての貝塚で、「渥美の三大貝塚」の一つに数えられている。出土した人骨の中には叉状研歯が認められるものもある。また、有髯土偶が出土している。
保美(ほび)貝塚|田原市
縄文時代晩期の貝塚で、「渥美の三大貝塚」の一つに数えられており、見つかった人骨が男女ともに縄文人の中で最も骨太なため、「縄文マッチョ村」と呼ばれている。
田原市渥美郷土資料館|田原市
保美貝塚や伊川津貝塚から出土した考古遺物を展示している。月曜休館。
馬乗2号墳(移築)|蒲郡市
後期方墳。蒲郡市博物館の敷地内に移築されている。
蒲郡市博物館|蒲郡市
蒲郡市内出土の縄文・弥生時代の考古資料のほか、馬乗2号墳出土遺物も展示している。月曜・第3火曜休館。
真宮(しんぐう)遺跡|岡崎市
縄文時代から鎌倉時代にいたる複合遺跡。縄文早期の土器が出土し、縄文晩期の集落跡や弥生時代の方形周溝墓も検出された。現地は公園として整備されている。
堀内貝塚|安城市
縄文時代晩期の貝塚で矢作川流域では最奥部に位置する。出土遺物は、安城市博物館に展示している。
or 46
塚越古墳|安城市
現地説明板には4世紀末の前方後円墳とあり、そうすると中期古墳になるが、前方後方墳と考えている研究者もおり、そうなると前期後半の古墳かも知れない。
68.2
二子古墳|安城市
桜井古墳群を代表する古墳だが、三河全体を見ても豊橋市の馬越長火塚古墳と並んでその代表格と言ってよい比較的大型の古墳。
65
姫小川古墳|安城市
比較的大型の前期前方後円墳。
or 40+
獅子塚古墳|安城市
現状見ると円墳のようになっているが、元々は40mを越える前方後方墳あるいは前方後円墳であったと考えられている。
安城市歴史博物館|安城市
安城市の歴史について解説している博物館で、桜井古墳群や堀内貝塚などの出土遺物も展示している。西三河の矢作川流域の歴史を知るには好適。月曜休館。
安城市埋蔵文化財センター|安城市
展示メインの施設ではないが、少しだけ考古遺物の展示がある。月曜休館。
参加費
2名様の場合、お一人様40,000円
3~5名様の場合、お一人様35,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催一か月前に発生し、20,000円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、40,000円となります。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様。
参加予定メンバー(12月29日現在)
・MTさん
・勝衛さん
・沖永さん
以上、男性2名様、女性1名様(残席2名様)
参加希望します。美濃の前方後方墳。大和王権とは異なる文化圏?是非行ってみたいです。
沖永紀子さん
お申込みありがとうございます。
古代史上重要とされるヤマトや吉備、北部九州などとは違って、三河はあまりメジャーじゃない場所ですが、たまにはそういう場所から古代を見るという視点も大事だと思います。
よろしくお願いいたします。