【残席1名様】2/25~27【3日間】豊前の古代史と姫島の黒曜石産地 <第172次AICT>

※日程の調整がついたため募集を再開しました(10月28日追記)。

 

講座概要

 福岡県内でも豊前地方はあまり注目されていないように思えますが、素晴らしい横穴式石室を持つ古墳や弥生時代の遺跡など面白い遺跡が数多くあります。さらに、北九州市では私たちホモサピエンスではない人びとが造った石器が見つかっています。そのような豊前の古代史を探訪します。

 また、九州での黒曜石の産地としては大分県の姫島が有名です。豊前の古代史とはテーマは違いますが、九州の旧石器・縄文時代を探る上では、姫島産の黒曜石をかかすことはできません。今回はフェリーを使って姫島に渡り、黒耀石の産地がどのような場所なのか、実際に見に行きましょう。

 ※姫島へは渡ったその日に九州島に戻ってきます。渡れる日を2日確保しますが、両日とも天候不良などにより渡れない場合は、大分県あるいは福岡県内の代替箇所をめぐりますので、その場合はご了承ください。
 ※本現地講座は自動車でめぐります。

  

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 筑前・筑後編
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2025年2月25日(火)~27日(木)

 

集合場所と出発時刻

北九州空港の到着ロビーにいらしてください。

飛行機は下記の便にお乗りください。

・JAL373便 羽田空港8:00発 北九州空港9:50着

※他の手段で来る場合は、上記内容を参考にしてください。

 

宿泊場所

1泊目・2泊目:JR行橋(ゆくはし)駅近くに連泊でご予約下さい。

行橋駅近くにはあまりホテルはありませんが、有名なホテルチェーンとしては、ルートイン、APAホテル、ABホテルがあります。
もし、予約がいっぱいで取れない場合は、多少の距離であれば車にて送迎いたします。

 

解散場所と帰着時刻

以下の飛行機に乗れるように北九州空港に戻ります。

・ANA3888便 北九州空港18:05発 羽田空港19:35着

  

探訪箇所

※探訪順は下記の通りではありません。

 


姫島の黒耀石産地|大分県姫島村

 火山によって誕生した姫島には火山岩の一種である黒曜石が多くあり、佐賀県の腰岳とともに九州における黒曜石の二大産地で、全国に60あると言われる産地の中でも屈指の存在です。姫島の黒曜石の色味は乳白色や灰色をしていて独特。知らないうちに九州などの博物館などで見ているはずです。後期旧石器時代から採取され始め、縄文時代、弥生時代と利用され続けました。

 姫島へは、大分県国東市伊美港からフェリーに乗船します(自動車も運びます)。料金は片道580円で、乗船時間は20分です。午前中に渡って、夕方には戻ってきます。

 ※既述した通り、姫島に渡れる日は2日確保しますが、両日とも天候不良などにより渡れない場合は、大分県あるいは福岡県内の代替箇所をめぐりますので、その場合はご了承ください。

 


ジオパーク天一根|大分県姫島村

 姫島の自然のことが分かる施設です。ここで情報収集をしましょう。

 


比売語曽神社|大分県姫島村

 元々は、景行天皇の巡幸に協力した在地豪族を祀った神社かも知れず、その在地豪族は、祝島と対にして拠点を設け、海上交通を司った海人族だったかもしれない。

 


姫島展望台|大分県姫島村

 せっかくなので島内最高所からの眺めも楽しみましょう。

 


法垣遺跡|大分県中津市

 縄文時代後期の集落跡。九州で初めて後期の高床式建物跡が検出された。竪穴住居跡から埋葬人骨が出土。通常は、貝塚以外では骨は溶けてなくなることが多いためこれは珍しく、九州で2例目となった。遺跡は、道の駅なかつの場所で、遺跡公園になっている。

 


北九州市立いのちのたび博物館|北九州市八幡東区

 歴史系と自然史系、それに北九州市という土地柄、鉱物の展示が充実した博物館。大きな博物館で、歴史系の展示の比率はそれほど高くないが、素晴らしい遺物を展示している。特に注目すべきは辻田遺跡出土の中期旧石器。9:00~17:00(16:30)。基本無休。

 


辻田遺跡|北九州市八幡西区

 約9万年前以降の中期旧石器が出土した遺跡。現地には何もないが、場所だけは見ておこう。

北九州市立いのちのたび博物館にて撮影

 


北九州市立埋蔵文化財センター|北九州市小倉北区

 北九州市内の遺跡から出土した考古遺物が展示してあり、北九州の縄文時代についても多くの土器や特徴的な遺物を示して説明している。場所柄、弥生時代の青銅器もあり、全体的になかなかのラインナップで見ごたえがある。城野遺跡石棺の「線刻様画」の実物を展示。9:00~17:00(16:30)。月曜休館。

 


城野遺跡|北九州市小倉南区

 弥生時代末の方形周溝墓が見つかった遺跡。九州では弥生時代の方形周溝墓はそれほど多くなく珍しい存在だが、しかもここでは石棺内に「線刻様画」が描かれていたのだ。のちの装飾古墳とは文化的にはつながらないと思うが、興味深い存在である。

 


重留遺跡|北九州市小倉南区

 弥生時代の集落遺跡で、後期の1号竪穴住居跡からは広形銅矛が見つかった。1号住居跡は通常の住居より大型で、しかも住居内に穴を掘って広形銅矛を埋納しており、祭祀用の住居ではないかと目されている。

 

130
石塚山古墳|苅田町

 墳丘長130mを誇る前方後円墳で、九州の代表的な前期大型前方後円墳として紹介されることが多い古墳。三角縁神獣鏡が7面も出土した。

 

119
御所山古墳|苅田町

 5世紀後半に築造された前方後円墳。くびれ部分の両側に造出を設けている。石室内に入ることはできないが、古式の横穴式石室を備えている。

 

50
番塚古墳|苅田町

 5世紀の終わりから6世紀初の頃に築造された2段築成の前方後円墳で埴輪が見つかっている。単室の横穴式石室は開口しているが施錠されており中には入れない。

 

 


苅田町歴史資料館|苅田町

 石塚山古墳などの苅田町内の遺跡から出土した遺物を展示。9:00~17:00。基本無休。

 

74
八雷古墳|行橋市

 6世紀前半に築造された前方後円墳で、周溝と周堤がめぐる。とても武人には見えない可愛らしい武人埴輪が出土し、行橋市歴史資料館に展示している。

 

行橋市歴史資料館にて撮影

 


行橋市歴史資料館|行橋市

 行橋市内の遺跡から出土した遺物を展示。卑弥呼に会える!?
 火曜休館。10:00~18:00。

 


徳永川の上遺跡|みやこ町

 縄文時代から鎌倉時代にかけての複合遺跡。とくに注目すべきは、卑弥呼の時代の墳丘墓が見つかったことで、墓域からは銅鏡6面や素環頭大刀などのほかに弥生時代最大の鉄製釣針が見つかっている。

 

  58.4
扇八幡古墳

 6世紀後半に築造された前方後円墳。葺石、埴輪あり。周濠がめぐり、その外側には周堤がめぐっていた。発掘調査はされていない。気になるのは、周堤の一端に筑紫君磐井の岩戸山古墳の「別区」に似た突出があることだ。

 

43×35
甲塚方墳|みやこ町

 6世紀後半に築造された九州最大級の方墳。3段築成で葺石・埴輪あり。周溝と周堤を備えている。見事な横穴式石室が開口しており居心地のよい物件だ。

 

 

37×39
橘塚古墳|みやこ町

 6世紀末ごろの築造。石室の現存長は16.3mだが、本来17.5m前後はあったとされる立派な巨石墳。
 ※学校の敷地内にあるため、万が一学校の都合で見学できなかった場合はご了承ください。

 

 

40
綾塚古墳|みやこ町

 7世紀前半の築造。石室は複室構造で、見ようによっては3室構造にも見え、長さは19mもある。石棺が安置されている玄室へは入ることはできないが、列島最大級の石室には入っておいた方が良いだろう。

 


みやこ町歴史民俗博物館|みやこ町

 橘塚古墳や綾塚古墳のほか町内の遺跡から出土した遺物を展示している。月曜休館。9:30~17:00(16:30)。

 

参加費

2名様の場合、67,000円
3~5名様の場合、60,000円

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催3ヶ月前に発生し、33,500円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、67,000円となります。

 

催行人員

最少は2名様、最大は5名様

 

参加予定メンバー(11月20日現在)

・MTさん
・勝衛さん
・まだらさん
・蕪さん

以上、男性2名様、女性2名様(残席1名様)

 

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