【じっくり解説】1/26【歩き版・日帰り】姥山貝塚と飛ノ台貝塚 <第167次AICT>

 

講座概要

 2025年は東京周辺の「古い時代」を中心に歩き版を復活させます。

 その第1弾は、千葉県市川市の姥山貝塚と船橋市の飛ノ台貝塚がメインです。

 姥山貝塚は縄文中期の貝塚で、戦前から非常に有名な貝塚です。今回は遺物を見ることはできませんが、遺跡には明治時代から戦後までの発掘地点が示されており、一つひとつ丁寧に説明します。それによって、学史の勉強ができるでしょう。

 ※姥山貝塚についての展示は、堀之内貝塚の隣に建つ市川考古博物館にあり、以前AICTでも訪れたことがありますが、興味がある方は時間があるときにご見学ください。

 飛ノ台貝塚は、縄文時代早期の遺跡です。遺跡に建つ飛ノ台史跡公園博物館は大変素晴らしい博物館で、じっくり見ると1時間では足りません。そのため、それ以上の時間を確保します。野島式土器や鵜ヶ島台式土器などの早期の土器の優品がありますので、ここでは早期の土器について学んでいただき、また、縄文マニアでもあまり考えてみたことがないであろう、早期の生活において特筆すべき遺構である炉穴についても解説します。そのようなことで、この施設でも極力丁寧な解説に努めます。

 なお、今回は、両遺跡になじみ深い考古学者・杉原荘介についてなるべく説明します。

 ※本現地講座は徒歩でめぐりますが、電車も多用します。

 ※開催日前に大規模な積雪があったり、当日荒天が予想される場合はいったん中止にします。天気予報を見て遅くても前日の夕方までに判断します(稲用の方から中止にした場合はキャンセル料はかかりません)

  

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2025年1月26日(日)

 

集合場所と出発時刻

JR武蔵野線・船橋法典駅 改札出たところに9:30までにお集まりください。

※中山競馬場でレースが開催される日は、ホームの端っこ方向に臨時の競馬場専用改札口が開きますが、通常の改札口へおいで下さい。

 

昼食

東武線・鎌ケ谷駅近辺で自由昼食。

例えば、福岡でお馴染みのウエストがあります。

 

「博士ラーメン」のタイ料理も大変美味しいです。

 

 日曜日のこの辺は混むため、食べるのに多少時間を要するかもしれませんが、それを勘案して休憩時間を長く取るつもりです。

 

解散場所と時刻

東武線・新船橋駅 15:30予定

  

歩程

6㎞(遺跡内や博物館内を歩く距離は含まれませんので実質的にはこれ以上の歩程になると思います)

 

主な探訪箇所

 


姥山貝塚|市川市

 縄文中期貝塚。C字型の貝塚の跡が分かるように整備されており、今でも小さな破片になった貝殻がたくさん落ちています。既述した通り、学史的にも大変重要な遺跡で、今では当たり前として知られている縄文人の住居が炉を備えた竪穴住居であることを確定できた遺跡です。また、人骨が143体も出土していることも特筆できます。
 
 当日の天候にもよりますが、コンディションが良ければ1時間くらいかけてじっくり説明します(疲れた方はベンチで座って休んでいてください)。トイレもあります。

 


下総小金中野牧跡(捕込<とっこめ>)|鎌ケ谷市

 全然古代ではなく、江戸時代の遺跡です。下総には幕府に供する馬牧がたくさんあり、ここもその一つ。鎌ケ谷市の隣の松戸市出身の稲用としては、ぜひここも皆さんに見ていただきたい。ちょうど歩く途中にあるので寄ります。

 


中沢貝塚|鎌ケ谷市

 縄文時代後期の貝塚。後期前半から晩期前半にかけての竪穴住居が31軒検出されています。そのなかで、径10mの大型建物跡がみつかっていることは特筆できます。また、土器を始めとして耳飾りや石棒などの多くの遺物が出土しており、土偶のラインナップを見るとただならぬものを感じます(それらは鎌ヶ谷市郷土資料館で鑑賞できます)。

 現地には説明板が立っているだけですが、鎌ヶ谷市郷土資料館の縄文時代の展示のメインがこの遺跡ですので、実際に集落の立地などを確認しておきましょう。

 


鎌ヶ谷市郷土資料館|鎌ケ谷市

 古代の考古系の展示としては、旧石器・縄文時代、そして古墳時代や律令時代の展示があります。残念ながら鎌ケ谷市では弥生時代の遺跡はみつかっていません。

 縄文時代の展示は中沢貝塚と中期の遺跡である根郷貝塚がメインです。中沢貝塚の展示としては、貝層の剥ぎ取りが展示してあり、根郷貝塚の展示としては、出土人骨の実物があります。展示の量自体は多くはないですが、解説が丁寧でとても熱意を感じる素敵な郷土資料館です。無料配布の資料もたくさんあって素晴らしい。

 

 


飛ノ台史跡公園博物館|船橋市

 飛ノ台貝塚や船橋市の縄文時代について詳しく解説した施設で、遺物の優品を展示しています。私たちが訪れるときは、企画展「縄文と弥生」を開催中ですので、千葉県北西部地域の縄文晩期と弥生時代についても学習できるちょうどよい機会です。

 

 


飛ノ台貝塚|船橋市

 住居跡の遺構展示もあり、早期の住居について具体的に知ることができます。

  

参加費

3,000円
ただし、AICT初めての参加の方は1,000円、30歳未満の方は500円。

※オールカラーのレジュメ(8~12ページ程度)が付きます。
※本現地講座は、当日のお支払いでお願いいたします。

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催1ヶ月前に発生し、参加費の半額となります。
※前日・当日のキャンセル料は、参加費の全額となります(天候不良により稲用の方から中止にした場合は掛かりません)。

 

催行人員

最少は2名様、最大はとくに考えていません。

※ガイディングレシーバーはつきません

 

参加予定メンバー(11月27日現在)

・沖永さん
・良おじさん
・早坂さん
・ともさん
・しらちゃん
・AKさん

以上、女性4名様、男性2名様(合計6名様) 

※ニックネームは掲載の許可を頂いた方のみ掲示します。はじめての参加の方で公開されたくない方は掲載しませんのでご心配は無用です。

 

参加申し込み

 以下のフォームからお問い合わせ、あるいはお申込みをください。また、本ページのコメント欄からでも、すでに稲用のメールアドレスや電話番号をご存じの方は、そちらからでも構いません。

 ※ただし、このフォームは動作が不安定なので、できましたらコメント欄に記入していただけると確実です。

 





「【じっくり解説】1/26【歩き版・日帰り】姥山貝塚と飛ノ台貝塚 <第167次AICT>」への2件のフィードバック

    1. 山中友子さん

      参加申込み、ありがとうございます。
      船橋時代は飛ノ台貝塚の近くだったんですね。
      それでは、よろしくお願いいたします。

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