
講座概要
長野県南部の南信と呼ばれる地域も古代史的に興味深い地域です。縄文時代は、さすが信州だけあって、素晴らしい遺物がたくさん出ており、各地の博物館などで鑑賞することができます。また、古墳時代には国史跡・飯田古墳群が造営され、多くの古墳があり、石室に入れる古墳も多数あります。
飯田古墳群には後期の古墳が多く、今までは後期になって突如、飯田市周辺に大きな勢力が発生したと思われていましたが、近年では前期の前方後方墳や中期に築造された比較的大型の前方後円墳の存在も明らかになり、歴史像の見直しが必要とされている地域です。本現地講座では、そういった前期・中期の古墳にも訪れますので、古墳時代における飯田古墳群の位置づけについて、現地の風に吹かれながら考えてみてください。
南信の遺跡は公共交通機関でめぐるとかなり非効率になりますので、小回りが利いて沢山の遺跡にめぐることができるAICTの現地講座にぜひご参加ください。
※本現地講座は自動車を使用します。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
◎ | 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる |
弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 信濃編 |
奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
11月25日(土)~26日(日)
集合場所と出発時刻
岡谷駅 10:15 出発
※具体的な待ち合わせ場所については後日お伝えします。
新宿7:30発 岡谷10:05着 特急あずさ3号がちょうどよいです(ダイヤは5月7日現在のものです)
解散場所と帰着時刻
岡谷駅17:37発 特急あずさ50号・千葉行きに乗車できるように岡谷駅に戻ってきます(ダイヤは5月7日現在のものです)。
※これだと、新宿着は20:08です。
探訪箇所
※以下の場所は確定で、もう少し増える見込みです。
44.5 
代田山狐塚古墳(代田山2号墳)
歴史的に見てその意味付けが非常に興味をそそる前期の前方後方墳です。

73 
塚原二子塚古墳(塚原1号墳)
美しい前方後円墳ですが、古墳の立地もとても素敵な場所です。

33 
鏡塚古墳(塚原4号墳)

45 
鎧塚古墳(塚原5号墳)

72.7
十王堂の塚古墳(塚越1号墳)

74.5 
飯沼天神塚古墳
40 
姫塚古墳
後円部に横穴式石室が開口しており中に入ることができる。石室内は全体的にベンガラが塗布されているように赤みを帯びており、奥壁の石の積方が大きな石と小さな石を区分けしたように積まれており特殊。

41.5 
上溝天神塚古墳
50 
おかん塚古墳
金山二子塚古墳
墳丘には入れないため丘の上から遠望します。


飯田市考古博物館
市内の古墳について詳しい展示解説があり、資料も手に入ります。ホモサピエンスではない人びとが創った可能性のある竹佐中原遺跡と石子原遺跡の石器の展示もあり必見。



岡谷美術考古館



御殿場遺跡
市内最大級の縄文中期の集落跡と目されています。国指定重要文化財「顔面付釣手形土器」が出土した遺跡で、伊那市創造館に展示してあります。



月見松遺跡
縄文中期を主体とする大規模集落跡。説明板と標柱以外に目で見ることのできるものはないですが、遺跡から見える雄大な景色を拝むだけでも訪れる価値があります。伊那市創造館のキャラクター「つきミン」のもとになった土偶や同館に展示してある「顔面把手付大深鉢」が出土した遺跡です。



伊那市創造館
伊那市内で出土した縄文遺物を展示しているほか、南箕輪村の神子柴遺跡については一つの部屋を設けてとくに詳しく解説しています。



神子柴遺跡
縄文草創期の最初期は、神子柴・長者久保文化期と呼ばれますが、その名称のもとになった学史上非常に重要な遺跡です。出土遺物は伊那市創造館にあります。


参加費
30,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催1ヶ月前に発生し、15,000円となります。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様
参加予定メンバー(5月29日現在)
・葉っぱさん
・勝衛さん
・なほみさん
女性2名様、男性1名様
11月25,26日南信参加します。よろしくお願いします。
井上ナホミさん
お申込みありがとうございます。
宿泊場所の決定までもう少々お時間をください。
よろしくお願いいたします。