
講座概要
壱岐と対馬は風光明媚で食べ物も美味しいため、人気の観光スポットになっています。
AICTでは、そんな壱岐・対馬に遺跡探訪と歴史施設めぐりを主たる目的として訪れます。風光明媚な観光スポットを狙って行かずとも、遺跡に行けば自動的に素晴らしい景観が楽めるでしょう。
壱岐は意外なことに古墳がたくさんあって、長大な石室にいくつも入れます。それらの築造は筑紫君磐井や継体政権と関連します。また、壱岐で神社をめぐれば神話の世界を楽しむことができます。そして、対馬は異国との境界ということで独特な雰囲気があります。元寇の古戦場跡などもなるべく訪れたいと考えています。
気象条件が良ければ、対馬からは韓国が見え、壱岐からは宗像の沖ノ島が見えますよ。
※飛行機のチケットは遅く買うと高価になるため、2名様の応募があった時点で、チケットの価格を見て催行可否を決定させていただきます(往復の飛行機代は正規の価格だと10万円かかってしまうため催行できません)。
本現地講座特有の注意事項
今回は離島ということで、いつもよりお約束事項が多いです。
往路は、福岡空港から対馬までは飛行機で行きます。
物理的に羽田空港からの飛行機が飛ばない場合は中止とさせていただき、キャンセル料はいただきませんが、飛行機や宿などのキャンセル料が発生するときはそれぞれご自身でご負担ください。
福岡空港に到着後、対馬までの飛行機が遅れたり欠航になっても、現地講座自体は中止にせず、参加費はいただきます。その場合は、臨機応変にやらせていただきます。
例えば、その日のうちに対馬に渡れる場合は、空港周辺の遺跡めぐりで時間調整をしてから対馬へ渡ります(地下鉄でめぐれる周辺の遺跡をいくつか知っています)。その日のうちに渡れない場合は、行程が大きく狂いますが、行程については参加者とご相談し、できる限り有意義な現地講座になるように努めます。ただし、その内容にもし満足いただけない場合もご返金はいたしません。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる | |
◎ | 弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う |
◎ | 古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る |
◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 壱岐・対馬編 |
奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
2023年11月13日(月)~16日(木)
集合場所と出発時刻
福岡空港の対馬行き飛行機の出発ロビーに集合。
福岡空港から対馬空港へは、以下の飛行機をお取りください。
・ANA4681便 福岡空港10:05発 対馬空港10:45着
したがって、羽田空港から福岡空港へは、上記の飛行機に乗れる便をお取りください。
例えば、以下の便があります。
・ANA241便 羽田空港7:25発 福岡空港9:20着
福岡空港で対馬行きに乗り換える際、分からない場合は飛行機を降りた後、廊下に立っている係員にお尋ねください。
※途中、福岡空港で乗り換えになりますので心配な方は羽田空港からご案内できるかと思ったのですが、11月10日~12日の魏志倭人伝の現地講座が催行になったため、出発当日私は福岡に居ますので、福岡空港の対馬行き飛行機の出発ロビーで集合とさせていただきます。
宿泊場所
宿泊する場所は、以下になります。
※ホテルの詳細に関しては、参加者に別途お知らせします。
1泊目 対馬(比田勝)
2泊目 対馬(厳原)
3泊目 壱岐(郷ノ浦)
解散場所と帰着時刻
壱岐(郷ノ浦)17:10発、博多18:20のジェットフォイルで博多港へ行き、そこから福岡空港へ移動しますので、帰りの飛行機は20:00時以降をお取りください。
探訪箇所
※以下の場所に行きますが、島内での探訪順序は入れ替わる可能性があります。
【1日目と2日目・対馬】
福岡空港から飛行機を乗り継いで対馬へ向かいます。福岡空港から対馬へはプロペラの双発機(ボンバルディア)になると思うので、飛行機が好きな方は楽しめると思います。昼前には対馬空港に着くので、昼食を食べてから探訪を開始しましょう。


対馬博物館
昨年の春にオープンしたばかりの最新の博物館です。まずはここで対馬の歴史のアウトラインを理解して、この2日間で訪れる遺跡の遺物もしっかり見ておきましょう。



小茂田浜神社
文永の役で討ち死にした守護代宗助国以下の英霊を祀っています。

佐須浦の元寇古戦場
文永11年(1274)10月5日、忽敦率いる元軍3万人が乗る軍船900艘が対馬西岸一帯に攻め寄せてきました。翌6日、守護代宗助国は、ここ佐須浦(実際の戦場は少し川を遡った金田小学校付近との説があります)で、元軍を迎撃したものの約5時間の激戦の末、討ち死にしました。
元寇というと博多湾での戦いが有名ですが、その前哨戦として対馬や壱岐が大変な被害を受けていることを忘れてはなりません。今回の旅では、他にも元寇の古戦場を訪れますが、元軍がどのような残虐な行為に及んだのかをご説明します。なお、元軍と言っても主力として戦い残虐行為に及んだのは朝鮮兵です。


矢立山古墳群
終末期の積石塚。パッと見はもろに渡来系の墓のように見えますが、畿内の古墳の要素もあり興味深い古墳です。横穴式石室の平面形が「T」字形というのもこれまた面白い。


万関瀬戸
明治33年に海軍の艦船が航行できるように開削された場所に万関橋が架かっています。風光明媚なため、ここも観光スポットになっています。


小船越
対馬がもっともくびれた場所で、東西の海を行き来するときは、ここの部分で船を陸に上げて移動させることもありました。


梅林寺
わが国最古の寺院です。

経隈遺跡
23m×15mほどの弥生墳丘墓。対馬で唯一の弥生墳丘墓といわれています。
※探訪時の車の大きさによっては少し歩いていただくか、あるいは割愛させていただきます。

棹崎砲台跡
昭和13年に帝国陸軍の15㎝カノン砲4基からなる砲台が完成しました。我が国最北西端で、コンディションが良ければ朝鮮半島が見えます。
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志多留貝塚
縄文後期の遺跡で、鐘崎式土器が出ています。黒曜石製の石器もあればヒスイ製品も出ており、黒曜石は腰岳産のものが多く、ヒスイは糸魚川でしょう。この頃からすでに海のネットワークができていた証になります。人骨も3体出土しています。
※大将軍山を割愛する場合は、こちらも割愛させていただきます。

大将軍山古墳
4世紀の古墳で、石棺が1基発見されています。
※少し山を直登しますので、場合によっては割愛させていただきます。

東京国立博物館・平成館に把手付広口壺と把手付短頸壺が展示してあります。


海神神社
対馬国一宮です。



峰町歴史民俗資料館
旧峰町の遺跡から出た出土遺物が展示してあります。

烏帽子岳展望所


和多都美神社


【3日目&4日目】壱岐
3日目は、朝一のフェリーで壱岐に渡ります。
フェリーちくし224便 対馬(厳原)8:50発 → 壱岐(芦辺) 11:05着
壱岐は小さい島なので、天候を見て臨機応変に以下のスポットをめぐります。
壱岐は古墳と神社が多い島ですが、とくに古墳はなるべく多くめぐる予定です。
カラカミ遺跡
最古の猫(イエネコ)の骨が見つかった遺跡。

原の辻遺跡
魏志倭人伝に登場する「一支国」の国邑。

原の辻ガイダンス


一支国博物館


大塚山古墳
壱岐最古の横穴式石室で、竪穴系の横穴式石室の本物に入れる場所は列島内を見渡してもほとんどありません。

掛木古墳

笹塚古墳

鬼の窟古墳

双六古墳

松尾古墳

壱岐風土記の丘 古墳館



天手長男神社

月読神社

小島神社


壱岐国分寺跡
黒崎砲台跡

文永の役 新城古戦場

弘安の役 瀬戸浦古戦場
岳ノ辻展望台

参加費
2名様でも催行します。
2名様の場合、お一人様95,000円。
3名様の場合、お一人様85,000円。
壱岐・対馬の現地講座の場合は、福岡との往復の飛行機代以外にも、以下の料金がかかります。
・福岡から対馬への飛行機代 約10,000~15,000円(早く購入するほど安い)
・対馬から壱岐へのフェリー代 約3,500円
・壱岐から博多へのジェットフォイル代 約5,500円
・博多港から福岡空港までのタクシー代を私を含めて全員で割り勘
また、対馬は最新式のビジネスホテルがあって、7,000円ほどで泊まれますが、壱岐は古めの旅館でよければ素泊まりで7,000円くらいで泊れるものの、それなりの宿は食事付きで20,000円とかするのでご留意ください。
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催1ヶ月前発生し、参加費の半額となります。
催行人員
最少は2名様、最大は3名様(現地での機動力を考慮して、最大3名様に変更します<4月8日追記>)
参加予定メンバー(4月9日現在)
・まだらさん
・マッチさん
・蕪さん
以上、女性3名様(残席0名様)
参加希望です。
手塚典子さん
参加申し込みありがとうございます。
もう1名様の参加申し込みがありましたら、その時点で飛行機のチケットが取れるかどうか確認してご連絡いたします。
よろしくお願いいたします。