
※AICTの現地講座は、クラブツーリズム株式会社の「歴史への旅」で6年間講師(ナビゲーター)を勤めた稲用章がご案内します。
※AICTの現地講座は、クラブツーリズム株式会社などの旅行会社が開催する古代史ツアーと似ていますが、違う点もあります。旅行会社のツアーとの違いなどについては、こちらに記載していますので、初めて参加する方は必ずご覧ください。
本講座のテーマと概要
江戸城歩きをしようと思いたったのですが、ただ江戸城内を歩くだけでは今一パンチがないので、五街道の各方面の江戸城に近い場所から歩きだして、道すがら遺跡や寺社を訪れながら見附を打ち破り、城門を撃破して本丸を落とします。
もちろん、「打ち破る」とか「撃破」とかを真に受けないでください。普通に礼儀正しく歩いて通過しますよ。
出発地点に関しては、以下のように考えていますが、五街道のうち日光街道と奥州街道は武蔵国内では重なっているので、ルートは4つになります。
① 日光街道 ・・・ 浅草
② 中山道 ・・・ 巣鴨
③ 甲州道中 ・・・ 新宿
④ 東海道 ・・・ 大森(ちょっと遠いので、品川にするかもしれません)
どのルートも最終的には本丸に到達するようにしますが、城内で歩く場所はなるべく被らないようにします。
本講座の対象受講者
本現地講座は、どちらかというと勉強の要素よりも楽しみながら歩くことに重きを置きます。したがって、単に歩くのが好きな方や、歩いた後に美味い酒を飲むのが目的の方の参加も歓迎します。
ただしそうは言っても、徳川家康以前の江戸の歴史や、江戸城の縄張(設計)の妙について解説しますので、それもぜひ楽しんでください。
開催日
①から④まで全4回開催する予定です。
第1回目は、2月18日(土)と3月1日(水)を設定しました。
第2回目以降の日程は未定です。
※①~④までの興味がある回のみのご参加でもOKです
※平日開催も土曜日開催もともに同じ内容です
※雨天決行ですが、事前に天気予報で確認して、あまりにもひどい風雨が予想される場合は順延にして、再度参加希望を受け付けます(順延する場合は、遅くても前日夕方までに連絡します)
集合場所と出発時刻
①~④で異なります。
大体どれも、10時出発で16時~16時半解散を見越しています。
歩程
①は6㎞、②は8㎞、③は6㎞ですが、④は10㎞行きそうなのでどうするか考えます。
昼食
良いタイミングで自由食
解散場所と時刻
江戸城本丸
※駅までの道が不安だという方は最寄りの駅までご案内します
主な探訪箇所
①~④で異なります。今のところ、以下の行程を考えていますが、パッと思い出した場所を感覚で羅列しただけなのでもう少し精査します。
【ルート①】日光街道から江戸城を落とす
本ルートでテーマとなる主なトピックは以下のものです。
・日本武尊
・浅草地域の古墳
・渡来人の移住と仏教の伝来
・平将門の乱
・太田道灌
・近世江戸城
スタートは浅草の予定です。

待乳山聖天
東京低地の中でも、浅草周辺には、武蔵野台地が川によって浸食されたその削り残しの部分が少しだけ残っています。数万年前のオーダーになる形成の古い地面となっていて、その土のことを「真土(まつち)」とよび、それが転じて、とくに目立つ山が「待乳山(まつちやま)」と呼ばれました。現代の待乳山聖天がある場所です。

その山は前方後円墳との説があります。なぜ、そのような説が出るのか、そしてそれは本当なのか。現地で説明しますので、実際にご自身の目で判断してみてください。

浅草寺
東京の古代史を考える上で、浅草寺や浅草神社を抜きにすることはできません。中央に仏教が入ってきてから、それほど時間を経ることなく、この地にも仏教が伝わったといわれています。
東京の下町は水害を受ける可能性が高いため、古い時代の人の営みはなかったと考えらえてきましたが、最近では低地の遺跡の発見が増えており、少し前の東京の古代史のイメージとは違うかもしれません。
よく、家康が入る前の江戸は大変な田舎だったように説明されますが、家康が入部する1000年近く前から町があり、追々説明しますが、その後も下町や山手地域は発展してきます。江戸という地名に関しては、本来は墨田川の河口にある浅草のことを指したと考える研究者もいます。


浅草神社
都内最古級の神社。渡来人との関係が伺えます。


浅草寺 駒形堂


鳥越神社
日本武尊伝承の残る神社。都内は意外と日本武尊伝承が多いのです。


浅草見附跡
ここからいよいよ江戸城外郭ラインに突入です。


日本橋
大改造が進んでいる日本橋の現状を見ておきましょう。


常盤橋門


北町奉行所跡
大岡越前の南町奉行所に比べて影が薄いような気がしますが、どっこいこちらは遠山の金さんですぞ!


将門塚
リニューアルした将門塚に詣でて、関東最強のパワーをいただきましょう(私は将門塚に詣でてから人生が好転しています)。


大手門
大手門から正々堂々と攻めて、三の丸内を移動します。江戸城は自然地形を上手に活用して造られていますが、武蔵野台地の東端部分の地形が城内にどのように取り込まれているのかを実際に目で見て確認してください。

平川門


竹橋門
いったん平川門から外に出て、竹橋門の方へ回り、城づくりの天才・藤堂高虎が設計したという帯曲輪を外側から見ます。

梅林坂
いよいよ本丸ですが、ここでは江戸のスーパースター・太田道灌について説明しないとなりませんね。
【ルート②】中山道から江戸城を落とす
巣鴨を出陣

弥生二丁目遺跡
東大の武田先端知ビルの敷地内なので、もしコロナのために敷地内に入れなかったら割愛します。


弥生式土器発掘ゆかりの地
「弥生時代」の名前のもとになった土器はこの辺で見つかりました。


東大総合研究博物館
水・木・金のみ開館ですので、平日組のみ探訪します(週末組は代替を考えます)。
万が一休館になった場合は割愛します。
※東大の敷地内にも面白いものがあるので案内したいのですが、コロナになってから入れなくなっているようです。

神田明神
ルート①では将門塚へ詣でますが、神田明神の祭神に将門もいます。でも、もっと昔は、海人族が祀る神社だったのです。さらには、境内社として江戸最古級の神社・江戸神社があり、被葬者は古墳時代中期にこの辺を治めていた国主あるいはその後裔の国造ではないかと私は睨んでいます。



筋違見附
日本橋を目指しても仕方がないので、これ以降は、西に回ります。

小石川見附

牛込見附

田安門


北桔橋門
田安門を打ち破って北の丸に侵入し、北桔橋門から攻め入れば、天守台は眼前です。

【ルート③】甲州道中道から江戸城を落とす
新宿を出陣

新宿歴史博物館

西念寺
信長の命により母とともに自刃させられた家康の息子・岡崎三郎信康の供養塔と忍者を率いたと言われる服部半蔵の墓があります。半蔵を打ち取る前に墓参りです。

四谷見附

平河天満宮



半蔵門
服部半蔵を打ち取って西から江戸城を落としたいですが、通行できないため迂回して城内に乱入します。八王子千人同心はすでに撃破された設定です。
【ルート④】東海道から江戸城を落とす
大森を出陣

史跡大森塚 大森貝墟の碑

史跡大森貝塚 大森貝塚遺跡庭園
品川歴史館にも寄りたいのですが、同館は、2024年春まで休館予定です。

鈴ヶ森刑場跡

大井林町2号墳跡推定地

御殿山城跡

高縄原古戦場跡

高輪大木戸跡

伊皿子貝塚
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亀塚
古墳の可能性がある謎の塚。結構大きいです。

芝丸山古墳
もしかすると都内最大かもしれない前期の前方後円墳。

日比谷見附

桜田門
南から江戸城を落とします。東海道は徳川にとってはもっとも安全なはずでしたが・・・。
参加費
各回2,000円(全部で2,000円ではありません)
※AICT初めての参加の方に限り、初回のみ1,000円
※もし有料施設に入る場合は入館料は別途お支払いください
※参加費は講座当日に稲用に直接お支払いください(領収書が必要な方は事前にお知らせください)
※簡易レジュメ付き
※ガイディングレシーバーを使用するためご自身のイヤホンがある方はご持参ください(お持ちでなければこちらで用意したものをお貸しします)
キャンセル料と発生時期
開催日の1ヶ月前以降にキャンセルをされた場合は、参加費の半分をキャンセル料としていただきます。少額ですが稲用への振込という手間が掛かりますのでご注意ください。
催行人員
最大10名様
※ご友人を誘っていただいての参加も大歓迎です
参加予定メンバー(1月28日現在)
2月18日(土)
・ともさん
・沖永さん
・MTさん
・良おじさん
・おからさん
合計5名様
3月1日(水)
・マッサン
・勝衛さん
合計2名様
※ニックネームを教えていただいた方のみ記載いたします
参加申し込み
以下のフォームからお問い合わせ、あるいはお申込みをください。
参加申し込みの場合は、現在は第1回目のみで、2月18日(土)か3月1日(水)かを明記してください。
また、本ページのコメント欄からでも、すでに稲用のメールアドレスや電話番号をご存じの方は、そちらからでも構いません。
膝痛があり、リハビリ中です。
3月にはちゃんと歩けるようになりたいと思っています。
ふじくんのおかあさん
膝は大事にしないとなりませんね。
むしろ歩いた方が良くなるという考え方もありますが、無理せずにリハビリに励んでください。
2月18日に参加します。
田中稔さん
参加のお申込みありがとうございます。
2月18日の方ですね。
よろしくお願いいたします。