最終更新日:2022年5月19日
前期後半 |
こぐまやまこふん |
大分県杵築市三塚 説明板あり |
2022年5月7日(土)
以前から気になっていた早水台遺跡に無事訪れることができたので、さらに国東半島を反時計周りに進んで、小熊山古墳を目指します。
たどり着いたのは墓地です。
何やら説明板のようなものが見え、その後ろの森が墳丘のように見えます。
空きスペースに車を停めて行ってみましょう。
やはり説明板でした。
こうやって説明板が設置してあると嬉しいですね。
径75.5mの大型円墳・御塔山古墳とともに国指定史跡になったのは平成29年とのことで、意外と最近です。
墳丘長116.5mは、今日の朝訪れた亀塚古墳と並んで豊後最大級で、後円部は確実に3段築成となっていますが、各段のテラス部分は狭いです。
九州最古級の埴輪が見つかっているということで、埴輪の説明には力が入っています。
説明板の裏には墳丘が見えますが、さて、どこから登ろうかな。
下草が結構伸びてきているため、墳丘の裾を巻いて行って登りやすい場所を探します。
小熊山古墳の主軸はほぼ南北方向で、前方部が南を向いており、説明板がある場所は、後円部の西側になります。後円部裾を時計回りに森の中に踏み込みます。
奥が前方部なのですが、高低差的にあまりそういう感じがしません。
葺石に使う石にしては小ぶりですが、礫が落ちています。
小熊山古墳を訪れた理由は、大分県で最大級の古墳で、かつ前期の築造であることもそうですが、位置的にきっと海が見えるんじゃないかなと思ったこともその一つです。
小熊山古墳からは海が見えるかな?
お、見えました!
別府湾です。
いいねえ。
方向的には南西方向なので、見えている対岸は別府市から大分市にかけてでしょうか?
小熊山古墳は、別府湾をはさんで亀塚古墳と相対峙していますので、朝訪れた海部古墳資料館の展示パネルを振り返って確認してみましょう。
では、墳丘の様子を見てみます。
前方部の底辺部分の先。
今度は前方部から後円部。
そしてまたもや海。
大木が根元から倒れていて痛々しい。
小さな芽も出ていますが、このまま枯れてしまうのでしょうか。
後円部墳頂。
再び後円部から前方部を眺めますが、前期の古墳のはずなのに後円部と前方部の比高差にメリハリがないですね。
墳丘上から見下ろすと、東側から回らなくても、西側の墓地の横から道が付いていました。
でも、ここを通るときは墓地の方に入らないように気を付けましょう。
降りてきました。
大分県内の大型古墳の双璧をなす亀塚古墳と違ってこちらは自然な状態で残っていて、これはこれで良いですね。
亀塚古墳が積極的復元をしていますから、古墳を学習する観点からは、こちらはこのままでいいんじゃないでしょうか。
さて、時刻はもう14時です。
今日は19時までに博多でレンタカーを返さないといけないため、ちょっと先を急ぐことにします。