【第54回現地講座】赤城西南麓と浅間南麓の縄文 ~勝坂式と焼町式の違いを楽しむ~

本ページで紹介する内容は、実際に開催した時の実績ですので、今後催行する場合は、休館日などの関係でめぐるスポットが若干変更になったり、行程の関係で立ち寄る食事処が変更になる可能性があります。

 

講座概要

 暑い夏はエアコンの効いたミュージアムの中で素敵な縄文遺物をじっくり鑑賞するのはいかがでしょうか。

 甲信の縄文は他の現地講座でたっぷり楽しみますので、本現地講座では主として群馬県の縄文遺物を見に行きます。

 「日本のへそ」といわれる渋川市にある北橘歴史資料館と赤城歴史資料館を訪れ、縄文文化の十字路的な様相を示す多様な土器を鑑賞して、土器から文化の違いを感じ取ってみてください。基本的には勝坂式土器の勢力範囲なので、勝坂式の素晴らしい土器を沢山見ることができます。

 また、渋川市内ではチラチラと焼町式土器が出土します。せっかくですから、車で行けば渋川から意外と近い東信へも赴き、浅間縄文ミュージアムで本場の焼町式土器も見てみましょう。

 今回のツアーでは、このように勝坂式土器と焼町式土器に対する理解を深めていただくことも目的の一つです。現地のミュージアムでは、ガイディングレシーバーを使って、ひそひそと土器の特徴などについて解説します。

 一か所一か所をじっくり見るため探訪箇所は少ないですが、かなり濃厚で縄文好きにはたまらない現地講座です。本講座で学んだことは他の縄文遺物を楽しむときにもきっと役立つはずです。

 

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる 勝坂・焼町編
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2022年9月3日(土)

 

集合場所と出発時刻

高崎駅を10時に出発
※高崎駅西口ロータリーの一般車乗降場所に集合

 

昼食

移動時に出現したお食事処で食べます

 

解散場所と帰着時刻

高崎駅に18時30分

 

探訪箇所

 


渋川市北橘歴史資料館

道訓前遺跡から出土した国指定重要文化財の縄文土器は必見。展示点数はそれほど多くありませんが、一点一点が素晴らしく、土器好きにはたまりません。

 

ランチ

 渋川市の「お食事処 辰麿」にてランチ。竹炭うどんが売りの店ですがメニューが豊富。定食関係は結構なヴォリュームです。予算の目安は1000円未満。

私はカレーうどんとライスのセット(880円)

 


瀧沢石器時代遺跡

縄文晩期の環状列石が見つかった遺跡で、その道の方々にはちょっと有名な遺跡です。遺跡には説明板があるのみで、目で見られる遺構や復元はありませんが、赤城山麓の雄大な景色をご覧ください。

青森県の著名な環状列石である小牧野遺跡の近くにある小牧野館の展示パネルにもちゃんと載っています。

縄文の学び舎・小牧野館にて撮影

 


渋川市赤城歴史資料館

瀧沢石器時代遺跡から出土した遺物のほか、赤城地域の土器が大集合しており、勝坂式土器以外にも、焼町式土器や東関東が本拠地の阿玉台式土器なども見られ、関東の土器を知るのに最適な施設です。なお、縄文じゃないですが、馬形埴輪(下の写真)がめちゃくちゃ可愛いくて、この子に会いに行くのも充分に価値があることだと思います。



浅間縄文ミュージアム

焼町式土器の本場である東信の御代田町にある博物館です。焼町式土器の催行傑作の数々をご覧ください。

 

参加費

15,000円

 

参加メンバー

・笠原さん
・沖永さん
・ともさん
・良おじさん
・早坂さん

合計5名様、ご参加ありがとうございました。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です