今富塚山古墳|千葉県市原市 ~上総における代表的な前期大型前方後円墳~

概要

読み方いまどみつかやまこふん
古墳群姉崎古墳群
指定なし
説明板標柱に少し説明が書いてある
形状 前方後円墳
墳丘長110m(現地標柱)
築造時期4世紀頃(現地標柱)
集成編年Ⅱ期(前方後円墳DB)
草刈Ⅱ期(『千葉県文化財センター 研究紀要 21』)
その他墳丘は地山削り出し
周溝は一部でのみ検出
主体部は、木炭槨あるいは木炭床

 

所在地

所在地千葉県市原市今富
令制国上総国
駐車可能
トイレなし

 

探訪レポート

探訪日:2019年6月16日

 令制上総国の中枢部分は見終えたので、このあとは姉崎古墳群をめぐってみようと思いますが、まずは今富塚山古墳からです。今富塚山古墳は、養老川左岸の沖積平野に臨む台地の縁に前方部を北西に向けて築造されており、姉崎古墳群に含まれていますが、同古墳群の古墳が集中する地域からは3㎞ほど東側に位置します。

 今富塚山古墳は正光寺というお寺の境内にあるそうなので来てみました。

 

 でも人の気配がしませんね。

 

 本堂の隣に古墳があります。

 説明板は無いようですが、市原市お得意の、若干の説明が書かれた標柱が建っています。

 

 土取りのため墳丘の一部は損壊していますが、元々が110mもの大型前方後円墳ということもあって、古墳だということは分かります。

 

 墳丘に登ってみましょう。

 

 時期が時期だけに墳丘内を自由に動き回ることはできませんが、段築は確認できます。

 

 墳丘は切り通し道によって切断されています。 

 

 墳形のスペックを確認すると、墳丘長110mに対して後円部径が72mもあり、いまだ前方部が未発達の感がありますが、この古墳は能満寺古墳よりもやや新しい古墳で、上総国における初期の前方後円墳の一つです。

 

 ただし、初期の前方後円墳と言っても、千葉県の場合は、3世紀前半に築造された神門古墳群を弥生墳丘墓ではなく古墳として見做し、そういった草刈Ⅰ期の前方後円形の墳墓はすでにたくさん築造されています。

 

参考資料

『千葉県文化財センター 研究紀要 21』P.124

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