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蛇塚古墳
天塚古墳を見たあと、テクテク歩いて蛇塚古墳へ向かいます。
住宅街を歩いて行くと直線道路の奥の方にその威容が見えてきました。
うわ、凄い。
蛇塚古墳はWebで京都の古墳を調べているとよく出てくるので以前から気になっていましたが、なかなか訪れる機会がなく、今回ようやく石室見学の予約をして訪れることができました。
⇒ 蛇塚古墳の見学申し込みについてはこちら(京都市文化財保護課)
まずは外観を見てみますが、住宅街の中に「石舞台」が取り残されたように現存します。
なんかまるで庭園のようです。
ここは後円部にあたるわけですが、石室だけでも残してくれてよかったです。
つづいて、鍵を開けてもらい、入口から入ります。
奥壁。
石室って比較できるものを一緒に写さないと大きさが今一伝わらないんですよね。
誰かと一緒に来れると良いのですが、一人の場合は何かを持ち歩こうかしら。
実物大の人間の人形とか。
玄室奥から羨道方面を見ます。
石室の全長は17.8mですから、全国的に見ても大きい部類です。
石室は、羨道と玄室に分かれる一般的な造りで、玄室は両袖式ですが、それほど袖は広がっていません。
玄室長は、6.8m、玄室幅は3.9mあり、広々とした空間です。
説明板によると、玄室の幅だけをみたら飛鳥の石舞台古墳の玄室よりも広く、床面積では国内4位だそうです。
玄室の高さは3.2m。
出土遺物は不詳ですが、明治時代に家形石棺の破片が見つかったといわれています。
それでは外に出て、わずかながら残っている墳丘に登ってみましょう。
周囲は完全に住宅地ですから、墳頂からの眺望を撮影するのは憚られます。
説明板は、さきほどフェンスの外から撮影しようとしたら一部分が雑草で隠されてしまっていたので、それをなぎ倒して横から撮ってみますが、見づらいですね。
古墳としては、7世紀頃に築造された75mの前方後円墳とありますが、ここは京都府ですから6世紀末までに収まるかもしれません。
昭和初期には周囲の耕地化が進むにつれて盛土が削られていき、石室が露出してしまったとのことです。
よしこれで目的は達せられた。
ついでに、帷子ノ辻駅の近くにある仲野親王墓古墳を見てから嵐山へ向かおう。
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