2023年12月5日(火)から7日(木)まで、淀川流域の現地講座を開催させていただきました。皆様と京都駅で解散した後、私はひとり浜松へ移動です。今度、遠江の現地講座を催行するのでその下見のためです。
浜松へは普通電車で向かいます。まずは、新快速で米原まで。米原駅はたまに来るので勝手知っていますから、乗り換えの間に構内のセブンでビールなどを購入。つづいて大垣まで移動です。
大垣では東海道線の特別快速・豊橋行きに乗り換え。
大垣から豊橋まで一本で行けちゃうなんてすごいですね。
岐阜から名古屋までは2駅であっという間でビックリ。濃尾平野でもたまに車を運転しますが、車だともっと時間が掛かるイメージがあります。そして、平日の夜なのに名古屋周辺は東京みたいな異常なラッシュ状態にならないのにも軽く驚きました。
終点の豊橋でまた乗り換え。
先日、長野県の伊那谷の現地講座を催行しましたが、飯田線はここから辰野駅まで6時間かけて行くんですよね。いつか乗ってみたい。
そしてようやく浜松駅に着きましたが、4時間半かかりました。
浜松駅に来たのは初めて。
宿泊する浜松ターミナルホテル別館があるのは南口で、夜なので街の様子はあまり分かりませんが、煌々とした飲み屋の看板が結構あります。
最近は極力、素泊まりの場合は、バス・トイレ付で5000円くらいまでのホテルを取るようにしているのですが、ここは4980円でした。可愛らしいお部屋です。
ちなみに家でも全くテレヴィを見ない私は、ホテルでもテレヴィを付けることはほぼ無いため、テレヴィの大きさは関係ありません。
というか、お腹ペコペコ。
調べると近所にラーメン屋があるので行ってみます。
外に「浜松餃子」の幟がはためいています。どうやら浜松は餃子を売りにしているようなので試みに食べてみましょう。
お、美味そう!
甘味で美味しいです。
まずはビールを飲みつつ餃子を楽しみ、そして辛味噌ラーメン。
美味しかった。満足です。
あーもう23時だ。
寝ます。
* * *
明けて5時に起床。
本日の最初の探訪地へは、浜松駅6時30分発のバスで行きます。初めての浜松駅でバスロータリーの様子も分からないため、念のために6時にホテルをチェックアウト。
辺りはまだ薄暗いですが、浜松駅前の様相が徐々に分かってきました。やはりでかい街です。
56.3
赤門上古墳
まず最初は、内野古墳群(内野上古墳群)を歩きますよ。
上の図にある赤門上(あかもんうえ)古墳、山の神古墳、稲荷山古墳の3基を見学し、ついで二本ヶ谷積石塚群にも行く予定です。
予定通りバスに乗り、30分以上車窓の景色を楽しみ、「内野台1丁目」で下車しました。
KKDで降りたのですが、2丁目バス停の方が古墳に近かった!
まいっか。
なお、最近は体力の衰えを感じているため、初めての場所でも周辺の地形をよく観察して、坂の上り下りはなるべく少なくなるように計算して歩きます。
少し歩くと、古墳を指し示すサインがありました。
こういうのがある地域は、古墳を大事にしている場所だと思うので安心です。
この看板にも古墳愛を感じる。
説明板登場。
赤門上古墳は、4世紀に築造された墳丘長56.3mの前方後円墳です。三角縁神獣鏡が出土した古墳としても有名ですよ。
サインのお陰で迷うことなく赤門上古墳に到着!
いいねえ。
ちょうど側面でした。
こちらには更に詳しい説明板があってナイス度が高まります。
墳丘図を見ても分かる通り、前方部は先端があまり広がらないタイプですね。この形は前期でも後半でしょう。説明板には4世紀後半ごろの築造とあります。
発掘調査が行われており、後円部中心部分に設けられた主体部には全長5.6mの割竹形木棺が備えられ、そこでは既述した通り三角縁神獣鏡のほか多くの遺物が見つかっており、浜松市市民ミュージアム浜北に展示してあります。
説明板と並んで周辺の古墳めぐりマップもあって親切。
では墳丘に登りますよ。
きれいに整備されていて素晴らしい。
前方部から後円部を見ます。
後円部から天竜川の流れる東側方向の眺望。
赤門上古墳は、崖の縁に側面を晒すように築造されています。天竜川へはここから約7㎞の距離ですが、往時は氾濫原がかなり広がっていたはずなのでもっと近い感じだったでしょう。崖下には、馬込川の支流の御陣屋川が流れています。
後円部から前方部を見ます。
今日は最初から素敵な古墳に出会えました。
つづいて、山の神古墳に行ってみます。
山の神古墳