2日目午後の古墳11基|長野県飯田市【AICT開催レポート】第118次現地講座「南信の縄文と飯田古墳群」その13

 2日目の午後の探訪に関しては、ひとまず写真の羅列で紹介します。

 

60
水佐代獅子塚古墳

 エドヒガンが売りのようで、石室には入れず、純粋に古墳を楽しむという観点からすると盛り上がりに欠ける古墳です。ただし、5世紀後半の築造にも関わらず、古い方の説明板では横穴式石室があるように描かれているので、もしそれが事実だとすると史的に極めて重要な古墳になりますが、新しい方の説明板では現在は確認できないということで、竪穴系の主体部の誤認ではないでしょうか。

 

58
御射山獅子塚古墳

 石室に入ることはできませんが、眺望がとても素晴らしい古墳です。

 

44.5
代田山狐塚古墳

 かつては伊那谷には古い古墳はないといわれていましたが、狐塚古墳が前期の前方後方墳であることが判明し、伊那谷の古墳時代前期について解明するために非常に重要な古墳として位置づけられました。しかし、「国指定史跡 飯田古墳群」には入っておらず、県史跡の地位に留まっています。

 

72.2
十王堂の塚古墳(塚越1号墳)

 飯田古墳群の中でも墳丘長は最大級の72.2mですが、史跡指定はされておらず、説明板もありません。

 

50
大塚古墳

 5世紀後半に築造された墳丘長50mの前方後円墳ですが、前方部はだいぶ破壊されています。築造時期からすると竪穴系の主体部だと思われます。墳丘上からは天竜川の水面が見えます。

 

73
塚原二子塚古墳

 飯田古墳群の中で最も外観が優れていると思える前方後円墳で、5世紀末の築造です。墳丘からの眺望も素晴らしい。

 

45
鎧塚古墳

 ホタテちゃん3連星の1基。5世紀後半の築造。

 

45
鏡塚古墳

 ホタテちゃん3連星の1基。5世紀後半の築造。

 

45
塚原3号墳

 ホタテちゃん3連星の1基。5世紀後半の築造。これら3基はサイズも築造時期もほぼ一緒で、まるで三つ子ちゃんみたいですが、この子だけ「国指定史跡 飯田古墳群」に入れてもらえていません。

 

65.4
御猿堂古墳

 6世紀中頃に築造された墳丘長65.4mの前方後円墳。横穴式石室には入れませんでした。

 

46
馬背塚古墳

 旅の最後に最も大きな石室に入りました。2基の横穴式石室があり、前方部側の石室は入口は埋まっているため天井が低いですが、玄室は全長6.4m、高さ3.3mで驚嘆する大きさです。後円部側の石室はカメラを突っ込んで中を撮影しました。入っていませんよ。

 というわけで、今回の現地講座の2日目は沢山の古墳を見て、多くの石室に入ることができました。

 多分、詳しい説明をしなくても写真を見ただけで飯田古墳群の素晴らしさは伝わると思いますが、史的なことは今後ちゃんと考察して発表したいと思います。

 レポートはひとまずここで終わりにします。

 (了)

 



 

 

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