最終更新日:2024年9月21日
※写真はすべて稲用が撮影しました
※写真はなるべく文様がよく見えるように明るめに補正していますので、実物とは色味が違うことがあります
※展示ケースの反射で余計なものが写り込んでいるものがあります
※今一ピンが甘いものがあります
※撮影禁止のものは写していないつもりですが、万が一掲載不可のものがあったらお知らせください
※型式を始めとして説明文におかしな点がありましたらご教示ください
※紹介した遺物が現在その施設で展示されているとも限らないのでご注意ください
※各写真はクリックで拡大します
十三菩提(じゅうさんぼだい)式土器の標式遺跡は、神奈川県川崎市宮前区の十三菩提遺跡です。
時代は、縄文時代前期の終わり頃で、十三菩提遺跡がある神奈川県地域では、この時期の遺跡が少ないです。そのため、十三菩提式土器にお目にかかれるチャンスは少ないと思います。
十三菩提式土器の外見上の特徴は、口唇部に立体的な文様が付いたことです。諸磯式期にも突起などの立体的な造形が出てはいましたが、十三菩提式土器では、粘土紐によって「W」字や渦巻文を安定的に施すようになります。器面全体のデザインに派手さが増してきて、中期のバブリーな時代の到来を予見させられます。
キャプション情報
タイトル:縄文土器 深鉢
出土地:東京都八王子市TN No.436遺跡
土器型式:十三菩提式土器
東京都埋蔵文化財センター
2022年5月14日撮影
キャプション情報
タイトル:縄文土器 深鉢
出土地:東京都稲城市TN No.482遺跡
土器型式:十三菩提式土器
東京都埋蔵文化財センター
2022年5月14日撮影
参考資料
・『縄文土器の研究 普及版』 小林達雄/著