最終更新日:2024年12月5日
※写真はすべて稲用が撮影しました
※写真はなるべく文様がよく見えるように明るめに補正していますので、実物とは色味が違うことがあります
※展示ケースの反射で余計なものが写り込んでいるものがあります
※今一ピンが甘いものがあります
※撮影禁止のものは写していないつもりですが、万が一掲載不可のものがあったらお知らせください
※型式を始めとして説明文におかしな点がありましたらご教示ください
※紹介した遺物が現在その施設で展示されているとも限らないのでご注意ください
※各写真はクリックで拡大します
清水天王山(しみずてんのうざん)式土器は、静岡県東部から山梨県にかけて分布する縄文時代晩期前半の土器型式です。標式遺跡は、静岡県静岡市清水区の市史跡・清水天王山遺跡です。
清水天王山式土器は、後期から晩期にかけての土器と説明されていることもあり、細かい位置づけに関してはまだ調べきれていません。
キャプション情報
タイトル:深鉢形土器
出土地:都留市尾咲原遺跡
土器型式:清水天王山式
ュージアム都留
2024年8月29日撮影
尾咲原遺跡からは晩期前半の「顔無土偶」が出土している。厳密に清水天王山式期かどうかまでは分からないが、参考までにここに掲載する。
後晩期の土偶においては、非常にレアなケースとして最初から頭部を作らない土偶があるが、学芸員に確認したところ、この土偶の場合は、頭部は別パーツで、体部分に孔をあけてスロット式になっている。中実に造られていて(つまり粘土の塊)、面白いことに、首根っこの部分から股の部分まで孔が貫通しているそうだ。頭部はみつかっていない。このタイプの土偶は都留市内では類例は無く、これ1個のみ。
キャプション情報
タイトル:深鉢(清水天王山式)
出土地:相模原市緑区青山開戸遺跡
土器型式:清水天王山式
神奈川県埋蔵文化財センター
2022年2月12日撮影
キャプション情報
タイトル:深鉢形土器
出土地:静岡市清水区清水天王山遺跡
土器型式:清水天王山式
静岡市埋蔵文化財センター
2022年9月9日撮影
清水天王山遺跡から出土した晩期土器であるが、型式が清水天王山式土器であるかは現地のキャプションに型式が書いておらずいまひとつ確証がない。
参考資料
・『縄文土器の研究 普及版』 小林達雄/著