最終更新日:2025年4月15日
※自治体ごとに示し、自治体の並び順は五十音順です。
※一覧の見方に関しては、こちらをご覧ください。
会津坂下町
45.6m
杵ガ森古墳
東北最古級の前方後円墳のひとつ。箸墓古墳の6分の1の相似形と騒がれることがあるが、果たして箸墓、つまりヤマト王権とはどのような関係にあるのだろうか。
20190923
20191103C
20221010A
50m
臼ヶ森古墳

杵と臼とはワンセット。昔の人の素朴な発想が看てとれるネーミングの古墳。
20190923
20191103C
会津若松市
114m
会津大塚山古墳

福島県立博物館


泉崎村
22m
原山1号墳

泉崎横穴

白河郡衙跡(関和久官衙遺跡)
発見時は白河郡衙跡か白河軍団跡かのどちらかだと考えられたが、その後の調査により郡衙跡であることが分かった。現地には目で見られる遺構や復元はまったくないが、古代から富裕であった白河の地の中心を目の当たりにして古代に思いを馳せるのもいいだろう。
20190507
20221008A
いわき市
112m
玉山古墳
いわき市四倉町玉山林崎92(金光寺)
金光寺境内に所在。4世紀に築造された墳丘長112mを誇る大型前方後円墳。西向きで、葺石が施されていた可能性がある。埴輪はみつかっておらず、底部尖底壺が見つかっている。
浜通りでは最大、福島県では3番目、東北地方全体では4番目に
大きい古墳。
南東北では、年表のとおり、4世紀に大型前方後円墳が築造される
傾向があるが、本古墳もその一つで、浜通り地方の勢力とヤマト王権との結合を示唆している。
20250414A
37m
甲塚古墳
いわき市平荒田目
6世紀後半から7世紀前半頃に造られたと推定されている径37mの古墳。墳頂が尖がっており、珍しい形状をしている。墳形は、墳頂から見下ろした感じでは円墳に見えるが、方墳の可能性もある。
場所はかなり離れているが、自分が見た中では、例えば香川県観音寺市の角塚古墳は墳頂が尖り気味の方墳で、方墳の場合はそういう形状になることがあるため、方墳説の方が有利かもしれない。
浜通り地方では大型の円墳あるいは方墳は少なく、非常に貴重な存在。主体部は粘土槨。
なお、古墳の所有者はすぐ近くにある式内社・大國魂神社。
20250414A
30m
金冠塚古墳
いわき市錦町堰下
7世紀前半に築造された径30mの円墳。中田古墳群を構成する一基。昭和25年の明治大学の調査の折、横穴式石室内から金銅製冠の一部が見つかった。それが古墳名の由来となっている。
横穴式石室はわずかに開口しているがとても中に入れる状態ではない。
石室内からは13体分の遺骨を検出。出土遺物は東京国立博物館が所蔵。墳丘上は大山祇神社と
なっている。
20250414A

いわき市考古資料館
いわき市常磐藤原町手這50-1
0246-43-0391
9:00~17:00(16:30)
第3火曜休館
常設展示室があり、いわき市内の遺跡から出土した旧石器時代から江戸時代までの遺物を展示
している。
20250414A
【ランチ】四倉港 うまいもんや やまかく
いわき市四倉町東3-136-11
0246-68-7845
火曜定休
値段はリーズナブルなのに味も量も最高のランチが食べられる。お店の方もとても親切。近所にあったら通いたい。


【居酒屋】海鮮炉端 魚正 平本店
いわき市平大町4-1
0246-38-5124
いわき駅から徒歩7分くらい。看板メニューのカツオの藁焼きも美味しいが唐揚も非常に美味しい。こちらも店員さんがとても親切で気持ちよく飲めた。






【ホテル】ホテルサンシャインいわき
いわき駅の近くのリーズナブルなホテル。アルコールを含むウェルカムドリンクがある。無料朝食は十分なクォリティでしかも6時からなので助かる。駐車場は提携が近くに4か所ある。いいホテルだ。




国見町
43m
錦木塚古墳(塚野目4号墳)
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20221009A
郡山市
83m
大安場古墳(大安場1号墳)
郡山市田村町
4世紀後半に築造された東北地方最大の前方後方墳。墳丘長は83mで北向き。地山削り出しで前方部は2段、後方部は3段築成。主体部の掘り方は10×2mで粘土床を設けた上に長さ9×1mの長大な割竹形木棺を設置していた。その中には2名の安置も想定される。
出土遺物の中では石釧が非常に貴重で、完全な形で出土したものとしては東北地方では唯一のもの。埴輪はみつかっておらず、底部尖底壺が見つかっている。
20190506
20221009A
20250413A

大安場史跡公園ガイダンス施設
郡山市田村町大善寺160
024-965-1088
9:00~17:00(16:30)
月曜休館
施設名が「ガイダンス施設」なので大したことが無さそうに思えるが、その実、立派な郷土資料館で、大安場古墳に関する展示はもちろんのこと、縄文時代や弥生時代の遺物展示もあり、郡山市の歴史全体を学ぶことができる。
20190506
20221009A
20250413A
白河市


ペタンコになるほど墳丘が削られてしまった可哀そうな前方後円墳だが、こう見えても元々は71.8mの墳丘長を誇る後期の東北地方では最大級の前方後円墳。墳頂には石室に使ったであろう石材がゴロゴロと散乱している。被葬者は白河国造かも。
20190507
20221008A
全国で10基ほどしかない珍しい上円下方墳の中でも最北に位置する古墳。古墳であることすら分からないくらいのガッカリな現況ではあるが、古墳マニアであれば東北の上円下方墳が築造された現地を見ておくことも必要であろう。
20190507
20221008A
終末期に多い山寄形の円墳で、説明板が立っていなければ見つけることも困難な目立たない古墳。石室内は土で埋まっており、開口はしているが入室は困難。とか言うと、無理してでも入ろうとする人が現れると考えられる。
20190507
20221008A

白河関跡
白河の関と聴くと、関東以西から来た場合は、いよいよ奥州、異郷への思いが高まるが、古代の関の跡は見つかっていない。実際にあるのは中世の館跡である。
もしかしたら古代白河関は幻の存在かも知れないが、ここが関東と東北との境界であることは間違いないため、歴史マニアであるならば絶対訪れたくなる場所だろう。
20190508
20240602A

福島県文化財センター白河館 まほろん
白河市白坂一里段86
0248-21-0700
公式サイト


文化財センター内に考古系の展示コーナーがあり、県内の遺跡から出た縄文土器を始めとする遺物が展示されている。
20190508
20221008A
新地町(しんちまち)
三貫地貝塚
さんかんじかいづか
新地町駒ヶ嶺字三貫地西
🅿なし
🚻なし
縄文時代後晩期の集落跡で貝塚を伴う。製塩遺跡としても著名。昭和27年と29年に発掘調査が行われた。
百数十体の人骨を検出。その一部は、一度葬った骨を取り出し、頭骨を円形に並べ、手足の骨を中央に集めるという極めて珍しい埋葬の仕方が見つかった。その傍には犬の埋葬も見られた。また、石鏃が刺さった腰骨も発見されている。事故なのかそれとも事件なのか・・・。
会津にある福島県立博物館に人骨や土器などをたくさん展示している。
なお、三貫地貝塚から出土した歯からは初めて縄文人の核DNAが抽出され、縄文人のゲノム解析がされたことでも有名。
20250414A
須賀川市
30m
前田川大塚古墳
6世紀後半に築造された須賀川を代表する円墳で、岩背国造の墓との説もある。
2022年10月8日に再訪した時は石室に入口はいやらしいくらいに完全に塞がれていた。
20190507
20221008A

篠川御所跡
室町幕府は、元中8年(1391)に奥羽を鎌倉府へ移管し、応永6年(1399)には、鎌倉府の奥州での出先機関として篠川御所と稲村御所を設置。篠川御所には第2代鎌倉公方・足利氏満の次男・満直が入部した。
20190507
天栄村(てんえいむら)
楢葉町(ならはまち)
天神原遺跡
楢葉町北田(天神岬スポーツ公園)
🅿あり
🚻あり
弥生時代中期の集団墓。土器棺33基、土坑墓49基が見つかり、東日本最大の弥生集団墓とされている。史跡公園として整備。
20250413A
大地とまちのタイムライン
楢葉町大字北田字鐘突堂5-4(楢葉町コミュニティセンター)
0240-25-2492
9:00~16:30
月祝休館
🅿あり
🚻あり
楢葉町コミュニティセンター内にある東大総合博物館との連携ミュージアム。
町内の地質や遺跡を紹介している。高橋遺跡出土の超レアな男性土偶も展示。
20250413A
磐梯町

慧日寺跡
磐梯町の公式サイト内にある慧日寺跡のページは、詳しい説明とともに慧日寺への強い熱意が感じられて必見
⇒史跡慧日寺跡
東北を代表する古代寺院のひとつで、復元された金堂にはきちんと薬師如来が安置されており「跡」ではなく、現役のお寺と言っても過言ではない。古代仏教を追い求める人は是非参拝しよう。
開創した法相宗の徳一は、天台宗の最澄と激論を交わしたことで有名なアツい僧侶。
※有料なので注意(資料館と共通で一般500円)
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20191103C
20221010A

磐梯山慧日寺資料館
磐梯町大字磐梯字寺西38
0242-73-3000
公式サイト

9時~17時
4月10日~11月30日(期間中無休・冬期休館)
一般500円(慧日寺跡と共通)
写真撮影NG
20190923
20191103C
20221010A
福島市

宮畑遺跡

20221009A

じょーもぴあ宮畑



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南相馬市
浦尻貝塚
南相馬市小高区浦尻
縄文時代前期から晩期にかけての集落跡で貝塚を伴う。製塩土器も出土。現地は公園として整備されている。
出土した晩期の遮光器土偶「うらこちゃん」は、南相馬市博物館にいる。
20250414A
浦尻貝塚縄文の丘公園ガイダンス棟
南相馬市小高区浦尻字南台4-1
9:00~17:00
基本無休だがたまに休みあり
浦尻貝塚にある施設で、公園のグランドオープンに合わせて、2024年9月7日にオープンした。
20250414A

桜井古墳群
南相馬市原町区上渋佐東畑(桜井古墳公園)
🅿あり
🚻あり
桜井古墳群は、東側の上渋佐支群の12基と西側の高見町支群の25基の合計37基からなる古墳群。現在は、主墳である桜井古墳とその西側にある上渋佐2号墳周辺が桜井古墳公園として整備されている。

74.5m
桜井古墳
桜井古墳群の主墳で、4世紀後半に築造された西向きの前方後方墳。
墳丘長は74.5mあり、83mの大安場1号墳には規模で少し及ばず、築造時期はこちらの方が遅いが、比較して考えてみると面白いだろう。
発掘調査が行われ、主体部は後方部に2基の存在が封土の窪みから想定できたが、その部分の発掘調査は行われていない。
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27.5m
上渋佐7号墳
桜井古墳公園の東側にある。一辺が27.5mの方墳で、組合式木棺が直葬されていた。築造時期は桜井古墳と同じ頃。主体部から出土した珠文鏡は、南相馬市博物館に展示している。
桜井古墳公園の駐車場に車を停めたまま歩いて訪問するのが良いだろう。
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羽山横穴
はやまよこあな
南相馬市原町区中太田字天狗田
6世紀末に築造された横穴墓。周囲には20基以上の横穴墓がある。
横穴の全長は8.2mあり、玄室の奥壁の横幅は2.8mで、そこに赤と白で壁画が描かれている。現状では白色で描かれた絵は認識が難しい。
玄室はコの字形にベッド上の高まりがあり、奥壁からみて右側の部分のみ礫が敷かれており、被葬者はその部分の1名のみ確認されている。床面には排水溝もある。
現在は、毎年4月、5月、9月、10月の第2日曜に公開している。
ちなみに福島県の他の装飾壁画の公開日は、泉崎横穴が年に1度、10月の第2土曜日に公開しているので、この2基は週末を使って見ることができる。
ただし、中田横穴の公開日とは合わず、清戸迫横穴は今は公開は行われていない。
20250413A

南相馬市博物館
南相馬市原町区牛来出口194
0244-23-6421
9:00~16:45
月曜休館
有名な「相馬野馬追」が主力展示の博物館だが、南相馬市の歴史を総合的に解説しており、古代史の展示も豊富。羽山横穴の実物大レプリカがあり、現地では公開日であってもほとんど奥壁しか見られないので、こちらで全体を把握したい。
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