講座概要
相模川流域には重要な古代遺跡がたくさんあります。少し前には下流域の平塚市周辺の現地講座を開催しましたが、今回はもう少し上流の海老名市以北の左岸地域を訪れます。
後期旧石器時代の終りころの田名向原遺跡では、国内最古級の住居状遺構が検出されました。縄文時代の勝坂遺跡は、中期前半の勝坂式土器の標式遺跡として著名です。そして、関東地方の古墳時代の始まりを語るうえでは絶対に外せない秋葉山古墳群も訪れます。
※本現地講座は、開催日リクエスト制です。行きたい方がいらっしゃったら、12月18日(木)から2026年1月31日までの間で日にちをお知らせください。その日にちで改めて募集をかけて、最低でももう1名様の応募があれば催行決定です。
※各館に展示してある遺物に関しては、タイミングによっては他館へ貸出している可能性がありますが、その場合はご了承ください。
※本現地講座は自動車でめぐります。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
| ◎ | 旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る |
| ◎ | 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる |
| 弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
| 古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
| ◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 相模編 |
| ◎ | 奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
2025年12月18日~2026年1月31日
※ご希望日をお知らせください。
集合場所と出発時刻
小田急海老名駅小田急中央改札を出たところに9時集合
※JR相模線でも来れますが、小田急の駅舎まで3分くらい歩きます。
解散場所と帰着時刻
小田急海老名駅に17時30分までに戻ってきます。
主な探訪箇所

秋葉山古墳群|海老名市
古墳時代前期の古墳群で、現状では1号墳から5号墳までの5基の古墳を見学することができます。注目すべきは、関東最古級の可能性のある前方後方墳や前方後円墳が含まれていることで、関東地方の古墳時代の幕開けを語るうえでは絶対に外せない古墳群です。
59m
秋葉山1号墳

50.5m
秋葉山2号墳

37.5m
秋葉山4号墳


相模国分寺跡|海老名市
都市化が急激に進む海老名市内において広い寺域が公園として整備されており貴重です。


海老名市立郷土資料館 海老名市温故館|海老名市
海老名市内の遺跡について遺物を展示して解説しています。秋葉山古墳群や相模国分寺跡について詳しい。大正7年(1918)に海老名村役場庁舎として建てられた建物を使用しており建物自体が貴重です。
海老名市国分南1-6-36 046-233-4028 9:00~17:15(16:45) 不定休



勝坂遺跡|相模原市南区
縄文中期前半の勝坂式土器の標式遺跡。学史的に非常に重要な遺跡です。復元竪穴住居が2棟あり、1棟は土屋根で復元されています。また、住居跡の窪みも見ることができます。


田名向原遺跡|相模原市中央区
平成9年(1997)、後期旧石器時代の終りころにあたる約2万年前の住居状遺構が発見されました。直径10m程の範囲を川原石で囲み、その中に12本の柱穴跡と2か所の焚火跡が見つかり、石器製作を行っていた形跡があります。現地は、史跡田名向原遺跡公園になっており、住居状遺構の野外展示があります。


当麻谷原12号墳(移築復元)|相模原市中央区
史跡田名向原遺跡公園内に移築されています。


史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館 旧石器ハテナ館|相模原市中央区
田名向原遺跡について詳しく解説していますが、それ以外の遺跡についても遺物を展示して解説しています。後期旧石器時代の様相を知るには最適の施設です。
相模原市中央区田名塩田3-13 042-777-6371 9:00~17:00 不定休



川尻石器時代遺跡|相模原市緑区
縄文時代中期から晩期の大規模集落跡で、竪穴住居跡は90棟近くみつかっています。敷石住居跡や配石遺構、配石墓群など、相模川に近いせいか、礫を多用した遺構が多いことが特徴です。それらは地下に保存されており、一部が露出展示されています。
晩期になると、集落中央部を窪地に造成した痕跡が見つかり、焼骨が多量に出土するという独特な様子が伺えます。
参加費
参加人数に関わらず、お一人様15,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催一か月前に発生し、15,000円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、7,500円となります。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様。
参加予定メンバー
