最終更新日:2023年12月3日
目次
注意事項
・2023年11月1日に改訂しました(ランキングを見直し、墳丘長が記載された説明板の写真へのリンクを追加しました)
・隠滅してしまった古墳はランキングには含めず、参考として掲載します
・アイコンの形状は古墳の形状を示し、色に関しては赤は前期、青は中期、黄は後期、緑は終末期を示します
・墳丘長は、あきらかに古い情報でない限り、説明板に記載された値を元にします(説明板の写真はクリックで拡大します)
・墳丘長の横に「説」とあるものは説明板に記載された値で、説明板がない古墳や現地を訪れていない古墳は、奈良女子大謹製「前方後円墳データベース」から転載しましたが、それ以外の資料をもとにした場合は出典を明記します
・極力最新の調査結果を反映するように努力しています
・「〇期」は、前方後円墳集成編年での区分で、最新の調査結果と異なることがあります
・写真はすべて稲用が撮影したものを使用しています
200m以上の古墳
200m以上の古墳の数は隠滅したものを含め40基で、すべて前方後円墳です。
525m以上(2016年の宮内庁の調査)
486m(説)
7期
円筒Ⅳ式
ON46
堺市博物館に遺物やレプリカの展示がある
425m(説)
6期
円筒・朝顔形Ⅳ式
TK73
400m以上(*4)
365m(説)
5期
円筒Ⅲ式
TG232
8位タイ
渋谷向山古墳
しぶたにむかいやまこふん
大和古墳群・渋谷支群
奈良県天理市渋谷町
景行天皇・山邊道上陵(やまのべのみちのえのみささぎ)
300m(説)奈良県2位
3期
円筒・朝顔形Ⅱ式(円形透孔が多く見られる)
11位
箸墓古墳
はしはかこふん
纒向古墳群
奈良県桜井市箸中
倭迹々日百襲姫・大市墓(おおいちのはか)

280m(DB)奈良県3位
1期
宮山型特殊器台出土か
周濠内出土土器は庄内式期から布留式期
13位
五社神古墳
ごさしこふん
佐紀古墳群
奈良県奈良市山陵町字宮ノ谷
神功皇后・狹城盾列池上陵(さきのたたなみのいけのえのみささぎ)
.jpg)
275m(DB)
268m(*7)
3期(4期?)
円筒埴輪(黒斑・B種ヨコハケによる個体無い・主に円形スカシで方形スカシが若干・ひれ付有り・突帯の貼り付けには凹線技法)
18位
宝来山古墳
ほうらいさんこふん
奈良県奈良市尼ヶ辻町
垂仁天皇・菅原伏見東陵(すがわらのふしみのひがしのみささぎ)

240m(*4)
説明板なし
3期
埴輪編年Ⅱ期古層(「HJ第229・443-7次出土埴輪からみた菅原東遺跡と宝来山古墳」村瀨陸/著)
20位タイ
西殿塚古墳
にしとのづかこふん
大和古墳群・中山支群
奈良県天理市中山町
手白香皇女(継体天皇皇后)・衾田陵(ふすまだのみささぎ)

230m(*5)
2期
特殊器台形土器・特殊器台形埴輪・特殊壺形埴輪の文様構成上はⅠ~Ⅲ類(宮山型・都月型2類)に分類されるため1期に思えるが、無文の破片もあり、一部に円筒埴輪が含まれている可能性があり、そうなると2期か
【古墳ツアー】
本サイトの管理人は、全国各地の古墳をめぐるツアー(現地講座)を主催しています。
今後催行予定のツアーの一覧は、こちらです。
22位
太田茶臼山古墳
おおたちゃうすやまこふん
大阪府茨木市太田
継体天皇・三嶋藍野陵(みしまのあいののみささぎ)

226m(DB)
7期
27位
川合大塚山古墳
かわいおおつかやまこふん
奈良県北葛城郡河合町川合
大塚山古墳群
215m(『日本古墳大辞典』)
197m(説)
193m(DB)
6期
墳丘登頂可能古墳全国6位
河合町文化財展示室に遺物展示がある
28位タイ
築山古墳
つきやまこふん
奈良県大和高田市築山
磐園陵墓参考地

210m(DB)
5期
210m(説)
墳丘登頂可能古墳全国7位タイ(ただし、後円部墳頂は陵墓参考地のため侵入不可)
4期
33位タイ
桜井茶臼山古墳
さくらいちゃうすやまこふん
奈良県桜井市外山647
207m(説)
墳丘登頂可能古墳全国10位
2期
吉備系の埴輪は無く箸墓の前方部で見つかった東海系かと思われる壺型埴輪に近い形態の壺型埴輪が後円部の丸太垣腐朽後の陥没溝内から出土(*4)
37位タイ
新木山古墳
にきやまこふん
馬見古墳群
奈良県北葛城郡広陵町三吉
三吉陵墓参考地

200m(DB)
5期
湮滅
念仏山古墳
ねんぶつやまこふん
兵庫県神戸市長田区つ

200m
墳丘完全隠滅
円墳の可能性あり
4期?
円筒Ⅱ式(ひれ付き)
150~199mの古墳
150m以上200m未満の古墳の数は、湮滅したものを含め34基で、前方後方墳の西山古墳と双方中円墳の櫛山古墳以外は前方後円墳です。
47位
今城塚古墳
いましろづかこふん
大阪府高槻市郡家新町
今城塚古墳 附 新池埴輪製作遺跡

181m(今城塚古代歴史館)
190m(DB)
8期
48位タイ
淡輪ニサンザイ古墳(宇度墓古墳)
たんのわにさんざいこふん(うどはかこふん)
大阪府泉南郡岬町淡輪 五十瓊敷入彦(垂仁天皇皇子)・宇度墓(うどのはか)

180m(DB)
170m(説)
7期
51位
女狭穂塚古墳
めさほづかこふん
宮崎県西都市大字三宅字丸山 女狭穂塚陵墓参考地
176.3m(説)
176.3m(『宮崎県文化財調査報告書 第42集 男狭穂塚女狭穂塚陵墓参考地測量報告書』宮崎県教育庁文化課/編』)九州1位
5期
57位
金蔵山古墳
かなくらやまこふん
岡山県岡山市中区沢田
未指定?

165m(DB)
4期
岡山県4位
62位
男狭穂塚古墳
おさほづかこふん
宮崎県西都市大字三宅字丸山
可愛山陵参考地
154.6m(説)
154.6m(『宮崎県文化財調査報告書 第42集 男狭穂塚女狭穂塚陵墓参考地測量報告書』宮崎県教育庁文化課/編』)
167m以上(DB)九州2位
宮崎県2位
期
65位タイ
断夫山古墳
だんぷざんこふん
愛知県名古屋市熱田区旗屋町

151m(名古屋市博物館)
説明板なし愛知県1位
9期
67位タイ
佐古田堂山古墳
さこだどうざんこふん
岡山県岡山市北区平山
坂古田古墳

150m(DB)
説明板なし
4期
岡山県5位
67位タイ
七輿山古墳
ななこしやまこふん
群馬県藤岡市上落合字七輿甲

150m(説)
8期
群馬県5位
【註】 *1 世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産には、以下の49基の古墳が含まれます。 百舌鳥古墳群から以下の23基 仁徳天皇陵古墳(1位・大山古墳)、履中天皇陵古墳(3位・上石津ミサンザイ古墳)、ニサンザイ古墳(7位タイ・土師ニサンザイ古墳)、反正天皇陵古墳(田出井山古墳)、御廟山古墳、いたすけ古墳、茶山古墳、大安寺山古墳、永山古墳、源右衛門山古墳、塚廻古墳、収塚古墳、孫太夫山古墳、竜佐山古墳、銅亀山古墳、菰山塚古墳、丸保山古墳、長塚古墳、旗塚古墳、銭塚古墳、寺山南山古墳、七観音古墳、善右ヱ門山古墳 古市古墳群から以下の26基 津堂城山古墳、仲哀天皇陵古墳、鉢塚古墳、允恭天皇陵古墳、仲姫命陵古墳、鍋塚古墳、助太山古墳、中山塚古墳、八島塚古墳、古室山古墳、大鳥塚古墳、応神天皇陵古墳(2位・誉田御廟山古墳)、誉田丸山古墳、二ツ塚古墳、東馬塚古墳、栗塚古墳、東山古墳、はざみ山古墳、墓山古墳、野中古墳、向墓山古墳、西馬塚古墳、浄元寺山古墳、青山古墳、峯ヶ塚古墳、白鳥陵古墳 *2 国指定史跡「古市古墳群」には、以下の古墳が含まれます。 応神天皇陵古墳外濠外堤(2位・誉田御廟山古墳)、仲津山古墳(9位)、墓山古墳、城山古墳(津堂城山古墳)、古室山古墳、大鳥塚古墳、峯ヶ塚古墳、赤面山古墳、助太山古墳、鍋塚古墳、野中古墳、鉢塚古墳、はざみ山古墳、青山古墳、蕃所山古墳、稲荷塚古墳、東山古墳、割塚古墳、唐櫃山古墳、松川塚古墳、浄元寺山古墳 *3 国指定史跡「百舌鳥古墳群」には、以下の古墳が含まれます。 ニサンザイ古墳周濠(7位タイ・土師ニサンザイ古墳)、御廟山古墳内濠、乳岡古墳、いたすけ古墳、長塚古墳、収塚古墳、塚廻古墳、文珠塚古墳、丸保山古墳、御廟表塚古墳、ドンチャ山古墳、正楽寺山古墳、鏡塚古墳、善右ヱ門山古墳、銭塚古墳、グワショウ坊古墳、旗塚古墳、寺山南山古墳、七観音古墳 *4 『古墳からみた倭国の形成と展開』(白石太一郎/著・2013) *5 『天理の古墳 100』(天理市教育委員会/編・2015) *6 『生目古墳群とみやざきの古墳群』(宮崎市教育委員会/編・2019) *7 『シリーズ「遺跡を学ぶ」093 ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群』(今尾文昭/著・2014) 【全国にある古墳の数】 平成28年度の文化庁の資料によると、文化庁が把握している全国の古墳の数(周知の埋蔵文化財包蔵地数)は、墳丘を持ついわゆる普通の「古墳」である高塚古墳と墳丘を持たない横穴墓を合わせて、現存している物は、137,362基で、消滅した物は、18,218基とされ、合計159,636基となっています(現存と消滅を合わせると合計が合わないので、この資料も完ぺきではありません)。 ⇒文化庁「埋蔵文化財関係統計資料 平成28年度」 ただし、研究者や古墳マニアの間では実際にはもっとたくさんの古墳があると囁かれており、その数は30万基とも言われています。 【陵墓とは】 陵墓とは、皇室典範第27条「陵墓」によると、天皇・皇后・太皇太后・皇太后を葬る所を「陵(みささぎ)」と呼び、その他の皇族を葬る所を「墓(はか)」と呼び、それらを合わせて「陵墓」と呼びます。 宮内庁のHPによると、陵墓は1都2府30県に存在し、陵が188、墓が555、分骨所・火葬塚・灰塚など陵に準ずるものが42、髪歯爪塔などが68、陵墓参考地が46があり、総計は899ですが、箇所数としては同域のものもあるため、460箇所となります。 私たちが一般的に「天皇陵」と呼んでいる陵の一覧に関しては下記にあります。 ⇒宮内庁HP内の「天皇陵」のページ |