おうじづかこふん 31m 6世紀後半

 

藤岡歴史館の近くにある

藤岡歴史館か七輿の門・駐車場を起点にして七輿山古墳などと一緒にめぐると良い

 

 

現地説明板

現地説明板(2022年6月4日撮影)

 

解説

※本項の写真は、特に断りが無い限り2022年6月4日にAICTで訪れた時に撮影したものです

 説明板によると、皇子塚古墳は径31mの4段築成の円墳です。

 複室構造の横穴式石室を備えているということですが、現在はその開口部も分からなくなっています。

 では、墳丘に登って周囲の景色を見てみましょうか。

 こちらはかなり小さな円墳ですが、平井地区2号古墳と2号北古墳。

 ここからぐるっと逆時計回りで見てみます。

 つづいて平井地区1号古墳。

 七輿山古墳は森の向こうで見えませんね。

 目を南方に転じると、藤岡歴史館は良く見えます。

 そしてその左側には白石稲荷山古墳の綺麗な墳丘がチラッと見えています。

 時間がある方はこれらをすべて歩いてめぐるのもいいかと思います。

 今回は一部車を使って移動しているため、白石稲荷山古墳の陪冢を見ていないのですが、歩いてめぐればそれも見ることができますね。

 

関連施設

 説明板に写真が掲載されている単龍環頭大刀柄頭は、藤岡歴史館に展示してあります。

 これは6世紀後半のものなので、初葬時に副葬されたものでしょうか。

 『群馬の古墳物語 下巻』によると、皇子塚古墳の石室は藤岡市教育委員会が発掘調査を行うより前から開口していたため、石室内にあったであろう遺物の大半は盗掘されてなくなっていたそうですが、この柄頭は難を逃れたそうです。

  

参考資料

現地説明板
『群馬県史 資料編3 原始・古代3』(群馬県史編さん委員会/編・1981)P.442~ 「皇塚古墳」の名称で記載されており、石室の立面図も掲載
『群馬の古墳物語 下巻』(右島和夫/著・2018)P.112~