最終更新日:2023年4月11日

 

【注意事項】
・隠滅してしまった古墳も分かる限り掲載しています
・アイコンの形状は古墳の形状を示し、色に関しては赤は前期、青は中期、黄は後期、緑は終末期を示します
・墳丘長の横に「(説)」とあるものは現地説明板に記された数値で、説明板がない古墳や現地を訪れていない古墳は、奈良女子大謹製「前方後円墳データベース」から転載しましたが、それ以外の資料をもとに極力最新の調査結果を反映するように努力しています
・「〇期」は、前方後円墳集成編年での区分です
・写真は断りが無い限り稲用が撮影したものを使用しています
・このページは見て分かる通り全然充実していません

80m以上100m未満の古墳

 このくらいの大きさの古墳は列島各地に大量に築造されますが、大型古墳の造営が盛んでない地域の場合は、このクラスでも地域最大の古墳であることがあります。そのため、私の場合は前方後円墳は100m以上を「大型墳」と表現しますが、地域によっては80m以上でも大型の前方後円墳と表現することがあります。前期の前方後円墳や中期の帆立貝形古墳の場合は、80m以上であれば大型墳と呼んでいいですし、円墳や方墳は50mもあれば大型、80mを超えれば巨大墳と呼んでいいでしょう。

 なお、100m以上の古墳が造られていない都道府県とその中での現存する最大の古墳は以下の通りです。

・北海道 ・・・ 末期古墳
・青森県 ・・・ 末期古墳
・岩手県 ・・・ 角塚古墳(前方後円墳・45m)
・秋田県 ・・・ 末期古墳
・山形県 ・・・ 稲荷森古墳(前方後円墳・96m)
・神奈川県 ・・・ 長柄桜山1号墳(前方後円墳・90m)
・新潟県 ・・・ 古津八幡山古墳(円墳・60m)
・島根県 ・・・ 山代二子塚古墳(前方後方墳・94m)
・広島県 ・・・ 三ッ城古墳(前方後円墳・92m)
・愛媛県 ・・・ 相の谷1号墳(前方後円墳・82m)
・高知県 ・・・ 曽我山古墳(前方後円墳・60m)
・長崎県 ・・・ 双六古墳(前方後円墳・89.5m)
・沖縄県 ・・・ 古墳なし

 


快天山古墳

かいてんやまこふん
香川県丸亀市綾歌町栗

98.8m(説)
3~4期
香川県2位
四国3位




銚子塚古墳

ちょうしづかこふん
佐賀県佐賀市

98m(説)
佐賀県3位



塚山古墳

つかやまこふん
栃木県宇都宮市西川田町1663-1他
塚山古墳群

98m(説)
6期
栃木県8位



宝来山古墳

ほうらいさんこふん
東京都大田区田園調布4-4-1

97m(説)
3~4期
東京都3位




山王寺大桝塚古墳


96m
栃木県9位
前方後方墳全国12位タイ



稲荷森古墳

いなりもりこふん
山形県南陽市長岡


96m(説)
4期
山形県1位
東北7位


猫塚古墳

香川県高松市


96m(説)
香川県3位
四国4位


三谷石舟古墳

香川県高松市


95.7m(DB)
香川県4位
四国5位


山代二子塚古墳

やましろふたごづかこふん
島根県松江市

94m
島根県1位
前方後方墳全国14位タイ




元稲荷古墳

京都府向日市

94m
前方後方墳全国14位タイ




味美二子山古墳

あじよしふたごやまこふん
愛知県春日井市二子町2-11-56

94m(説)
愛知県4位





三ッ城古墳

広島県東広島市

92m(説)
広島県1位




今市大念寺古墳

いまいちだいねんじこふん
島根県出雲市

※本写真はツアー参加者様提供

92m(説)
島根県2位




池上古墳

いけがみこふん
奈良県


92m(説)
帆立貝形全国6位




免鳥長山古墳

めんどりながやまこふん
福井県福井市


91m(説)
福井県4位
帆立貝形全国7位




長柄桜山1号墳

神奈川県葉山町・逗子市


90m(説)
神奈川県1位


双六古墳

そうろくこふん
長崎県壱岐市

89.5m
長崎県1位




長柄桜山2号墳

神奈川県葉山町・逗子市


88m(説)
神奈川県2位


相の谷1号墳

あいのたにいちごうふん
愛媛県今治市

82m(説)
愛媛県1位


 

80m未満の古墳


雨の宮2号墳


70m
石川県4位



守山大塚古墳


70m
長崎県2位



勅使塚古墳


66m
富山県2位



雨の宮1号墳


64m
石川県5位



対馬塚古墳


63m(説)
長崎県3位


古津八幡山古墳


60m
新潟県1位



平田曽我山古墳


60m
高知県1位



法領塚古墳


55m(説)



角塚古墳


45m(説)

岩手県1位
岩手県で唯一の前方後円墳
列島最北の前方後円墳

 

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*1 世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産には、以下の49基の古墳が含まれます。

 百舌鳥古墳群から以下の23基

 仁徳天皇陵古墳(1位・大山古墳)、御廟山古墳(2位・誉田御廟山古墳)、履中天皇陵古墳(3位・上石津ミサンザイ古墳)、ニサンザイ古墳(7位タイ・土師ニサンザイ古墳)、反正天皇陵古墳(田出井山古墳)、いたすけ古墳、茶山古墳、大安寺山古墳、永山古墳、源右衛門山古墳、塚廻古墳、収塚古墳、孫太夫山古墳、竜佐山古墳、銅亀山古墳、菰山塚古墳、丸保山古墳、長塚古墳、旗塚古墳、銭塚古墳、寺山南山古墳、七観音古墳、善右ヱ門山古墳

 古市古墳群から以下の26基

 津堂城山古墳、仲哀天皇陵古墳、鉢塚古墳、允恭天皇陵古墳、仲姫命陵古墳、鍋塚古墳、助太山古墳、中山塚古墳、八島塚古墳、古室山古墳、大鳥塚古墳、応神天皇陵古墳、誉田丸山古墳、二ツ塚古墳、東馬塚古墳、栗塚古墳、東山古墳、はざみ山古墳、墓山古墳、野中古墳、向墓山古墳、西馬塚古墳、浄元寺山古墳、青山古墳、峯ヶ塚古墳、白鳥陵古墳

*2 国指定史跡「古市古墳群」には、以下の古墳が含まれます。

 応神天皇陵古墳外濠外堤(2位・誉田御廟山古墳)、仲津山古墳(9位)、墓山古墳、城山古墳(津堂城山古墳)、古室山古墳、大鳥塚古墳、峯ヶ塚古墳、赤面山古墳、助太山古墳、鍋塚古墳、野中古墳、鉢塚古墳、はざみ山古墳、青山古墳、蕃所山古墳、稲荷塚古墳、東山古墳、割塚古墳、唐櫃山古墳、松川塚古墳、浄元寺山古墳

*3 国指定史跡「百舌鳥古墳群」には、以下の古墳が含まれます。

 ニサンザイ古墳内濠(7位タイ・土師ニサンザイ古墳)、御廟山古墳内濠、乳岡古墳、いたすけ古墳、長塚古墳、収塚古墳、塚廻古墳、文珠塚古墳、丸保山古墳、御廟表塚古墳、ドンチャ山古墳、正楽寺山古墳、鏡塚古墳、善右ヱ門山古墳、銭塚古墳、グワショウ坊古墳、旗塚古墳、寺山南山古墳、七観音古墳

*4 『古墳からみた倭国の形成と展開』(白石太一郎/著・2013)

*5 『天理の古墳 100』(天理市教育委員会/編・2015)

*6 『生目古墳群とみやざきの古墳群』(宮崎市教育委員会/編・2019)


 平成28年度の文化庁の資料によると、文化庁が把握している全国の古墳の数(周知の埋蔵文化財包蔵地数)は、墳丘を持ついわゆる普通の「古墳」である高塚古墳と墳丘を持たない横穴墓を合わせて、現存している物は、137,362基で、消滅した物は、18,218基とされ、合計159,636基となっています(現存と消滅を合わせると合計が合わないので、この資料も完ぺきではありません)。

 ⇒文化庁「埋蔵文化財関係統計資料 平成28年度」

 ただし、研究者や古墳マニアの間では実際にはもっとたくさんの古墳があると囁かれており、その数は30万基とも言われています。

陵墓とは、皇室典範第27条「陵墓」によると、天皇・皇后・太皇太后・皇太后を葬る所を「陵(みささぎ)」と呼び、その他の皇族を葬る所を「墓(はか)」と呼び、それらを合わせて「陵墓」と呼びます。

 宮内庁のHPによると、陵墓は1都2府30県に存在し、陵が188、墓が555、分骨所・火葬塚・灰塚など陵に準ずるものが42、髪歯爪塔などが68、陵墓参考地が46があり、総計は899ですが、箇所数としては同域のものもあるため、460箇所となります。

 私たちが一般的に「天皇陵」と呼んでいる陵の一覧に関しては下記にあります。

 ⇒宮内庁HP内の「天皇陵」のページ