やまのうえひ 681年に建立

 

古代の石碑・上野三碑(こうずけさんぴ)の一つ

上野三碑は高崎市が運行する無料巡回バスでめぐることができる

駐車場、トイレあり

駐車場からは少し階段を登る

現地には解説の方がいるときもある

山上碑の隣には山上古墳がある

 

 

現地説明板

現地説明板(2022年6月4日撮影)
現地説明板(2022年6月4日撮影)
現地説明板(2022年6月4日撮影)

 

解説

※本項の写真は、特に断りが無い限り2022年6月4日にAICTで訪れた時に撮影したものです

 駐車場からは少し階段を登ります。

 東屋が見えていますが、そこからもう少し登ります。東屋には、解説の方がいることがあるので、もしいたらどんどん質問してみましょう。

 階段を昇りつめて振り返ると、まあまあ高いかな。

 登りつめた場所には右手に山上古墳があり、左手に山上碑が納められた覆屋があります。

 覆屋は、4方向に窓が付いていて、それぞれの角度から石碑を鑑賞することができます。壁に設置してあるスイッチにて電灯を点けたり解説の音声を流したりすることができるので、解説を聴いてみましょう。

 こちは正面。

 横から見るとこうなっています。文字を刻す面のみ平らにしているのが分かりますね。

 山上碑は、天武天皇の御代の681年に建立されました。文字数は53文字で、漢字を日本語の語順で読ませる「やまとことば」で記された石碑としては国内最古です。古事記のリリースよりも31年も前の文字史料で、同時代史料(一次史料)として格別に重要です。

 建立の目的は、法光寺の僧・長利が亡くなった母・黒売刀自(くろめとじ)を供養することで、書かれている内容は黒売刀自やその夫の系譜です。黒売刀自の先祖が、かつて佐野の三家(みやけ)の管理を朝廷から命じられていたという歴史を示すことにより、黒売刀自や長利の出自の良さを明示しています。

 なお、法光寺は前橋市の山王廃寺跡(AICTでは2022年5月22日に探訪)のことであるというのが定説です。

 既述した通り、上野三碑は無料巡回バスでめぐることができます。詳しくは下記ページをご覧ください。

  高崎市公式HP内「上野三碑めぐりバス」のページ

 

関連施設

 多胡碑記念館では、上野三碑をはじめとした古代の石碑について詳しく説明しています。
 また、JR高崎駅のコンコースには、上野三碑のレプリカが展示してあります。

 

参考資料

現地説明板
高崎市教育委員会の上野三碑解説サイト
『山上碑の世界』(多胡碑記念館/編・2008)