【装飾横穴墓】2026年4月【2日間】羽山横穴の装飾壁画見学と福島県浜通りの古墳・縄文 <第N次 AICT>

※南相馬市から正式な発表がありましたら日程を決めます。

講座概要

 AICTでは、チャンスがあれば装飾古墳の公開を見学しようと目論んでいます。装飾古墳の中でも彩色系の壁画は九州地方が有名ですが、東北地方にも少しだけあります。今回は、福島県南相馬市にある羽山横穴の一般公開日に合わせて企画しました。

 また、浜通りには東北地方で4番目に大きな前方後円墳である玉山古墳があり、東北地方に大型前方後円墳が相次いで築造された4世紀の歴史背景について解説します。また、桜井古墳という美しく整備された前方後方墳も見学しますので、東北地方の前方後方墳についても考えていただきます。

 浜通り地方は縄文時代の貝塚がたくさんある場所でもあり、国史跡の浦尻貝塚や新地貝塚、それに製塩遺跡として有名な三貫地貝塚など、浜通り地方で著名な貝塚もいくつか訪れます。資料館では土器などの遺物が見学できますので、浜通り地方の縄文時代についてもお楽しみください。

 ※羽山横穴の2025年の公開日は、南相馬市から公式の発表がされています。こちらをご覧ください。

 ※本現地講座を企画した段階では、各館の休館予定はチェックしていますが、もし臨時休館になってしまった場合は、他の箇所で代替させていただきます。

 ※各館に展示してある遺物に関しては、タイミングによっては他館へ貸出している可能性がありますが、その場合はご了承ください。

 ※本現地講座は自動車でめぐります。

  

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 陸奥(福島県)編
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2026年4月

 

集合場所と出発時刻

東北新幹線郡山駅 新幹線改札口(中央口)を出たところに9:05集合。

東京駅7:40発 郡山駅8:56着 やまびこ125号がちょうどよいです。

  

宿泊場所

JRいわき駅近くでお取りください。

 

解散場所と帰着時刻

以下の新幹線に乗れるように郡山駅に戻ってきます。

郡山駅18:30発 東京19:48着 やまびこ154号

 

探訪箇所

※探訪順は下記の通りではありません。

 


羽山(はやま)横穴|南相馬市

 福島県の四大装飾横穴のひとつ。6世紀末の築造。周囲には20基以上の横穴墓があります。
 横穴の全長は8.2mあり、玄室の奥壁の横幅は2.8mで、そこに赤と白で壁画が描かれています。現状では白色で描かれた絵は認識が難しいです。玄室はコの字形にベッド上の高まりがあり、奥壁からみて右側の部分のみ礫が敷かれており、被葬者はその部分の1名のみ確認されています。床面には排水溝もあります。
 見学日:10月13日(月・祝) 時間:10:00~12:00・13:00~15:00

 

74.5m
桜井古墳|南相馬市

 桜井古墳群の主墳で、4世紀後半に築造された西向きの前方後方墳。郡山市の大安場1号墳と並んで、福島県を代表する前方後方墳です。
 墳丘長は74.5mで、83mの大安場1号墳には規模で少し及ばず、築造時期はこちらの方が遅いですが、比較して考えてみると面白いでしょう。発掘調査が行われ、後方部では、封土の窪みから2基の主体部の存在が想定できましたが、その部分の発掘調査は行われていません。
 現地は桜井古墳公園として整備され、非常にきれいな形で復元されており、くびれ部がキュッと絞られた美しい形状を確認することができます。

 

27.5m
上渋佐7号墳|南相馬市

 桜井古墳群は、上述の桜井1号墳を中心とする高見町支群とその東側の上渋佐支群からなります。こちらは、上渋佐支群の7号墳で、一辺が27.5mの方墳、組合式木棺が直葬されていました。築造時期は桜井古墳と同じ頃。主体部から出土した珠文鏡は、南相馬市博物館に展示しています。

 


浦尻貝塚|南相馬市

 縄文時代前期から晩期にかけての集落跡で貝塚を伴います。現地は海を望む広々とした草原のようになっており、3基の後期円墳も存在しています。貝層の展示室もあります。出土した晩期の遮光器土偶「うらこちゃん」は、南相馬市博物館にいます。

 

うらこちゃん(南相馬市博物館にて撮影)

 


浦尻貝塚縄文の丘公園ガイダンス棟|南相馬市

 浦尻貝塚にある施設で、公園のグランドオープンに合わせて、2024年9月7日にオープンしたばかりの施設です。9:00~17:00。基本無休。

 
 

 


南相馬市博物館|南相馬市

 有名な「相馬野馬追」をはじめとして南相馬市の歴史を総合的に解説しており、古代史の展示も豊富。羽山横穴の出土遺物と実物大レプリカを展示しており、現地では公開日であってもほとんど奥壁しか見られないので、こちらで全体を把握しましょう。桜井古墳群の出土遺物の展示もあります。
南相馬市原町区牛来出口194。0244-23-6421。9:00~16:45。月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。

 
 

 

112m
玉山古墳|いわき市

 4世紀に築造された墳丘長112mを誇る大型前方後円墳。浜通りでは最大、福島県では3番目、東北地方全体では4番目に大きい古墳です。西向きで、葺石が施されていた可能性があります。埴輪はみつかっておらず、底部尖底壺が見つかっています。

 

37m
甲塚古墳|いわき市

 6世紀後半から7世紀前半頃に造られたと推定されている径37mの古墳。円墳と言われているが、墳頂が尖がっていることから方墳との説もあります。実際にこういう形状の方墳は存在しますし、円墳の場合は墳頂を尖らせるのは難しいかもしれません。どちらなのかは、実際に見て確認してみてください。
 浜通り地方では大型の円墳あるいは方墳は少なく、非常に貴重な存在です。主体部は粘土槨。

 


大國魂神社|いわき市

 東京の人間からすると大國魂神社と言えば府中の大國魂神社ですが、同名の神社がいわき市にもあります。金運上昇にご利益があるみたいです。

 

30m
金冠塚古墳|いわき市

 7世紀前半に築造された径30mの円墳。中田古墳群を構成する一基。昭和25年の明治大学の調査の折、横穴式石室内から金銅製冠の一部が見つかり、それが古墳名の由来となっています。横穴式石室はわずかに開口していますが、中に入るのはよっぽどな人だけでしょう。石室内からは13体分の遺骨を検出。出土遺物は東京国立博物館が所蔵。大山祇神社となっています。

 


中田横穴|いわき市

 東北地方を代表する装飾古墳(横穴墓)の一つ。ただし残念ながら一般公開日が非常に限られており、羽山横穴の日程と合わないので、装飾壁画の見学はできません。築造場所や周辺地形を確認します。
 ※もし時間が足りなくなった場合は割愛するかもしれません。

 


いわき市考古資料館|いわき市

 常設展示室があり、いわき市内の遺跡から出土した旧石器時代から江戸時代までの遺物を展示しています。とくに土器のラインナップが素晴らしい。この施設で福島県浜通り地方の縄文土器の傾向が掴めると思います。9:00~17:00(16:30)。第3火曜休館。

 
 

 


天神原遺跡|楢葉町

 海を臨む素晴らしい眺望の場所に造られた弥生時代中期の集団墓。土器棺33基、土坑墓49基が見つかり、東日本最大の弥生集団墓とされています。史跡公園として整備され、現地には墓の跡が地表面表示されています。

 


楢葉町×東京大学総合研究博物館連携ミュージアム 大地とまちのタイムライン|楢葉町

 長い名前ですが、東大博物館と連携して震災後に新たにオープンした歴史展示施設です。最新型の美しい展示。町内の地質や遺跡を紹介しており、高橋遺跡出土の超レアな男性土偶も展示しています。9:00~16:30。月曜・祝日休館。

 
高橋遺跡出土・男性土偶

 


清戸迫横穴|双葉町

 こちらも東北地方を代表する装飾古墳(横穴墓)の一つ。ただし、今は一般公開はされていません。いつ再開するかもわかりませんが、築造場所や周辺地形だけでも確認しておこうと思います。
 ※もし時間が足りなくなった場合は割愛するかもしれません。

 


三貫地(さんがんじ)貝塚|新地町

 縄文時代後晩期の集落跡で貝塚を伴います。製塩遺跡としても著名。昭和27年と29年に発掘調査が行われました。
 注目すべきは、百数十体の人骨を検出し、その一部は一度葬った骨を取り出し、頭骨を円形に並べ、手足の骨を中央に集めるという極めて珍しい埋葬方法でした。その傍には犬の埋葬も見られました。また、石鏃が刺さった腰骨も発見されています。事故なのかそれとも事件なのか・・・。
 会津にある福島県立博物館に人骨や土器などを展示しているので見たことがある方もいるかもしれません。
 なお、三貫地貝塚から出土した歯からは初めて縄文人の核DNAが抽出され、縄文人のゲノム解析がされたことでも有名です。

 


新地貝塚|新地町

 新地式土器の標式遺跡。縄文時代後期の貝塚です。貝塚にたまに見られる巨人伝説も残っています。つまり、貝がらの山は、昔巨人が手を伸ばして海岸の貝を拾い、パクパク食べて捨てたものが積もったものであるというお話です。大正時代には山内清男や八幡一郎などが発掘調査をしました。 

 

参加費

参加者が2名様の場合、お一人様42,000円
参加者が3~4名様の場合、お一人様38,000円
参加者が5名様の場合、お一人様35,000円

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催一か月前の9月12日に発生し、21,000円となります。

 

催行人員

最少は2名様、最大は5名様。

 

参加予定メンバー(月日現在)

 

※ニックネームは掲載を許可してくださった方のみ掲載しています

 

 

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