2011年に開始し、2022年以降は開店休業中の私のgooブログですが、gooブログ自体が2025年11月18日にサーヴィスを終了することになりました。
当初は、何千本も書いた記事はそのまま消えていってもよいと思ったのですが、自分で書いておきながら個人的に興味深い記事は、ひとまずこちらにコピペしておくことにしました。
基本的には当時書いた文章の修正はしないので、知識・経験不足からくる奇妙な点もあると思いますが、ご了承ください。
※画像は2025年11月19日以降は表示されませんが、もし時間があれば表示できるように再アップします。
※本記事は、2020年6月29日に投稿した記事です。
2013年5月5日(日)の探訪レポート
⇒ 【gooブログから】元島名将軍塚古墳|群馬県高崎市 ~「イノの王」が眠る東国最古級の前方後方墳~
高崎駅前に戻ってくると時刻は11時15分。
まだお昼まで少し時間があるので、近世城郭の高崎城跡を見てみましょう。
高崎城跡の場所は地図で見ると現在の高崎市役所があるところみたいです。
駅の西口近くになります。
街の中をブラブラしていると、眼前に高層ビルが現れました。

高崎市役所です。
立派なビルだなあ。
今朝こちらに着いたときに高崎駅から見えていましたね。
さらに路地をニョロニョロ歩いていくと、これはあきらかに城跡だろうという場所にたどり着きました。

高崎城跡の一角らしいです。
お堀が廻ってますね。

堀に沿って西へ歩いて行くと土塁が切れているところがあり、中へ入れるようになっています。

バーン!

堀沿いの土塁には色とりどりの花が咲いていてとても美しいです。

説明板がありますので読んでみましょう。

そっか、高崎城は井伊直政の居城だったんだ!
井伊直政は現在は「ひこにゃん」として活躍している徳川四天王の一人ですね。
私は近世城郭や江戸時代になると途端に疎くなり、今日も事前の勉強はしてこなかったので、新しく知識を得られることがとても楽しいです。
絵図も見てみましょう。

今いる場所はもともとは土塁が繋がっており、後世になって開けられたんですね。
高崎駅があるのが東の方で、城域の西側には利根川の支流である烏川が迫っています。
中央西寄りに本丸を置いて、それを囲むように二の丸と三の丸が配置されており、ここから入れる場所は三の丸ということになります。
今日は時間の都合で城跡をくまなく歩くことはかないませんので、三の丸を少し歩いてみましょう。
土塁の断面。

三の丸に入って、土塁を内側から見ます。

近世城郭といったら石垣がめぐらされているイメージがあると思いますが、私は中世城郭の趣を残している土塁がとても好きなのです。
さて、城内三の丸は広い公園になっていました。

この広さがとても開放感を感じさせてくれます。
土塁には階段がついていて登れるようになっていますよ。

登ってみましょう。
いいですねえ。

このまま塁上を歩いてもいいですが、いったん降ります。
三の丸を土塁に沿って北上すると、土塁が凸形に屈曲している個所がありました。

最初、枡形(城門を守る施設)かなと思ったのですが、城門はありません。
絵図を見ると三の丸の東側の土塁は南北にかなりの長さがありますが、一箇所だけ出っ張っている場所があります。
それがこの場所です。
土塁や空堀などの防衛ラインは一直線にすると弱くなるため、一部を屈曲させて防御力を増します。

さらに北上すると、「現代の大手門」(江戸時代のではなく現代の市役所の大手門)に来ました。

いったん城外に出てみましょう。
説明板がありました。

いま私はこの説明板の左下にある「城址公園」という文字が書かれているエリアを南から北へ歩いたにすぎません。

城内を見ます。

再度城内に入ってさらに北上すると、乾櫓(いぬいやぐら)がありました。

説明板があります。

この場所は全然「乾」(北西)じゃないのに変だなあと思ったら、元々は本丸の乾にあったのをこちらへ移築した物なんですね。
現在乾櫓が建っている土塁に登ってみます。

中世城郭好きには土塁は堪りません。
もう一つ説明板があるので読んでみましょう。

さきほどの説明板よりも詳しく書かれていますね。

隣には門があります。


この門についての説明もあります。

東門ですね。
これも江戸時代の貴重な文化財ですが、近世城郭の雰囲気を感じられるのは乾櫓です。
いろいろな角度から見てみましょう。



しつこいですかね?

そしてお濠。

江戸時代の高崎城は、現在乾櫓と東門が建っているところの入口に大手門がありました。
日本陸軍歩兵第15連隊趾の石碑。

※帰宅後調べたら、昭和7年から1年半ほど連隊長を勤めた甘粕重太郎大佐は、満州で活躍して最後は自殺した甘粕正彦の従兄弟でした(映画「ラストエンペラー」では、甘粕正彦は映画の音楽を担当した坂本龍一が演じていました)。
さて、高崎城があった場所には、さきほどの説明板にもチラッと書いてありましたが、もともとは和田氏の居城である和田城があり、和田城は正長元年(1428)、和田義信によって築かれました。
地理的には烏川の東岸崖上にあり、鎌倉に幕府が置かれて以降、碓氷峠を経由して鎌倉と京都を結ぶ交通の要衝でした。
義信は関東管領上杉憲実に従い、永享の乱(永享10年(1438))を戦っています。
その直後の結城合戦では結城城に攻め込み、和田左京亮と大類中務丞が敵方である桃井左衛門督の伯父と称する入道と戦い、3人とも相討ちとなっています。
また、義信の一族と思われる八郎左衛門は、尹良(ゆきよし/これなが)親王に属していたと言われますが、この尹良親王という人物がまた謎の人物で面白いのです。
尹良親王は南朝の後醍醐天皇の孫と伝えられていますが、伝説上の人物の可能性が高く、民俗学の柳田國男も尹良親王の伝承を探究しています。
戦国時代の後半戦では、この辺りでは上杉謙信と武田信玄が攻防を繰り広げたのですが、和田業繁は最初謙信につき、その後信玄に従っています。
天正3年(1575)の長篠の戦いでは、業繁も和田衆を率いて出陣、君ヶ臥戸の砦を固めていましたが、味方の鳶ヶ巣山の砦が酒井忠次に落とされ、業繁は鳶ヶ巣山奪還を試みましたが失敗、潰走します。
殿(しんがり=退却の最後尾で敵を食い止める)をつとめた七人の勇士の奮戦で和田勢は辛くも窮地を脱しましたが、業繁は鉄砲に当たってしまい、信州駒場で死にました。
その後、業繁の跡を継いだ子の信業は、武田氏滅亡後北条氏に従い、天正18年(1590)、小田原城に籠城、和田城も豊臣軍に降り、城は廃城となりました(以上、『日本城郭大系4 茨城・栃木・群馬』)。
おっと、ついつい中世の話に夢中になってしまいましたが、近世になると井伊直政は和田城跡を改修するのではなく、一旦ぶち壊して、新たに縄張りしました。
その近世の高崎城も現在、本丸と二の丸は完全に破壊されており、往時を偲ぶ物は何も残っていません。
さて、時刻はお昼となりました。
城を出て駅の方へ向かい、何か食べるところがないかなあと思っていたところ、「つけそば」のお店が目にとまりました。
そういえば、私はつけ麺は大好物ですが、つけそばは食べたことがありません。
なにやらスープが甘辛いとのこと。
私は甘辛い味が大好きです。
いっちょ、食べてみますか!
お店に入ると、カウンターだけの小じんまりとしたお店で、ジャズが流れています。
そばは大盛りも無料ということでしたが、セルフサービスでご飯も食べ放題ということなので、そばは普通盛りにしてもらいました。
注文してしばらくすると、初めて食べるつけそばが出てきました。
セルフサービスのご飯をよそってきて、さっそく食べてみます。

これは旨い!
辛いというほどではないですが、甘みのある凄く美味しいスープです。
牛スジで出汁を取っているということで、良い味が出ていますね。
白ゴマもたくさん入っているのですが、ゴマの風味がアクセントになって凄く良いです。
白いご飯にも良く合う!
夢中で食べました。
お店の名前は「ひゃくはち」と言います。

城に近い方のスズランのすぐ東側にあります。
さて、お腹一杯幸せ気分になったあとは、地図でみつけた本屋さんに行ってみたいと思います。
少し歩くと「中央銀座」がありました。

銀座の名のつく商店街って各地にありますね。
しかし今日は休日だからかもしれませんが、シャッターが下りている店が目に付きます。

少し歩くと左手に本屋さんが見えてきました。「天華堂書店」です。

私は地方に行くと必ず本屋とか古本屋に行きます。
地域で出版された貴重な本が売っていることが多いからです。
天華堂書店でも、歴史コーナーで山崎一著の『続・群馬の古城』という本を見つけました。
あかぎ出版という群馬の出版社の本です。
これは買いだ!

さて、午後のバスの時間は13時40分で、今はまだ12時半です。
城内に戻って図書館に行ってみようかとも思いますが、結局、西口のバス停まで戻り、バス停のベンチで缶コーヒーを飲みながら読書をすることにします。
1時間の読書タイムです。
それにしても、高崎って良い街だなあ。
広々としていて、小奇麗で、人の数もちょうど良くて活気があります。
見たところ、食べ物屋さんも結構あって、美味しそうなラーメン屋もありました。
まあ、私はさっきの「ひゃくはち」のつけ蕎麦がまた食べたいですが。
※後日註:2020年6月29日にWebで確認したところ、ひゃくはちが営業中である確認はできませんでした。ご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
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