沙弥千人塚|香川県坂出市【AICT開催レポート】第193次現地講座「四国最大の前方後円墳・富田茶臼山古墳と前期積石塚ワールド」

沙弥ナカンダ浜遺跡
沙弥ナカンダ浜遺跡は、千人塚と違って場所が明白で、その名の通り、沙弥ナカンダ浜というビーチを目指せばよいだけです。
着きました。

駐車場もちゃんとありますよ。
説明板もあります。

ここに記されている通り、沙弥ナカンダ浜遺跡は、縄文前期末から弥生、古墳時代に至る複合遺跡で、遺跡の売りとしては、弥生後期から古墳後期にかけての製塩遺跡であることが言えるでしょう。
瀬戸内海沿岸は製塩遺跡が多いですが、ここの特徴は単に製塩土器が見つかっただけでなく、2基の製塩炉が検出されたことです。
ただ、その製塩炉というものが具体的にどういうものなのかは、多分展示でも見たことが無いと思いますし、私の脳内ではイメージできません(もしかしたら、どこかで見ているのかもしれませんが)。
こちらは周辺案内図ですが、千人塚が記載されていないのがもったいない。

長崎鼻石棺とか白石古墳とか興味深いものがありますが、それらには歩いて行かなければならず、沙弥島に時間を割いてしまうと肝心のスター古墳に行けなくなってしまうので割愛です。
時間があればめぐってみたいものですが今日は諦めましょう。
おーっ、瀬戸大橋が見える!

素敵な眺めじゃないですか!

向かって左手の丘の上には白石古墳があるようですが、既述した通り今日は行きません。

丘の突端部分にあるナカンダ浜展望台へ行ってみます。

瀬戸大橋の説明板。

ナカンダ浜展望台から遺跡方面を見ます。

ここは橋マニアにはたまらない場所でしょうね。

沙弥ナカンダ浜遺跡は、こんな場所にあるのに貝塚の形成が見られません。
海が近ければどこでも貝塚があるわけでもないのですよ。
そして面白いことに、出土遺物のなかに釣り針がなく、この遺跡に住んでいた人は、魚釣りをしなかった可能性が有ります。
目の前に魚がいるのに!
いや、こういうのは表面的な考え方をするのではなく、もっと深く考えるべきでしょう。
坂出市にある香川県埋蔵文化財センターの展示パネルによると、縄文時代の沙弥ナカンダ浜遺跡については、前期から晩期までまんべんなく遺物が出ているようで、同センターの縄文土器の展示の主力にもなっています。
ただし、展示している土器は中期と後期で、後期メインです。

後期の深鉢は、キャプションに「磨消縄文」とあります。

いったん全面的に縄文を施した後、口唇部分以外の上半分を磨り消したのかもしれませんが、こんなに無文部分が広範囲だったら上半分には最初から縄文を施さなくてもよいような気がします。

ただ、私は西の縄文土器に疎いのでよくわかりません。
こちらは後期の浅鉢。

文様らしい文様はみえず、表面の質感はまるで弥生土器のようです。

沙弥島の遺跡めぐりは以上で終わりです。
つづいて、坂出市と宇多津町の境にある田尾茶臼山古墳を目指します。
田尾茶臼山古墳|香川県坂出市・宇多津町【AICT開催レポート】第193次現地講座「四国最大の前方後円墳・富田茶臼山古墳と前期積石塚ワールド」その3
