講座概要
吉備の国というと岡山県を思い出す人が多いでしょう。でも、広島県東部は令制の備後国で吉備の一部なのです。
その地域には大型前方後円墳こそ少ないですが、後期から終末期に築造された古墳が多く、地元の方々が大切にしている様子が良く分かる地区もあります。そういう場所の古墳は、横穴式石室もきれいな状態で残っています。
今回は、梅雨に入る前に石室見学をしたいと思います(広島県は例年では6月上旬に梅雨入りします)。
※本現地講座を企画した段階では、各館の休館予定はチェックしていますが、もし臨時休館になってしまった場合は、他の箇所で代替させていただきます。
※各館に展示してある遺物に関しては、タイミングによっては他館へ貸出している可能性がありますが、その場合はご了承ください。
※本現地講座は自動車でめぐります。
本講座のテーマ
AICTの掲げる「戦国テーマ」の内、本講座は主として「◎」に該当します。
| 旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
| 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる | |
| 弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
| 古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
| ◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 備後編 |
| 奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る | |
| ◎ | その他 | 中世以降の瀬戸内の歴史(瀬戸内海賊の様相と福山発展の要因について) |
開催日
2026年5月22日(金)~24日(日)
※多少は動かせるかもしれないのでご相談ください
集合場所と出発時刻
山陽新幹線・福山駅 新幹線改札口を出た場所に、ランチを済ませて、11:50集合
以下の新幹線がちょうど良いです。
東京7:30発 福山11:03着 のぞみ11号
福山駅近くには美味しい尾道ラーメンのお店があります。興味がある方はお知らせください。

宿泊場所
1日目:福山駅近く
2日目:三原駅近く
※福山駅の周辺にはお好み焼き屋が多いです。

解散場所と帰着時刻
福山駅に以下の新幹線に乗れるように戻ります。
福山16:35発 東京20:06着 のぞみ102号
主な探訪箇所
※探訪個所は、基本的には2026年1月23日から開催した第210次現地講座と一緒ですが、完全に同じではありません。
※極力登るのが大変なスポットは省きましたが、それでも5~6箇所ほど、5~10分ほどの軽い山登りを行うスポットがあります。

しまなみ海道|広島県尾道市~愛媛県今治市
因島水軍城や今治市村上海賊ミュージアムを見学し、景勝地をドライヴしながら今治市の来島海峡展望館まで行き、備後へ戻ります。
村上海賊などの中世の活動状況を知れば、古代においても非常に重要だったこの水域のことが理解でき、非常に勉強になります。
※ここだけで半日の行程です。



長福寺裏山古墳群|岡山県笠岡市
中期主体の古墳群。現状では主として、2基の前方後円墳、2基の帆立貝式古墳、それに4基の方墳が見学できます。とても雰囲気の良い古墳公園として整備されており、1時間ほどかけてゆっくりめぐります。
※備後ではなく備中ですが、福山から近いので訪れます。



亀山弥生式遺跡|福山市
丘陵の上に弥生時代前期の堀が三重にめぐっていますが、その内部では建物跡は検出されておらず、そのかわりに5世紀前半に築造された径28mの円墳と、もう一基、時期不明の円墳があります。古墳築造時に住居跡などは壊されてしまったのでしょうか?なんとも不思議な遺跡です。


73m
二子塚古墳|福山市
後期末頃に築造された墳丘長73mの前方後円墳で双室墳です。広島県内で4番目の大きさ、後期古墳としては県内最大です。後円部側の横穴式石室の全長は14.9mで県内最長。石室内に入ることはできませんが、後円部側の石室は開口しており、安置された石棺を観察することができます。


21.5m
迫山第1号古墳|福山市
後期末に築造された径21.5mの円墳。片袖式の横穴式石室の全長は11.6mあり、二子塚古墳の石室には敵いませんが、かなりの規模です。


大迫古墳|福山市
写真の通り、花崗岩の巨石を使用した横穴式石室が道路端に口を開いています。封土がないため、形状は不明ですが、後期古墳です。



14m
大坊古墳|福山市
終末期円墳。石室長は11.3mもあります。しかしまあ、大した巨石です。


北塚古墳|福山市
封土がなくなっており古墳の形や大きさは不明ですが、横口式石槨のような家形石棺のようなものが置かれています。なかなか素敵なデザインです。


尾市1号墳|福山市
7世紀後半頃に築造された八角墳で、八角墳自体珍しいですが、埋葬施設(石室あるいは石槨)の平面形が十字形になっているというのもこれまた珍しくて国内唯一。墳丘からの眺望も良く、今回訪れる古墳の中では最も登るのが大変かもしれませんが、頑張って10分登りましょう。




貞丸古墳(貞丸1号墳)|三原市
後期の築造で、横穴式石室は玄室のみ残っています。玄室内には蓋石のなくなった竜山石製の刳抜式家形石棺が安置されています。



貞丸2号墳|三原市
1号墳と比べるとナチュラルな感じの石室が残っています。こちらも玄室のみの残存です。



梅木平古墳|三原市
これまた石室長13.2mという長大な横穴式石室を内蔵しています。



御年代古墳|三原市
終末期円墳。石室内には2基の家形石棺が収められていて、合間を縫って奥壁まで行けます。きれいな石室ですよ。





三原市歴史民俗資料館|三原市
三原市内の遺跡から出土した考古遺物や民俗資料を展示しています。2025年8月1日から新たな資料館として場所を変えてオープンし、以前と比べてかなり良くなりました。三原城主だった小早川隆景を大きくフィーチャーしていますが、古代に関しても選りすぐりの面白遺物を展示しています。
三原市館町二丁目5-2 10:00~16:00 0848-62-5595 月曜休館


三原城跡|三原市
毛利元就の次男・吉川元春は山陰地方、三男・小早川隆景は山陽地方を治め、「毛利の両川体制」と呼ばれました。三原城は隆景が永禄10年(1567)に築城したとされ、山陽地方の拠点として機能しました。
現在は、ほとんど天守台しか残っていない状況ですが、天守台にはJR三原駅からしか入ることができないというユニークな城跡です。


福山城跡|福山市
五重五階地下一階の天守の北側壁面には鉄板を張っており、このような天守は他にありません。実物は空襲で焼失し、昭和41年に鉄筋コンクリート造で再建され、2022年に耐震工事と合わせて往時の鉄板張りの姿に再現されました。
石室ばっかり入っていると変な気分になると思うので、近世城郭でリフレッシュしましょう。

福山城博物館|福山市
福山城の天守内は福山城博物館になっています。最新式の博物館で映像コーナーや体験コーナーが充実しており素晴らしい。福山市は広島県第二の都市で、とても活気があるのですが、なぜ福山が繫栄したのかを知ることができて勉強になります。館内の写真撮影は基本的にはNGですが、体験コーナーなどの一部に限って撮影することができます。
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広島県立歴史博物館|福山市
福山城跡にある県立の歴史博物館です。中世の町である草戸千軒遺跡については、町の一部を実物大で再現した展示があり面白い。古代の展示もあり、今回めぐる古墳の遺物の展示もあります。


参加費
参加者が2名様の場合は、お一人様64,000円
参加者が3~4名様の場合、お一人様59,000円
参加者が5名様の場合は、お一人様54,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催1ヶ月前に発生し、32,000円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、64,000円となります。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様
参加予定メンバー
