最近ようやく、古墳の全国調査がかなり進んだことにより、中世以降の遺跡やスポットを見学する心の余裕が出てきました。私は多くの人たちが訪れるような有名な寺社や近世城郭には意外と行っていないので、これからはそういう場所の経験値を少しずつ積んでいこうと考えています。
先日、AICTにて丹後中心の現地講座を終えたあと、2日間ひとりで京都を歩いてきました。目的は上述の通りですが、まだ京都市内の蛇塚古墳には行ったことがなく、初日はそれを見てみようと思いました。
蛇塚古墳は巨石を用いた横穴式石室で有名なのですが、通常は入口に鍵が掛かっており、事前に京都市文化財保護課に申請して見学する決まりになっています。私もそれに則って電話で予約をしておきました。
⇒ 蛇塚古墳の見学申し込みについてはこちら(京都市文化財保護課)
私は東横INNフリークなので、京都に泊るときは、東横INN京都四条大宮に泊ることが多いです。
蛇塚古墳へは嵐電で行けるようですが、気づけばホテルのすぐ近くに嵐電の四条大宮駅があるじゃないですか。今まで何度も泊まっているのに意外と見ていないものですね。
蛇塚古墳に行く前に、ついでに天塚古墳を見ようと思います。
四条大宮駅で電車を待っていると来ましたよ。
紫色の可愛い電車です。
1両編成!
ワクワクします。
少しの間電車に揺られ、嵐電天神川駅で下車しました。
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天塚古墳
※註:墳丘長は、『平安京以前』(京都市文化財保護課/編)によります。
住宅街の中を天塚古墳を目指して歩きます。
今日は一人で歩くため事前調査をしていません。適当に歩いてきたのですが、近くまで来たかな、というところで少し迷い、行った道を戻ってくると、自宅の前を掃いていたご婦人に「古墳行くんでしょ?」と声を掛けられました。
大きいカメラを首からぶら下げていますし、おそらくこうやって古墳を見に来て道に迷う人がたまにいるので、私もその類だと思われたのでしょう。
大阪では困っている様子を見せていると知らない誰かが声をかけてくれますが、京都も同じ畿内ですから、さりげないコミュニケーションが生まれる所は似ているのかもしれません。
教えていただいたとおりに行くと、Webで見た通り鳥居がありました。
説明板もあります。
後期の前方後円墳ですね。70m余りというのは結構大きいです。
※註:遺物は京都国立博物館や京都大学に保管されているということですが、京都国立博物館や京都大学総合博物館での展示は確認していません。おそらく収蔵庫の中です。
それでは、墳丘に登ってみましょう。
少し雑草が伸びている場所もありますが、墳丘は意外と下草がありません。
改変されている個所もありますが、前方後円墳の形はよく分かります。
説明板によると、横穴式石室が2つあるということで、『平安京以前』(京都市文化財保護課/編)によると、石室は今でも入ることができるとあり、写真も掲載されています。
墳丘を時計回りに見て行ったら下草が濃い場所が現れました。どうやらこの先に進めば横穴式石室の入口にたどり着けるようです。
でも、今日は墳丘が見れたのでいいや。
石室に入るのなら下草が枯れた季節が良いので、機会があればまた来ます。
ちなみに上掲書によると、天塚古墳の北東側には隣接して墳丘長60mの前方後円墳である清水山古墳がありましたが湮滅したそうで、付近には小円墳もあって、それは松本古墳群と呼ばれているそうです。
太秦の地は古墳密集地帯なのです。
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