岩手県遠野市・金取遺跡のチョッピングツール【日刊遺物新聞 第10号】

我々ではない人類が造った石器か

2023年9月30日号

 AICTでは、以前よりホモサピエンス以外の人類の痕跡を追い求めている。

 え、そんなこと初めて聴いたって?

 前から言ってるじゃん。

 好奇心の感度を高めよう。

 この遺物は、岩手県遠野市の「遠野まちなか・ドキ・土器館」に展示してある9万年前のものである可能性のある石器だ。

遠野まちなか・ドキ・土器館にて撮影

 石器の種類はチョッピングツールといって、こういうものは、後期旧石器時代以降の遺物しか展示しない通常の博物館や資料館でお目にかかることはない。

 ※チョッピンツールに関しては、「富山遺跡」のページを参照されたし。

 これ以外の石器も展示してあるが、それらを展示することは非常に勇気が必要だったと思うので、私は遠野市(というか担当者と責任者の方)に敬意をはらう。元々、昔から遠野は好きだが、本当に凄いことだと思う。

 ただし、竹岡俊樹氏はこれを明確な偽石器としている。

 つまりは、人間が作ったものではなく、自然にできた石というわけだ。

 もっと刃の部分が分かるように写真を撮ってくれば良かったと思うが、角度的に難しかった。

 でも、竹岡氏はこれとは別の6万年前の石器は認めているので、ホモサピエンス以外の人類が造った石器が旧宮守村から出ていることには間違いないだろう。

 AICTでは、「ドキ・土器館」とともに金取遺跡にも2022年9月23日に訪れている。

金取遺跡は行っても何もないぞ(説明板はあります)

 

遠野まちなか・ドキ・土器館

 ※本記事で紹介した遺物が現時点で展示されているとは限りませんので、その点はご了承ください。

 

 

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