高島城|長野県諏訪市/岡谷美術考古館|同岡谷市【AICT開催レポート】第118次現地講座「南信の縄文と飯田古墳群」その1

 2023年11月25日(土)~26日(日)の一泊二日で、長野県南部の古代史現地講座を催行しました。テーマはタイトルの通り、縄文時代と古墳時代です。

 

 南信方面に行くための集合場所として、諏訪地方の岡谷駅を選択しました。長野県の北の方をめぐるのであれば新幹線の長野駅が集合場所に良いです。東京からすぐですからね。でも、諏訪地方へ行くには特急があるものの意外と時間が掛かります。そのため、集合時刻は遅めの10時15分に設定しました。

 レンタカーは茅野で借りますが、私は高尾から普通列車で向かいます。6時14分発の高尾始発に乗って乗り換えなしで茅野到着は8時49分。大して遠くはありません。

 新幹線だと新横浜から新大阪まで行けてしまう時間ですが、むしろほとんど人の乗っていない普通列車のクロスシートの一画をすべて占拠できるため快適です。ある種の個室状態ですね。本を読んでいたら意外とすぐに茅野に着いてしまいました。

 では、レンタカーを借りて出陣です。

 

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高島城|長野県諏訪市

 茅野から岡谷までは30分くらいです。諏訪湖のほとりまでやってくると、高島城跡があることを思い出しました。まだ行ったことがありません。ちょっと行き過ぎましたが、戻ってチョロッと見てきます。

 素敵な「昭和天守」です。

 この場所には中世の諏訪氏の居城があったわけではなく、ここは近世の城です。

 有料で天守内に入れるようですが、時間がないので入りません。

 今日は天気が良いので、上に登れば諏訪湖周辺の美しい景色が見られるでしょうが仕方がないです。

 探訪時間は15分に抑えないといけないので、本丸跡をかけめぐります。

 さ、見たから行くぞ。

 


岡谷美術考古館

 予定通り、皆様は特急あずさに乗って到着しました。

 では出発です。

 せっかく岡谷集合ですので、最初は駅の近くにある岡谷美術考古館へ向かいます。

 ここには素敵な縄文遺物が展示されていますよ。

 目玉は重要文化財の顔面把手付深鉢形土器。

 市内小尾口海戸遺跡から出土した中期の遺物です。

 普通見られる顔面把手は内側を向いていますが、これは外側を向いています。

 解説してくださった方の話によると、9割は内側だそうなので、そういう意味でも珍しい逸品です。

 勝坂式土器文化圏の人たちはこういうふうに人の顔や動物などをダイナミックに装飾するのが好きですね。AICTでは過去にたくさんの勝坂式土器を見ましたので、馴染みがあると思います。ここには勝坂式土器も多数展示しており、他には焼町式土器と梨久保式土器も展示してあります。つまりは、中期が多いです。

 土偶も良いものが揃っていますよ。

 この土偶はいまだ実物にお目にかかれていません。

 他にも充実した展示があるミュージアムです。

 ミュージアで売っている縄文クッキーでも、やっぱり岡谷の顔面把手付深鉢形土器が主役ですね。

 ※註:あとで食べましたが、ちゃんと紫いもの味がする美味しいクッキーでした。全然チープじゃないですよ。

 

ランチ
かつ丼家 まつくぼ

 それでは、天竜川の流れと同じく南に向かいます。

 いつもお昼は少し早めに入ります。

 11時半に辰野町にある「まつくぼ」に入ると、テーブル席は最後の一席でした。

 私たちのあとからも次々と客が来ます。危ない所でした。

 ここはヴォリュームが売りのカツ丼屋で、カツ丼といっても北関東や北陸と同様な、ソースが染みこんでいるタイプのカツ丼です。

 私はとろろが入ったカツ丼にしました。

 

 噂通り、カツはでかいし、とろろは大量。

 ヤバいヴォリュームだ。

 お客様たちは、カツは食べきれないと予想して、それぞれカツの入っていないとろろ定食を頼み、カツは別に単品で頼んで3名でシェアすることにしました。

 

 味が良く染みていて美味しいカツです。そしてとろろとの相性も抜群。

 だがしかし!

 この私がカツを一切れ食べきれなかった!

 お米だけは食べきりましたが、私は随分と衰えてしまったようです。

 もう出家するかな。

 お客様たちもシェアしたのにも関わらず、一切れ残ってしまいました。

 でも大丈夫です。

 この店で食べる人の大半が食べきれないと思われ(女性は多分ほぼ全員)、お持ち帰りのケースがもらえるのです。

 ※結局、食べきれなかった分を持ち帰って、この日の夜にホテルでビールと一緒にいただきました。

 なかなかインパクトの強いカツ丼屋さんでした。

 

 それではつづいて、この地域では存在自体が珍しい前方後円墳を見に行きますよ。

その2はこちら

 

 



 

 

「高島城|長野県諏訪市/岡谷美術考古館|同岡谷市【AICT開催レポート】第118次現地講座「南信の縄文と飯田古墳群」その1」への2件のフィードバック

  1. レポートありがたいです。いつもは募集時の案内をコピーしていましたが、今回準備しないで正解でした。綺麗な写真を見せていただいて、カメラ買いたくなりました。

    1. 井上 ナホミ さん

      お役に立てたようで嬉しいです。
      本当は毎回レポートを書きたいのですが、どうしても物理的に時間が取れないことが多いです。
      今回も2日目は書けるか分からないです。

      井上さんのように過去にカメラを使っていた方は、とてもではないですがスマホのカメラでは満足できないでしょう。
      ミラーレス一眼がお勧めです。
      ネットで買うのではなく、店の回し者ではないですが、ヨドバシカメラなどの店頭でカメラに詳しい店員さんとじっくり話し合って買うのが良いと思いますよ。

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