上溝天神塚古墳|長野県飯田市【AICT開催レポート】第118次現地講座「南信の縄文と飯田古墳群」その11

41.5
上溝天神塚古墳

 そろそろランチにしようと思っているのですが、姫塚古墳の近くにはまだ見たい古墳があって、車を使うより歩いて行った方が良さそうです。キリが悪いので、ご飯の前にそれらの古墳を見てしまいましょう。

 小さな神社がありました。

 御社宮司社。

 詳しくは分かりませんが、諏訪大社との関係が記されています。

 あ、墳丘が見えました。 

 目指す上溝天神塚古墳はあれでしょう。

 着きました。

 こちら側に回ってみると、古墳という感じはしませんね。 

 本当にここで良いのかちょっと疑いましたが、ちゃんと石碑がありました。

 古墳の名前の通り、普通の(?)天神社かと思ったらここは面白い!

 同じ建物の右が神社で左がお寺(お堂)です。

 神仏混交好きには堪りませんな。

 では、石室に行きますよ。

 まずは説明板。

 上溝天神塚古墳という名前を見ると、相模原の上溝を思い出しますが、ここは「かみみぞ」ではなく「あげみぞ」なんですね。

 墳丘長41.5mの前方後円墳ということで、先ほど見た至近にある姫塚古墳と同規模ですね。ただし、築造時期はこちらの方がやや遅くて、6世紀の中頃とあります。

 石室はなんだか広そうですよ。

 ここは入口も広い!

 おーっ、今日初めて大きな石室に入れた!

 無袖のワンルーム石室のようですが、こういうタイプの石室であっても、奥の方は玄室扱いになっていて手前側と区別されているのが普通で、元々はその仕切りを示す石などが床面にあった可能性があります。

 現在床面にはきれいに河原石が敷き詰められていますが、説明板に記されているとおり、これは整備された結果の状態です。

 各地の横穴式石室をめぐる際には、床面にもっと注目したほうが良いです。

 床面は意外と残りが悪いので、現在見ることのできる床面が往時と同じだった保証はなく、また土砂によってかなり埋もれている場合もあるので、その点を注意して見ると良いと思います。

 天井石。 

 石室入口の脇には河原石がたくさん積んであります。

 入口の閉塞石でしょうか。

 この近くには、おかん塚古墳もありますので、それを見たら車に戻ります。

その12はこちら

 



 

 

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