徳川家康最後陣地・関ヶ原合戦記念館|岐阜県関ケ原町 ~そして家康は勝利した~【関ヶ原古戦場探訪レポート⑩<最終回>】


徳川家康最後陣地

 慶長5年(1600)9月15日の朝3時、赤坂の勝山(岡山)を出た家康本隊3万名は、6時には桃配山に進出。8時には戦端が開かれたものの主戦場からは少し離れていたため、9時には少し西に陣を動かしたようです。

 戦いが始まってみると、西軍は思いのほか強く、家康はいらだち始めます。

 家康は戦いを有利に展開すべく、11時にはさらに西に押し出し、この地まで進出してきました。

 桃配山から西に2㎞の位置。西軍の三成の陣地とは指呼の距離です。

 総大将出現に鼓舞された東軍諸将の戦闘力はアップし、見事に西軍諸将を打ち破ります。

 家康のこういう最前線に押し出すタイミングの判断は流石と言えますが、既述した通り、西軍は総大将が不在ですから、士気が振るわないのも仕方がないことかもしれません。

 しかし、そんななかでも三成は相当頑張りましたし、彼をサポートする数少ない仲間たちも見事に戦いました。

 ここに記されている通り、昼過ぎに発生した小早川秀秋の内応が勝負を決定づけたという考え方が通説となっています。

 しかし近年では、秀秋は戦いが始まって早々、大谷吉継の部隊に襲い掛かり壊滅させたとの記述のある記録も重要視されるようになり、通説でいわれている戦いの推移は再考が必要でしょう。ただし、その辺はまだ研究途上ですので、そう焦る必要は無く、新説に飛びつくのは慎重になった方が良いです。

 

 しかし、動かぬ結論としては、関ヶ原合戦は家康の勝利に終わりました。

 私の本日の関ヶ原古戦場探訪も時間が来てしまったのでこれで終わりです。西軍の陣地は全然回れていませんが、勝山からずっと歩いてきましたので、1日ではこれが限界でしょう。

 


岐阜関ケ原古戦場記念館

 それでは、最後に関ケ原古戦場記念館を見学して帰ろうと思います。

 しかし素敵な建物です。

 館内の展示室は写真撮影NGですが、最上階の展望所はOKでした。

 この施設の売りはシアターですが、今日は予約なしで見られるということなので見ます。

 2段階で見るようになっていて、最初の部屋では床面に映し出される関ヶ原合戦全体の概要映像を立ったまま見ます。

 ついで、隣の部屋に移動し、映画館のように着席して、合戦の一番盛り上がる場面をCGムーヴィーで見ますが、風が吹いて来たり、椅子が振動したりしてなかなか凝った演出。音響も低音が効いていて迫力があってよいです。

 面白かった!

 これを見るだけでもこの施設に来る甲斐はありますよ。

 こちら部屋も撮影OK。

 別棟にミュージアムショップもあって、お土産関係も豊富に揃っています。

 外に出たらだいぶ陽が落ちていました。

 時刻は16時15分。

 もう帰りましょう。

 跨線橋を渡ります。

 おっと、来るときは気づきませんでしたが、跨線と「古戦」を掛けている!

 さすが関ケ原町です。

 最後まで油断できません。

 

樽見鉄道

 関ヶ原駅から東海道本線に乗って大垣駅に戻ってきました。

 今日は高尾幕府に帰幕しなければなりませんが、まだ少し時間があります。

 JRのホームから樽見鉄道のホームに行くことができました。

 ディーゼルエンジンがコトコト鳴っています。

 せっかくだから乗っちゃえ!

 本数が少ないのでちゃんと時刻を調べて、2つ目の横屋駅で降りました。

 まったく知らない場所で夕刻の時間を過ごしていると、少し待って上り電車が来ました。

 また大垣駅まで戻ってきました。

 少しの乗り鉄でしたが楽しかった。

 ついでにJRも撮影。

 東海道線に乗って名古屋まで来ました。

 新幹線に乗る前に夕飯です。

 今日は念願の「あんかけスパゲティ」を食べますよ。

 名古屋駅から繋がっている「名古屋うまいもん通り」にある「スパゲティハウス チャオ」に来ました。

 どこにも「あんかけ」の文字はありませんが、多分大丈夫なはずです。

 一番オーソドックスなスパゲティに唐揚げをトッピングしました。

 トマトベースのソースは少しとろみがかっており美味い。

 名古屋は変わった料理が多いですが、味噌煮込みうどん、味噌カツ、きし麺、台湾ラーメン、手羽先などなど、何を食べても美味しい。

 美味しさと安さの両立では大阪が一番だと思いますが、「名古屋めし」が味覚に合うのであれば、名古屋も素晴らしいと感じるはずです。

 

今回で最終回

 

関連楽曲

『決戦、関ヶ原。』
作詞&作曲:稲用章
Vo:Saki(ボカロ) Gt&Key:稲用章

この日の探訪でインスピレーションを受けて制作した楽曲です。

 

 

 

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