【屋内施設多め】6/12or16【日帰り】夏の考古遺物観察シリーズ① 千葉県印旛沼沿岸の土器・埴輪を学ぶ <第147・148次AICT>

※両日程共に催行決定です(4月27日追記)

 

講座概要

 梅雨から夏までの季節は、博物館・資料館・埋文センターなどの屋内施設の見学を中心に現地講座を行います。本講座はその第1弾として、古代の香取海の一部であった印旛沼沿岸をめぐります。

 縄文土器の型式についての知識をさらに強化していただき、古墳時代の遺物としては、変わった作風の埴輪や当地域独特な石枕などを鑑賞していただきます。埴輪に関しては、当地域における代表的なモデルである下総型埴輪について学びましょう。

 ※本現地講座は車を使用します。

  

本講座のテーマ

 AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。

旧石器時代日本人のルーツと列島文化の始まりを探る
縄文時代土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる
弥生時代列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う
古墳~飛鳥時代リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る
古墳~飛鳥時代列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 下総編
奈良~平安リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る

 

開催日

2024年6月12日(水)・16日(日)

 

集合場所と出発時刻

勝田台駅 北口ロータリー側、外への出口近辺に9時10分までにお集まりください。

勝田台駅は、京成本線と東葉高速鉄道が停車しますが、京成で行く方が分かりやすいと思います。
京成本線の場合、8:59着の特急(特急料金がかからない特急)がちょうどよいです(京成上野8:11発)

※稲用は京成臼井で車を借りて向かいます。

 

昼食

途中で自由昼食。

 

解散場所と帰着時刻

京成成田駅に18時までに戻ります。
※車の返却場所の都合上、勝田台駅ではございません。

 

主な探訪箇所

 


印西市立印旛歴史民俗資料館|印西市

 印西市内の中で印旛沼近辺の貝塚や古墳などから出土した土器や埴輪、箱式石棺などの考古遺物を展示しています。

 


道作古墳群|印西市

 印西市を代表する古墳群で、前方後円墳7基、円墳14基、方墳1基の合計22基から構成される群集墳です。主墳は、6世紀後半に築造された墳丘長46mを誇る1号墳で、印旛沼西岸域では最大規模を誇り、下総型埴輪が出土しています。1号墳に隣接して4号墳(11m・円墳)と5号墳(推定15m・前方後円墳)があります。

 印旛沼沿岸の大規模群集墳としては、龍角寺古墳群や公津原古墳群が著名ですが、それらと並ぶ重要な古墳群といえましょう。

 ※古墳群すべてを見ることはせず、1・4・5号墳を見学します。

 


印西市立木下交流の杜歴史資料センター|印西市

 印西市内の利根川寄りの旧石器時代遺跡や縄文遺跡、古墳などから出土した遺物が展示してあり、木下貝層の貝化石の展示もあります。

 


下総歴史民俗資料館|成田市

 元々は合併前の下総町の歴史民俗資料館であるため、旧下総町の遺跡について解説していますが、最近では旧下総町の範囲を超えて成田市内各所の遺物の展示を行っています。その流れで、有名な南羽鳥正福寺1号墳から出土したムササビ形埴輪も展示してあります。ムササビ形埴輪は日本全国でもこの1点のみでしょう。

印旛郡市文化財センターで撮影したレプリカ

 ※ムササビ形埴輪は実物が展示してあります。ただし、4月7日に電話で問い合わせてみたところ、本年度に他の施設に貸し出す予定があるそうですが、期日についてはまったく決まっていないそうです。4月7日の段階で決まっていないということは、6月は無事だと思いますが、万が一現地講座当日に貸し出し中だった場合はご了承ください。

 ※ムササビ形埴輪について、「5月中旬から貸出との情報を得た」と、5月3日に参加予定の方から連絡がありました。5月4日11時に下総歴史民俗資料館に電話で問い合わせたところ、既述した通り、オファーはあるがいまだ具体的な日程は決まっておらず、当日現在、5月・6月の貸出予定はないとのことでした。通常は、国指定の重要文化財を「ちょっと貸してー」と言われたから「いいよー」と、気軽に貸し出すことはできず、結構手続きが面倒なため、かなり前もって博物館同士での連絡が必要になってきます。ただし、何があるかは分かりませんので、一応は気にしておきます(5月4日追記)。

 


房総風土記の丘資料館|栄町

 千葉県の考古遺物を学ぶのに最も優れた施設の一つです。2023年のリニューアルによってさらに素晴らしくなりました。クラツーやAICTで何度もご案内していますが、何度行っても見飽きない施設ですので、一度訪れた方も是非再度よく遺物を鑑賞してください。

 なるべく時間を割いて、特に古墳時代の遺物について詳しく説明します。

2023年にリニューアルして更に魅力がアップしました
印西市鶴塚古墳ほか出土
龍角寺101号墳出土埴輪(下総型の前段階)
伝成田市公津原出土石枕

 


龍角寺古墳群|栄町

 房総風土記の丘資料館を訪れますから、せっかくなのでその周辺に展開する龍角寺古墳群も歩いてみたいと思います。ただし、古墳群は広大なため、天候や時間配分を勘案して訪れる古墳を決めようと思っており、最低限、101号墳と岩屋古墳は訪れるようにします。

 101号墳は、6世紀第2四半期に築造された当初は二重の周堀を持つ径25mの円墳でしたが、のちに周堀の一部を埋め立て、そこに埋葬施設を作ってしまったため、造出付きの円墳のような変な形の古墳になってしまったという面白い経歴を持つ古墳です。

101号墳

 岩屋古墳は、龍角寺古墳群における最後の大型前方後円墳である浅間山古墳に続いて7世紀に築造された一辺78m、高さ13.2m、3段築成の方墳で、方墳としては奈良県橿原市の舛山古墳、同明日香村の小山田古墳についで全国で3番目の大きさ。二重の周堀までを含めた兆域は、東西108m、南北96mとなります。

 岩屋古墳は1段目頂部テラスに南側に開口する横穴式石室が2つ設けられており、2つともハの字に開く前庭部を持っています。全長は、東石室が6.5m、西石室が4.8m。石室同士は9m離れており、両室ともに短い羨道の付く単室構造。石材は貝化石を多く含む砂岩で、よく見ると10万年前に堆積した貝の化石が含まれています。

岩屋古墳

 

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船塚古墳(公津原8号墳)|成田市

 従来は珍しい後期の前方後方墳と言われていましたが、最近の調査で、もっと珍しい大型の長方形墳であることが確定しました。

 不思議な形状をしていますので、実際に現地で確認して、あれこれ頭を悩ませてみてください。

 

 

参加費

参加者が2名様の場合、お一人様18,000円
参加者が3~5名様の場合、お一人様15,000円

 

キャンセル料と発生時期

キャンセル料は、開催1ヶ月前に発生し、9,000円となります。
※前日・当日のキャンセル料は、18,000円となります。

 

催行人員

最少は2名様、最大は5名様

  

参加予定メンバー(5月15日現在)

<6月12日(水)>

・MTさん
・勝衛さん

以上、男性2名様

 

<6月16日(日)>

・マッチさん
・ナホミさん

以上、女性2名様

※ニックネームは掲載の許可を頂いた方のみ掲示します。公開されたくない方は掲載しませんのでご心配は無用です。

 

 





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  1. 6月16日日曜日のコースに参加したいです。よろしくお願いいたします。井上ナホミ

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