講座概要
栃木県北部の那須の現地講座です。那須地方は、同じ栃木県(令制下野国)でも下野地方とは文化が異なり、河川流域で言えば那珂川流域ですので、常陸方面との繋がりがあります。前方後方墳が連続して築造された全国的に見ても珍しい地域で、古墳好きには堪らない場所です。
※本現地講座は車を使用します。
本講座のテーマ
AICTの掲げるテーマの内、本講座は主として「◎」に該当します。
旧石器時代 | 日本人のルーツと列島文化の始まりを探る | |
◎ | 縄文時代 | 土器と土偶を楽しもう・列島各地の多様な縄文文化に触れる ※遺跡には行かず、資料館での遺物鑑賞をします |
弥生時代 | 列島各地における国ぐにの発生と邪馬台国の謎を追う | |
古墳~飛鳥時代 | リアル日本書紀・ヤマト王権の確立と古代国家成立への軌跡を探る | |
◎ | 古墳~飛鳥時代 | 列島各地の古墳をめぐろう・諸国古墳探訪 下野編 |
◎ | 奈良~平安 | リアル続日本紀・列島各地に残る律令国家を見る |
開催日
2024年6月1日(土)~2日(日)
集合場所と出発時刻
オリックスレンタカー 宇都宮西口店 9:30出発(東口店から西口店に変更しました<3月28日追記>)
お店のサイトによると、徒歩5分とのことです。
住所:栃木県宇都宮市大通り4-3-19
電話番号:028-627-0543
お店のサイトはこちらです。
もし、東京から新幹線で来るのであれば、
なすの253号郡山駅 東京8:26発 宇都宮9:18着
がちょうどよいです。
宿泊場所
今回の探訪先はホテルが少ないため、以下のいずれかをお取りください。
・ホテルルートイン 西那須野
・ホテルルートイン 第2西那須野
もし予約一杯で取れない場合は、JR西那須野から数キロ圏内でお取りください。車にて送迎いたします。
※稲用は西那須野を取りましたが、第2は道路向かいにあって至近です。セブンイレブンは第2の方が近いです。2日目朝の集合場所は「西那須野」の方にします。なお、ルートインは公式サイトから取った方が楽天などで取るよりも500円くらい安くなることがあります。
解散場所と帰着時刻
宇都宮駅に18時20分までに戻ります。
「やまびこ152号 宇都宮18:37発 東京19:28着」に乗れるように動きますが、間に合わなかった場合はご了承ください。
探訪箇所
※探訪順は以下の順ではありません。
※探訪箇所はもう少し増えます。
64
駒形大塚古墳|那珂川町
那須地方で最初に築造された前方後方墳です。
前方部はかなり削平されていますが、辛うじて前方後方墳の態をなしています。
葺石は施されておらず、埴輪もありません。東日本は埴輪の樹立が遅れますが、埴輪より古いものとして底部穿孔有段口縁壺がみつかっています。埋葬施設は、後方部墳頂から地下1.5mの場所に、長さ3.2m×幅0.75mの木炭槨が確認されており、木棺の形跡と多量の朱がみつかっています。
前方後方墳は、前方後円墳に比べて副葬品が貧弱なことが多いのですが、画文帯四獣鏡が1面出土していることは特筆できます。
50
吉田温泉神社古墳|那珂川町
駒形大塚古墳につづいて墳丘長50mの吉田温泉(よしだゆぜん)神社古墳が築かれました。
出土遺物は、那珂川町なす風土記の丘資料館 小川館で見ることができます。
48
上侍塚北古墳|大田原市
吉田温泉神社古墳と同じ頃、大田原市内では墳丘長48mの上侍塚北古墳が築造されました。その名の通り、上侍塚古墳の北側に築造されており、両者とも南向きで、後から造られた上侍塚古墳は、まるで上侍塚北古墳を意識して造っているように見えます。
詳しい調査がされておらず、実態があまり分かっていない古墳です。
84
下侍塚古墳|大田原市
森浩一が「日本で一番美しい古墳」と言った古墳です。元禄5年(1692)に水戸光圀の命により発掘されたことで有名です。なぜ、水戸藩が那須の古墳を発掘したのかというと、この地に水戸藩の飛び地があったからですが、那須国造碑の存在を知った歴史マニアの光圀が、那須国造の墓が近辺にあるはずだ!と考え、下侍塚古墳と上侍塚古墳を発掘したわけです。
おそらく、光圀自ら移植ごてを使って掘って見たかったと想像しますが、光圀にはそんな時間が無かったため、現地の研究者と連絡を取りながら発掘作業を行いました。その連絡役となったのは、ドラマ水戸黄門の助さんのモデルになった佐々宗淳です。
侍塚古墳群|大田原市
下侍塚古墳の近くでは、8基の古墳を見ることができます。時期が不詳な古墳が多いですが、8号墳は前期の方墳で、5号墳は後期の円墳です。
114
上侍塚古墳|大田原市
墳丘長114mを誇る那須地方最大の前方後方墳です。前方後方墳としては全国で7番目の大きさで、結構なヴォリューム感がありますよ。
なお、資料によっては、上侍塚古墳と下侍塚古墳の築造順が異なるのですが、大田原市では、下侍塚古墳の方が先としています。
63
那須八幡塚古墳|那珂川町
上侍塚古墳と同じ頃、那珂川町では墳丘長63mの那須八幡塚古墳が築造されました。
後方部墳頂下1mの地点に木棺直葬が認められ、夔鳳鏡(きほうきょう)が出土しています。夔鳳鏡は、鳳凰が翼を広げた意匠があしらわれた鏡です。おそらく中国で2世紀に製作された銅鏡で、夔鳳鏡自体、全国でも二十数面しか出土していない珍しい鏡であり、東日本では4面、関東地方ではこの1面のみです。
那須国造碑(笠石神社)|大田原市
日本三古碑のひとつにして国宝の那須国造碑を拝観します。
※事前に予約して拝観します。今まで3度行って拝観できなかったことはありませんが、万一神社の都合で拝観できない場合はご了承ください。
石碑自体は御神体ということもあり撮影不可です。
レプリカが湯津上資料館にあるので、そちらも参考にしてください。
北向田・和見横穴墓群|那珂川町
横穴がポコポコ開いています。
※以前から崩落の危険性が高まっており、現在では歩ける範囲が狭まっているようです。現地の方の話によると、さらに歩ける範囲は狭まる可能性があるため、早めに見学に行った方が良いです。
唐の御所横穴|那珂川町
北向田・和見横穴墓群の中でもとくに大きな横穴墓で、墳丘を伴う横穴墓という珍しい形態です。平将門の娘が逃れてきて隠れ住み、出自を隠すために中国から来たお姫様と称したことから「唐の御所」という名前が付いたといわれています。
石室内の見学はできません。
那須官衙遺跡|那珂川町
那須郡衙跡で、礎石などが残ります。
那珂川町なす風土記の丘資料館 小川館に詳しい説明があります。
大田原市なす風土記の丘 湯津上(ゆずかみ)資料館|大田原市
那須地方の古代史が良くわかるようになっており、土器などの縄文時代関係も充実しています。
那珂川町なす風土記の丘資料館 小川館|那珂川町
那珂川町の遺跡について詳しく説明している資料館で、充実した展示内容で見ごたえがあります。
参加費
参加者が2名様の場合、お一人様40,000円
同3~5名様の場合、お一人様35,000円
キャンセル料と発生時期
キャンセル料は、開催1ヶ月前の5月1日に発生し、20,000円となります。
前日・当日の場合は、40,000円です。
催行人員
最少は2名様、最大は5名様
参加予定メンバー(3月31日現在)
・ミチヨさん
・勝衛さん
・沖永さん
・笠原さん
・ナホミさん
以上、女性4名様、男性1名様(残席0名様)
参加希望します。メールアドレス変更しています。よろしくお願いします。
沖永紀子さん
参加申込みありがとうございます。
あとで新しいメールの方に送ってみますね。
私も参加希望です。 よろしくお願いします。
送信できたか不明なので再度送信します。二重になってしまったらすみません。
私も参加希望します。よろしくお願いします。
笠原泰子さん
参加申し込みありがとうございます。
いつもはコメントの書き込みがあると私に自動的に通知があるのですが、たまにない時があってコメントの確認が遅れてしまいました。
お手数をお掛けしてすみませんでした。